皆さんこんにちは。O.S.Pフィールドスタッフの龍岩朋樹(たついわ・ともき)です。
数とサイズ共に狙いやすいシーバスゲームのハイシーズン”秋”がやってきました。秋はベイトサイズも比較的大きく、ビッグベイトや大きめのミノーでも釣果の出やすい季節だと思っております。そこで今回はホームである東京湾では超定番、大きめのミノーである「ルドラシリーズ」と、それより小さい「ヴァルナシリーズ」を使った、私なりのシーバスゲームついてご紹介させていただきたいと思います。
ソルトシーンにおけるルドラ&ヴァルナシリーズの魅力
サイズ130mmのルドラシリーズと113mmのヴァルナシリーズ。フルフラットボディによる強波動と強烈なフラッシングが特長のミノーです。
まずはラインナップについて説明させていただきます。両ルアー共に元々はバスフィッシング用のみとして展開されていましたが、シーバスをはじめとする様々なSWターゲットに有効なことでSW仕様もリリース。ルドラシリーズは現在「ルドラ 130 SP SW」と「ルドラ 130 S」の2モデルが展開中で、ヴァルナシリーズは 「ヴァルナ 110 S」が取り揃えられています。
Length | Weight | Type | Hook Size | Color | Price |
130.0mm | 20.0g | Suspend | #4 | 17 | 2,200円(税込) |
O.S.P公式「ルドラ 130 SP SW」詳細ページはこちら
Length | Weight | Type | Hook Size | Color | Price |
130.0mm | 22.0g | Sinking | #4X | 23 | 2,200円(税込) |
O.S.P公式「ルドラ 130 S」詳細ページはこちら
Length | Weight | Hook Size | Color | Price |
113mm | 18g | #6X | 18 | 2,090円(税込) |
O.S.P公式「ヴァルナ 110 S」詳細ページはこちら
つまり、バスフィッシング用と使い分けることで、フローティング、サスペンド、シンキングという様々なタイプを状況に応じて投入することが可能。ミディアムスローフローティングやスローフローティングといった、他には無いようなマニアックなモデルが展開されているのも魅力の1つです。カラーに関してもジャンルを問わなければ、カナリの色の選択肢があると思います。
このようにラインナップが充実していて多彩な使い方ができ、幅広い状況で活躍してくれるので近年ではサワラやボートシーバスでも威力を発揮してくれています! ナブラやオープンエリアを狙うことが多いこれらの釣りで活躍するということは、ナブラの中でも発見してもらえる存在感と魚を遠くから寄せるパワーが強いんだと思います。
では、陸っぱりシーバスでこの2種をどう使っているのか?解説していきます。
陸っぱりシーバスの使い方
ルドラ&ヴァルナシリーズはナイトゲームでの鉄板釣法。
明暗でのドリフトでも使用することができます。ドリフトでルドラやヴァルナシリーズを使う?って思われるかもしれませんが、側面のフラットボディで水を受けて、僅かな水流でもシッカリ流れてくれるので、流れの弱い時なんかにもオススメです。
そういった釣りでも確実に魚を寄せてきてくれますが、真に強みを発揮できるのは、ドリフトの釣りよりもリアクションの釣りだと思っています。以下で私がルドラ&ヴァルナシリーズで多用している、リアクションの釣り方を紹介させていただいています。ぜひ参考にしてみてください。
リアクションの釣りでは大きく「早巻き」、「ストップ&ゴー」、「ジャーキング」などを使い分けています。この釣り方のコツは、とにかくルアーをギラギラ目立たせて魚に気づいてもらって見切らせないことが重要。そのため、魚に気づいてもらうための強アピール力と、早巻きや強いアクションでも動きが破綻しにくい、ルドラ&ヴァルナシリーズが適役だと思っています。
ルドラクランキング
そして、こちらはルドラシリーズに限るんですが、オススメな釣り方があるので、こちらも紹介。それは「ルドラクランキング」になります。
さあ釣りをするぞ! と意気込んで釣り場に到着するも、流れもなければベイトの気配もなく、”釣れる気がしない…”といった経験はありませんか? そんな時にぜひ試してほしいのがルドラクランキング。具体的に解説すると、ギリギリボトムにめり込まないくらいの速度で早巻きする動作をこのように呼んでいます。この釣り方はボトムをシッカリとれることが前提、水深1~3mくらいまでに限った釣り方にはなりますが、リアクションの釣りになるので、あまりやる気のない魚でも反応させることができます。
ゴロタ場のような不規則に変化するボトムに、グリグリとルアーを当てることで姿勢が崩れてギラつきます。そのため中層でのタダ巻きなどでは発生しないような、不規則かつ強烈なフラッシングを起こすことができ、魚に気づいてもらいやすいのではないかと思います。また、この釣りはとにかく広範囲の魚にルアーを見つけてもらうことが大事。ヴァルナシリーズよりはルドラシリーズの方がオススメです。
上の画像のように私はこの釣り方でチヌも同時に狙うことが多く、ボトムからルアーを離すことなく、巻き続けることができるよう、「ルドラ 130 SP SW」と「ルドラ 130 S」を流れの強さや水深によって使い分けています。カラーはギラギラするようなカラーを選んであげてください。
この釣りはシーバスはぼこぼこボイルしているけど、ベイトが多すぎてシーバスにルアーを見つけてもらえない…、なんて時にもオススメですよ! 私含めサラリーマンアングラーは平日釣行だとエントリー時間を選ぶことができません。そこで時合関係なく釣ることができる「ルドラクランキング」を試してみてはいかがでしょうか。
タックルデータ
陸っぱりシーバスゲームでメインに使用するタックルは主に2パターン。それぞれタックルの特長も解説しておきます。
ロッド: 96ML
リール:3000番~4000番
メインライン:PE0.8号~1.2号
リーダー:ナイロン16Lb~25Lb
ドリフト、早巻き、ストップ&ゴー、ジャーキング、この4釣法については上記のような一般的なシーバスタックルで大丈夫です。リールのサイズやリーダーの太さについては、ポイントの地形やシーズンに合わせて変更して使用します。
ロッド:86MH
リール:4000番
メインライン:PE1.2号~1.5号
リーダー:フロロ20Lb~30Lb
ルドラクランキングでは少し強めのタックルを使用します。
ルドラは比較的根掛かり回避能力の高いルアーではありますが、ボトムを探る釣りである以上、どうしても根掛かりは発生してしまいます。そのため、とにかく根掛かり回収率を上げること、ボトムで魚を掛けた時に多少根擦れしても大丈夫なように、強めのタックルを使用することが多いです。
また、竿先が柔らかすぎると根掛かりしやすくなってしまうため、障害物を竿先で弾いて乗り越えやすく、尚且つバイトを弾かない程度のMHクラスのロッドがオススメです。
最後に…。
以上、ルドラ&ヴァルナシリーズを使用したショアシーバスの釣り方についてご紹介させていただきました。これらのルアーはシーバス釣りの基本とも言える、ドリフトの釣りからジャークのリアクション、クランキングなどでも使うことができます。帰る前の最後の1投、ぜひ今回紹介させていただいた内容を実践してみては如何でしょうか? きっとそこに残っている魚が振り向いてくれるハズ…。