今江克隆のルアーニュースクラブR「ビッグフィッシュパターンに迷いナシ!まもなく開幕『バサクラ2022』展望と抱負」の巻 第1120回
TOP50最終戦・桧原湖を終えて3日後に「バサーオールスタークラシック2022(以下:バサクラ)」のプラクティスに入った霞ケ浦水系。
すでに6日間の日程を消化し、残すところあと2日のみとなった。
今年は、関東に半年ぐらい滞在している印象があるほど、霞水系で釣りをしている気がする。
だが、コロナ禍以来、久々にフルスペックの観客動員で開催される「バサクラ」だけに、TOP50選手以外の著名なプロ達は1カ月以上の練習を重ねているプロも多い。
昨年は、歴代バサーオースタークラシックのチャンピオンのみを集めた「キングオブキングス」が無観客、デジタル配信で開催され、実に30年数年ぶりにオールスター復帰参戦となったが、今年は有観客のフルスペック開催、参戦選手も26名と過去最高クラスのオールスターとなる。
トーナメントエリアはとんでもない広さ!
自分も目玉の一人?だが、今回は何といっても「デプス」の奥村和正クンが初オールスター参戦という超サプライズ(自分も驚いた笑)があり、利根川で「スライドスイマー250」とか投げ続けて釣ってしまったら腰抜かすだろうなぁ……と、今から楽しみにしている。
残念ながら今、現在、奥村クンと湖上遭遇できていないのが残念なのだが、今回のエリアである霞ケ浦北浦水系は、各流入最上流まで無制限、さらに最下流から最上流まで100㎞以上、多々ある支流を含めるととんでもない広さになる利根川水系全域がトーナメントエリアになるから、遭遇しないのも当たり前といえば当たり前かもしれない。
走っているだけで楽しい!
だが、逆に面白いことに何度も遭遇するプロもいて、攻めるエリアの好みや釣りの好みが似ているのかなと思う。
一番よく出会うのが沢村幸弘プロで、次に小森嗣彦プロ、青木大介プロ、伊藤巧プロは、何度も目撃遭遇している。
モリゾー(清水盛三プロ)、菊さん(菊元俊文プロ)、河辺(裕和)さんには、一度も会わないのも面白いものである。
坂東太郎・利根川の最下流から最上流までは、琵琶湖の浜大津から大浦よりも長く、ほぼ毎日の練習で150~200Lのガソリンを焚いており、霞ケ浦水系と合わせると1日100㎞ドライブも普通に毎日こなしている状況だ。
一つ間違えばボーズも普通に喰らう、超絶厳しい現在の霞利根川水系だが、大好きなバスボート本来のポテンシャルをフルに発揮できる「バサクラ」は、もはや走っているだけでアドレナリン過剰になってしまうほど楽しい。
車もボートも誰よりも早く遠く激しく走ることが昔から超絶大好き人間なので、釣りより走りに満足してしまわないよう、自制が今の自分に一番必要なメンタルコントロールかもしれない……。
ビッグフィッシュパターンに迷いナシ!
さて、練習の方だが、残す日程2日を終えてビッグフィッシュパターンは、かなり強烈で独創的なパターンを発見している。
喰えば高確率で1,500g以上のビッグフィッシュばかりで、ビッグフィッシュパターンに関して今回迷うことはもうない。
TOP50ではまずしない、いわば取材的?な釣りだが、基本的にはよほどの状況変化がない限り、試合2日間の1日はそのストロングパターンで押し切ってみるつもりだ。
メチャクチャリスキーではあるが、2本出れば3,000gを超えるのはほぼ確実なので、「バサクラ」は3本リミットであること、現在の利根川&霞水系の気が遠くなるほどの釣れなさを考えれば、2本3kgは勝ちに絡めるパターンだ。
初日は、自分のボートにライブ配信カメラが乗るので、ゼロ覚悟でも面白い、興奮できる、自分らしい釣りをみせたいと思う。
バックアップパターンは……
正直なところ、現時点で比較的確実にバスを手にできるバックアップパターンもないことはない。
ただ、非常に悩ましいことに勝負パターンのエリア選択と、手堅いバックアップパターンのエリアとの距離がとんでもなく遠いことから、同時に成立させることは時間的に不可能に近い点が悩みである。
釣り方も真逆なら、エリアも真逆の、似ても似つかぬパターン&エリアなので、初日の結果次第でバックアップするか否かを考えるしかないだろう。
まぁでも、初日釣ったらもう一度行ってしまうのが自分の性格だし、初日ホゲても2日目に3本4kg後半となれば逆転もありえるので、また狙っていく可能性も高い。
結局、優勝以外に意味がないオールオアナッシングが「バサクラ」の醍醐味なのかもしれない。
いずれにせよ、懐かしいライバルたちの顔ぶれが揃う今年最後のビゲストトーナメント、TOP50とは全く違った、本来の自分の釣りを思う存分楽しんでみようと思う。