近年、人気急上昇中のビッグベイトを使用したシーバスゲーム。秋はベイトがコノシロに代わるタイミングでもあり、ビッグベイトが最もハマる季節でもあります。
ビッグベイトゲームは、より大型の個体が狙うことができ、それでいて大きなルアーを操作しバイトを誘うといった、ある意味でルアーフィッシングの原点ともいえる魅力が凝縮されています。
もちろん、ビッグベイトで釣ることは決して簡単ではありません。しかし、だからこそ釣った一匹の重み、そして釣れた時の喜びを味わえるのもこの釣りならでは。
ビッグベイトゲームにはそんなロマンがあふれています。
今回紹介するのは、そんなロマンを追い求めるアングラーたちへ贈るロッド、ゼナックの「プレジールアンサー ソップモッド」をピックアップ。
「プレジールアンサー ソップモッド」は、一匹の価値を追求するために開発された、ギガンティックゲーム特化型シーバスロッド。重たいルアーを投げるだけのロッドではなく、ビックベイトシーバス専用としての特化したモデルです。
ビッグベイトゲームがメジャーになる前から蓄積されたノウハウと、ゼナックの技術が融合した新提案のロッドになります。
プレジールアンサー ソップモッド【ゼナック】
「プレジールアンサー ソップモッド」の中でも今回は、ベイトモデルの「PA-B67 SOPMOD EBR」と、「PA-B80 SOPMOD」をピックアップ。
両機種ともビッグベイトゲームに特化したベイトロッドではありますが、その個性は全くの別物。自身のスタイルはどちらのモデルにマッチするか、ぜひチェックしてみてください。
ゼナック公式「プレジールアンサー ソップモッド」詳細ページはこちら
「PA-B67 SOPMOD EBR」のスペック
Model | Length (ft) |
Joint (pce) |
Closed Length (cm) |
Lure WT Min~Max (g) |
Lure WT Best Match (g) |
Line WT (PE) |
Rod’sweight (average)(g) |
Grip length [A] |
Grip length [B] |
Grip length [C] |
Reel seat size (Fuji) |
Price |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PA-B67 SOPMOD EBR |
6’7 ” | Offset Handle | 147 | 40~300 | 60~250 | PE 4~10 | 224 | 625 | 477 | 70 | TCS-18 | ¥66,000
(税込) |
「PA-B67 SOPMOD EBR」は、ジャイアントベイトでシーバスを獲ることに特化したロッド。
PEラインを使用するビッグベイト・ジャイアントベイトゲームは、タックルやその操作において多くのストレス・負担が掛かります。「PA-B67 SOPMOD EBR」では、そんな実戦で直面する問題を徹底的に検証し、長期に渡るテストで改善・解消されたモデル。アングラー目線で使いやすさを追求した実践派モデルとして仕上げられました。
サブネームの『EBR』 は、”Enhanced Battle Rod”の意味。上記のスペック表のとおり、ルアーウエイトは40g~300gと、ジャイアントベイトから通常のプラグ系まで幅広く対応します。
ジャイアントベイトを扱える範囲での最大限のしなやかさをこのロッドに持たせ、“キャストの容易さ”・“アクションの容易さ”・“バラしづらさ”・“体力消耗の軽減”など、ロッドのパワーを最小限の振り幅で最大限引き出せる設計となっているとのこと。
そのほかにも、強さを残しつつしっかり曲げ切れるアクションや、短い振り幅でもしっかりルアーを動かす事ができるロッドレングス、ファイト時の急激な荷重変化に対応できるしなやかさも備わっています。
ビッグベイトゲームは、大味なイメージがありますが、その操作は非常に繊細。特にジャイアントベイトは水中で受ける水圧も高く、操作には繊細さと併せてパワーも必要となります。だからこそ、強さとしなやかさのバランスが重要となります。
また、時にビッグベイトのフォローとして、S字系やグライドベイトを使用することも多くあります。「PA-B67 SOPMOD EBR」では、そうした30~50gのプラグ系の操作も自由自在。
“しなやかで強い、かつ軽快である”。「PA-B67 SOPMOD EBR」は、そんな相反する要素を6.7ftに高次元で組み込んだ、まさに特化型ブランクに仕上げられています。
ガイドセッテイングは、別機種の「PA-B80 SOPMOD」で実践したラインコントロール理論を採用。
リールのレベルワインドをガイドの一部と考え、スプール頂点~トップガイドまでラインの流れを完全にコントロール、キャストミスや急激な失速によるティップラップ(穂先の糸がらみ)防御のためにRGガイドシステムの高機能アシストガイドも搭載しています。
ラインが暴れにくいのでブレーキ設定を弱くできるので、しっかりと曲がるブランクと相まって変に力まずともロングキャストが可能となります。ハンドルグリップも変形しづらい超硬質EVAを採用。
疲労感を軽減し、グリップテープで締め上げる際も変形を防ぐ効果も備わっているとのこと。キャスト時に直接手が触れる部分は敢えてストレート形状とし、手掌が接している面からロッドティップの方向を把握しやすく、キャスト時の方向調整も容易となるそうです。
リアグリップのレングスはPA-B80 SOPMODに比べ長めに設定。下構え・捌きが多くなることも想定し軽いホールド力でキレのあるルアーアクションを行いやすいように脇に挟めるレングスに設計されています。
「PA-B80 SOPMOD」のスペック
Model | Length (ft) |
Joint (pce) |
Closed Length (cm) |
Lure WT Min~Max (g) |
Lure WT Best Match (g) |
Line WT (PE) |
Rod’sweight (average)(g) |
Grip length [A] |
Grip length [B] |
Grip length [C] |
Reel seat size (Fuji) |
Price |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
PA-B80 SOPMOD |
8’0” | 2 spigot | 167 | 15~100 | 30~70 | PE3~5 | 252 | 570 | 400 | 70 | TCS-18 | ¥66,000
(税込) |
もう一つの「PA-B80 SOPMOD」は、“現在の画一化されたシーバスゲームに一石を投じる”をコンセプトに開発されたロッド。年々、様々なメソッドが誕生しているシーバスゲーム。今やシーバスを釣るという意味で、死角のないラインナップになりつつあります。
そんな中で、「PA-B80 SOPMOD」はただシーバスを釣るだけではなく、その過程でいろいろなルアーを使い、操作するといった、ルアーフィッシングの原点ともいえる楽しさを思い出させてくれるロッドとして登場しました。
「PA-B80 SOPMOD」のこだわりポイントとして、冒頭でもふれたようにビッグベイトシーバス専用として開発されたところ。シーバスはバラシが多いことでも知られる魚。ただビッグベイトを投げるという意味ではバス用で流用が可能ですが、シーバスではビッグベイトを扱うパワーのほか、魚の引きに追随する曲がるアクションが求められます。
「PA-B80 SOPMOD」はバレやすいシーバスをいかにランディングするか、というところにも重点を置いて設計されています。そのほかにもナイトゲームが多くなるため、キャストのしやすさにもこだわっているとのことで、ブランクスは少し柔らかめに設定されているそうです。
一般的なビッグベイトロッドは、重たいルアーを投げるため硬めに設計されていますが、「PA-B80 SOPMOD」はキャストする際のバックスイングでしっかりタメも作れる反発力と柔軟性のバランスにもこだわっているのだそう。キャストが難しいと言われるウッドジョイント系ルアーでも安定して遠投することができ、抵抗の大きなルアーを意のままにアクションさせることができます。
そして、キャストしやすいブランク設計と併せて注目したいのが、ガイドセッティング。「PA-B80 SOPMOD」では、一番最初のバットガイドがリールから近い位置に設置されています。
ビッグベイトはバランスが複雑なものが多く、キャストが難しいと言われています。特にトラブルの原因となるのが、キャスト時のラインスラッグ。
ベイトリールのレベルワインダーを最初のガイドととらえ、バットガイドを近づけることで糸ふけを抑えるRGガイド的なコンセプトでトラブルを解消しています。こうしたブランクをしっかり曲げられるガイドセッティングにすることで、ルアーの投げやすさや追従性を向上させることにつながっているのだそうです。
実際、キャスト時も軽い力で投げられるので、身体への負担も少なくより集中して実釣を楽しむことができるとのこと。
ゼナックフィールドテスターの衣川さん曰く、「一度キャストしてみたら、この快適さが分かるかと思います」とのこと。「PA-B80 SOPMOD」は、これまでのビッグベイト用ロッドのイメージが大きく変わるロッドに仕上げられています。