ルアーニュースRをご覧の皆様こんにちは、サンラインバステスターの吉田誠です。
そろそろ秋の気配が漂ってきていますが、釣りには行かれてますか?
今回は秋の遠賀川(福岡県)を攻略する一つの手段、「クランクベイトの釣り」をご紹介させて頂きたいと思います。
遠賀川×秋
遠賀川はJBTOP50やJB九州&チャプター、そしてWJBTなど地元トーナメントも盛んに開催され、護岸は綺麗に整備されており陸っぱりでも人気のメジャーフィールドです。
ここ最近は朝夕がとても過ごしやすい気温になり、水温も朝方は多少下がってくれますので、そろそろ魚も秋めいていろんな場所を回遊し始めるのでは…という思いから、各水深を手早くチェックできる釣り=クランクベイトでの釣りを展開しています。
とはいえ、秋といえばの気難しい季節であること加え、メジャーフィールドという事もあり、一筋縄ではなかなかいきませんが、その中でもしっかりポイントを意識しながら挑めば必ず答えは返ってきますので、みなさんが魚に触れるきっかけに少しでもなれば幸いです。
秋のクランクベイト攻略
遠賀川で探る水深はおおよそ0.5m~5mになり、クランクベイトもその水深に合わせたものをチョイスしています。どの水深で反応が得られたか、そして、色や動きを変えて反応が増すのか減るのか…を1つずつ試していくのもこの釣りの面白さでもありますね。
秋とはいえ、まだまだ暑い遠賀川。この時期はなるべく水の動く場所や、水質の良い場所を選ぶ事が大切です。
次に目に見える障害物を探る岸側の釣りと、目に見えない水中の障害物を探る沖側の釣り、どちらに魚の反応が多いかでその日の釣果にも差が出ます。
この時期のセオリーは、まず0.5m~1m程の浅場にある岩礁帯や流れ込み付近を探っていき、活性の高いやる気のあるバスを狙います。シャローなので根掛かりに注意が必要ですが、「危ない」と思えばすぐに巻くのを止めて浮かせて回避できるのもクランクベイトのメリット。また、早く巻いたりゆっくり巻いてみたりと緩急を付けてみるのもアリですね。
今回、記事を書くにあたり実釣にも行ってきたんですが、浅場では反応がなく結果的に沖の岩礁帯がアタリでした。魚探を見ながら色んな方向から巻いてみて、岩礁帯の頭を抜けたあたりで「グンっ」とロッドが入るようなイメージです。
1尾目が釣れたお陰で、同じシチュエーションの場所で2尾目もキャッチ。
こういったパターンにはめていく面白さもクランクベイトの醍醐味です。今回のような沖の釣りでは風が強くなり、荒れる事もしばしば…。抵抗を少しでも減らしたいという思いから、ラインのポンド数を1つ落として「ルアーにしっかり仕事をしてもらう」というのもポイントでした。
ちなみに、釣行取材の翌日はチャプター福岡最終戦が行われ、前日の再現を求めて出場。朝から沖の同じシチュエーションで幸先よく1尾が釣れパターンを再現できたか…?と思いましたが、そこはメジャーフィールド。それ以降振り向いてくれませんでしたね。
ラインについて
最近はクラインクベイトでもフロロカーボンラインを選ばれる方が多いですが、私はナイロンライン派です。「シューター・マシンガンキャスト/14ポンド」と「バススペシャル Version 4.0/12ポンド」がメイン。このラインセレクトが釣果を左右することもあるので、結構重要なんですね。以下に私がそれぞれのラインを使用する理由をまとめてみます。
・ナイロンライン特有のしなやかさ。このお陰でルアーが気持ちよく飛んでいき、狙った場所へも素直に落とせる
・浮力があるのでルアーのスタックを回避。軽く根掛かったとしてもルアーの浮力を助け、浮き上がってルアーを失う確率を減らしてくれる
・「マシンガンキャスト」は低伸度と耐久性が大幅にアップされているので、より複雑な地形やアクションの強いルアーに最適。一方の「バススペシャル」は、ソフト設計のナイロンラインでカムフラージュ効果の良いジャングルグリーンカラー。レイダウンやウィード系を攻めるには抜群の効果を発揮
・初心者の方や今から始めたい方にとって、扱いやすさ・コスパの高さからもオススメできる
ここもポイントといえばポイント。あえてフロロカーボンを使用して、より「潜る」方向へ持っていったり、その時々で足し算・引き算して使い分ける事もあります。また、ディープクランクには「シューター・FCスナイパー/10lb」を使用しています。
あると便利なこんなアイテム
特に巻きモノの釣りは手返し重視。なるべくトラブルは避けたい所です。ナイロンラインだけでなく、フロロカーボンライン、PEライン、そしてロッドガイドまで素早くツルツルにコートしてくれる「パワーアップラインコート スピードドライ」を釣行前にさっと吹きかけるだけで、1日快適にキャストができますよ!
針の多いルアーを使う点で目を保護する重要なアイテムであり、水質や地形変化・障害物を確認する為の重要アイテム「偏光サングラス」。私が使用している「136glass」はメガネの産地福井県鯖江市の職人さんが作り上げた逸品。軽量なハイブリッドガラス偏光レンズのお陰で掛け心地でのストレスも無くクリアな視界で釣りができています。
自然な色味の見え方で状況を把握する為に「グレー」。地形変化や障害物の輪郭をハッキリ確認する為の「ブラウン」の2色を使い分けています。もちろん、ラインの見え方にも違いが出ますので状況に応じて使い分けています。
最後に
奥が深いクランクベイトゲームですが、初心者の方でも入りやすい釣りなので記事をご覧になった方に興味を持って頂けたら幸いです。
私自身、好きが高じてバルサ材のクランクベイトを制作するほどクランクベイトが好きなので、遠賀川でサンラインラッピングの船を見かけたら是非お気軽に声を掛けて下さい! クランクベイト談義や情報交換ができたらうれしいです。
シューター(Shooter)
サンライン(SUNLINE)