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【変幻自在の異名を持つビッグベイト】Beast175Fの「爆釣カスタム術」を三浦一真が徹底解剖!

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秋のバス釣り特集

こんにちは。三浦一真です。

2022年秋、遂に世に放たれたアブ・ガルシアのビッグベイト「Beast175F」。

出典:アブ・ガルシア公式「Beast175F」詳細ページ

変幻自在”の異名を持ち、リップ・テールが交換可能という様々なカスタムパーツを標準装備したルアー。10パターン以上のセッティングが可能で、表層からミドルレンジという幅広い層をトレースでき、なおかつ3種類のテールとの組み合わせで多彩なアクションも実現可能。そんな釣り人の遊び心をくすぐる、楽しみが存分に注ぎ込まれたビッグベイトに仕上がっています。基本性能や付属パーツ詳細などに関しては、公式HPに記載されているので今回は省かせていただき、こちらで紹介するのは応用編? 番外編? 反則レベル? な「爆釣カスタム術」について。

バスからカナリ反応を得ています。参考にしていただけたら幸いです。

三浦一真(Miura Kazuma) プロフィール

地元和歌山を知り尽くし、野池をはじめ紀の川などでも日々バスとの出会いを楽しむロコアングラー。 陸っぱりからボートまで様々な角度からフィールドの状況に合わせた攻め方を巧みに使い分ける。 実は普段は美容師さん。ご自分のお店「azito.hairmake」で日々おしゃれさんを生みだしている。 ピュア・フィッシング・ジャパン フィールドスタッフ。1981 年1月生まれ。

爆釣カスタム術を公開!セッティング方法について

では、早速本題に移らせていただき「爆釣カスタム術」を紹介させていただきます。その具体的なカスタムと言うのはリップレス仕様で、本体のテールに好みのワームをセッティングするというもの。まずは、セッティングの順序から説明していきますね。

セッティング順序

1.付属パーツ内の「マラブーテール」もしくは「ブレードテール」の樹脂パーツ部分にセットされているスプリットリングからパーツを取り外します。

2.樹脂パーツのスプリットリングへ、捻じ込み式タイプのオフセットフックに多用される「スクリュー型ワームキーパー(市販のもの)」を通します。

3.スクリュー部分にセットしたいワームなどを捻じ込めば完成!

このように「マラブーテール」や「ブレードテール」、「PVCテール」以外にこのカスタム方法を施すことで、好みのワームをセットすることが可能に。浮力の高いストレートワームなどをセットするとラット系ルアーのテールのように水面でクネクネと視覚的にアピールできたり、シャッドテール系ワームをセットすると、さらに水を叩く力が加わって複雑な水流を発生させたり、「Beast175F」が秘める性能との相乗効果によって、より釣果UPを狙うことができます。私は普段「マラブーテール」セッティングと、今回紹介したカスタムをリップレス仕様でS字アクションをさせてみたり、表層で波紋を立たせたりして、使い分けることが多いです。

マラブーテール

ワームセッティング

他にもスプリットリングに直接標準装備のコロラドブレードを装備したり、市販の物を装着してサイズを上げて(5番クラス)アピール力を増してみたり、アイデア次第で本当に無限の可能性を秘めています。ただ、注意! デフォルトのパーツの使用がモチロン大前提で開発されているので、改造は自己責任でお願いします(笑)。

ウェイトチューニング編

Beast175F」はフローティングタイプなので、リップレスでの状態だと水面もしくは水面直下の使用がメインになります。

クランキングを目的とした場合は付属の2種類のリップをセットすることで、任意のレンジをコントロールできますが、「リップレスの動きを中層やボトム付近で実現したい時」には、市販のウエイトステッカーやシンカーをセットして浮力のバランスを変えることで、シンキングチューンを施すことが可能に。

ウエイトチューンの目安

まず、あくまで1つの目安ですが「約3g」のウエイトを追加することで、スローシンキング状態になります(水温やラインのlb数などで大きく左右されるため約3gとします)。0.5gから1gのウエイトステッカーを数カ所、ボディ下部に設けられた凹みにセット。

この時、ウエイトステッカーを貼った位置は「動きが制御される」ので、近い箇所にウエイトを集中してセットすると動きが鈍くなります。バランス良くシンキングにしたい時は分散してウエイトを追加してください。現場で瞬時にウエイト変更したい場合やボトム放置で使いたい場合は、吊り下げタイプのウエイトシンカーなどをアゴ下のアイにセットするとファストシンキングチューンにすることも可能です(推奨3.5g以上)。

ミウラ的! 試して欲しいシークレットチューン

最後! もう1つ試して欲しいシークレットチューンがありますので、そちらも引き続き紹介しておきますね。

それはズバリ! 「フロントフックの交換」。それだけです。パッケージの時点では#2のトレブルフックがセットされているのですが、これをフックポイントが4点の#2、もしくは#1に変更します。

すると、フック自体の自重がUPするため、ルアーが数mm程度ですが前傾姿勢にシフトします。この数mmがルアーのヘッド部分に水を受けて潜ろうとするキッカケになり、ウエイトの追加なしにサブサーフェスのレンジをキレイに泳いでくれます。これがフローティングタイプのまま水面直下を高速巻きできるシークレットチューンです!

どのチューニングを施すにしても少しのウエイト、位置で大きくルアーのアクションに変化があるので、実際に泳がせながら慎重に行ってくださいね! 今回、紹介させてもらったパーツのカスタムとウエイトチューンを行うことで、皆さんのお手元の「Beast175F」がもっと釣れるルアーになり、なによりもキャストする楽しみが増えると思います! まだまだ可能性がありすぎるルアーですので、色々と試してみてください。

ピュア・フィッシング・ジャパン(PURE FISHING JAPAN)

アブ・ガルシア、バークレイをはじめ、ペン、サベージギア、プラノ、ハーディなど世界的に有名な各ルアーブランドの企画・製造・販売を行っている総合ルアーメーカー。取扱っているアイテムはリール、ロッド、ルアー、アパレルほか多岐に渡る。
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