たびたびルアーニュースでも紹介してきたオクマのハイコスパリール「エピクサーXT Plus」。
手ごろな価格帯ながらも機能性・剛性に優れ、フレッシュ・ソルト両対応とビギナーからベテランの方まで納得の性能。それでいて替えスプール付きと、気になっていた方も多いのではないでしょうか?
しかし、なかなか手にする機会がないのも事実。かくいう記者も気になっていたアイテムでしたが、先日ついに購入を決めました!
ということで、今回はそのインプレッションや各機能についてご紹介していきます!
「エピクサーXT Plus」のスペック詳細
品番 | 本体価格 (税抜) | ギア比 | ベアリング数 | 自重(g) | 最大巻上長(cm) | 最大ドラグ力(kg) | 標準スプール ナイロン糸巻量(号) PE糸巻量(#号) | 糸巻量替えスプール(PE) |
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EPXT-20PLUS | 9,700円 | 5.0:1 | 7BB+1RB | 208 | 60.7 | 5 | ナイロン糸:1.5号/130m,2号/100m, 2.5号/80mPE:#0.6/380, #0.8/275, #1/230 | PE:0.6号/150m, 0.8号/100m, 1.0号/80m |
EPXT-30PLUS | 10,080円 | 5.0:1 | 7BB+1RB | 249 | 68.7 | 8 | ナイロン糸:2号/220m, 2.5号/180m, 3号/150mPE:#1/340, #1.5/230, #2/170 | PE:0.6号/210m, 0.8号/150m, 1.0号/125m |
EPXT-30H PLUS | 10,080円 | 6.0:1 | 7BB+1RB | 255 | 85 | 8 | ナイロン糸:2号/220m, 2.5号/180m, 3号/150mPE:#1/340, #1.5/230, #2/170 | PE:0.6号/210m, 0.8号/150m, 1.0号/125m |
EPXT-40PLUS | 10,600円 | 5.0:1 | 7BB+1RB | 304 | 76.3 | 10 | ナイロン糸:2.5号/240m, 3号/200m, 4号/150mPE:#1/470, #1.5/320, #2/235 | PE:1.0号/170m, 1.2号/150m, 1.5号/120m |
EPXT-40H PLUS | 10,600円 | 6.0:1 | 7BB+1RB | 310 | 94 | 10 | ナイロン糸:2.5号/240m, 3号/200m, 4号/150mPE:#1/470, #1.5/320, #2/235 | PE:1.0号/170m, 1.2号/150m, 1.5号/120m |
EPXT-55 PLUS | 11,600円 | 5.0:1 | 7BB+1RB | 316 | 87 | 12 | ナイロン糸:3号/310m,4号/215m,5号/180mPE:#4/250m,#5/200m,#6/160m | PE:2号/210m, 2.5号/180m, 3号/150m |
オクマ公式「エピクサーXT plus」詳細ページはこちら
ライトショアジギング用に「EPXT-40H PLUS」を購入
手ごろで、機能性も充実、それでいて替えスプール付き。これだけでも非常に魅力的な「エピクサーXT Plus」。
実は、先日とある機会で手にすることがあり、オクマ・ゼニススタッフの山本さんからもアドバイスをもらい購入を決めました。
購入したのは4000番に相当する「EPXT-40H PLUS」というモデルで、ライトショアジギングをメインで使用する予定。
決め手となったのは、ライトショアジギングとの相性。近年では軽さを重視したリールが多数登場していますが、実はリール選びのポイントはロッド・タックルとのバランスが重要。
特にライトショアジギングやショアジギングのロッドはレングスも長く、かつ自重もそれなりに増すため、軽すぎるリールでは逆にバランスが悪くなり、ジャーキングなど操作に不便をきたすことがあるのだそう。軽いリールであれば、アングラーの負担が軽減されるのも事実ですが、ジャーキングなどの際は、リールが支点となることで、より細かいアクションがさせやすくなるとのこと。
ちなみに、記者が合わせようとしたロッドはレングスが10ftで、自重は約238g。主に40g前後のプラグ系や40~60gのジグで使用を想定していました。
そのほかにも、PEラインに対応したアルミ製の浅溝スプールがセットになっているほか、不意な大物とのファイトでも耐えられる剛性力・ドラグパワーなど、同価格帯でこれだけのスペックを持ち合わせるリールが少ないこともあり、購入を決めました。
特に記者のホームとするエリアでは、これからの時期、カツオや10kgクラスの大型青物が釣れることもあり、こうしたパワーや剛性は非常に魅力的。ちなみに、記者はネットにて9000円ほどで購入することができました。
ちなみに、記者が購入を迷っていたポイントの一つが、オクマの「ITX」との比較。
上位機種にあたる「ITX」との違いは、重量やハンドルグリップ設計、ドラグ機構の違いがありますが、「エピクサーXT Plus」と同様に「TCA™(トージョン・コントロール・アーマー)」や「サイクロニック・フロー・ローター」、ボディ素材の軽量カーボン「C-40X」と共通点も多くあります。
価格差も2000~3000円とその差はわずか。であれば、上位機種の方が良いのでは?と迷っていました。
ちなみに両機種の違いについて山本さんに伺ってみたところ、ライトショアジギングなど大型の青物とのファイトには「エピクサーXT Plus」でも十分とのこと。
大きなポイントとなるのは、各パーツの素材とハンドルの構造。
両機種とも、軽量で硬質な「C-40Xカーボン」が使用されていますが、「エピクサーXT Plus」はボディのみ。対して「ITX」はボディ・サイドプレート・ローターの大型パーツに採用されています。それにより自重の差が生まれているのだそう。
またハンドルも、「エピクサーXT Plus」は共締めタイプで、「ITX」はねじ込み式なのでガタ付きが少ないのが特長。
しかし、ライトショアジギングで使用するのであれば、それらの違いはさほど気にならないのでは、とのこと。それよりもPEライン対応の替えスプール付きの方が、よりコスパよく使用できるのではないか、とアドバイスいただきました。
実際に使ってみた感想
早速使ってみたのですが、何のトラブルもなく快適に使用することができました。ちなみに、使用したルアーは40gほどのシンペンと、40g・60gのジグ。
残念ながら、ドラグを鳴らすほどの大物には出会えませんでしたが、バックラッシュ等もなく、使用感は快適そのもの。巻き心地に関しても特に違和感もなく、ゴリゴリ巻くことができました。
あくまで個人的な感想ですが、巻き感は少し重ためと言いますか、ややパワー寄りな印象。巻取りのパワーがある分、シンペンなどの細かい動きや巻き感を感じとるような繊細さはやや苦手なように感じました。
おそらく、以前の記事でも紹介したようにローター部分が厚く、剛性力に特化しているほか、素材もノーマルの樹脂を使用し、ウエイトが増しているためかと思います。
しかし、ジグをかっ飛ばして、シャクって青物を狙っていくスタイルにはピッタリのリールと感じました。逆にシンペンやジグヘッドワームなど、遠浅のサーフでレンジを刻みながら探るような釣りには「ITX」の機種がマッチしていると思います。
冒頭でもふれたように、多数の機能が搭載し、なおかつ替えスプーㇽがセットになって10000円以下で購入できるとなれば、十分すぎるスペック! 記者も普段はミドルクラスのリールを使用していましたが、それらのリールと比較しても全然劣らないように感じました。これからライトショアジギングやロックフィッシュなどをはじめてみたい方にはピッタリのリールかと思います。
ドラグ性能など、今後も使用してみた感想などもレポートしていければと思います。
細かい性能などは過去の記事を参考にしてみてください。
スプール付きで1万円前後のハイコスパ!フレッシュ・ソルト両用の汎用性スピニングリール、オクマの「エピクサーXT plus」
出典:YouTubeチャンネル「Okuma Fishing Global」詳細ページ
出典:YouTubeチャンネル「Okuma Fishing Global」詳細ページ