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今江克隆のルアーニュースクラブR「真夏こそ水面系!猛暑最強トップウォータープラグを紹介」の巻 第1112回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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サイズを問わず、とにかく釣れる水面系

では、プラスチック素材での水面系は必要ないのかといわれると、そういう訳ではない。

プラスティックには精密成型でしかできないキレがあり、こと「スピード」や「リアクション」を重視する水面系では極めて重要な要素となる。

今年の初夏にリリースした「アベンタ(クローラー)バゼル」がその典型例で、この小さなクローラーベイトはビッグクローラーの代表格である「アベンタ」シリーズとは全く異なる「高速リアクション」、「パニックベイト」としての能力を特化して開発している。

「アベンタRS」伝統のリアセットウィングのため、デッドスローでもそのレスポンスはズバ抜けているが、「アベンタバゼル(以下:バゼル)」は早巻きやトゥイッチなどのアクションでこそ、その真価を発揮する。

「(アベンタクローラー)バゼル」は、全開回収の最速スピードでも破綻しないクローラーベイト・ジャンル最強最速の羽根モノ。デッドスローから最速巻きまで、パニックモーションができるバズミノーともいえる

釣れるバスのサイズを大小選べないのが難点だが、飽きない程度に数釣りも可能なので、投げ続けることが苦にならないのが大きなメリットである。

野池ではイヤというほど数釣りができることが多い「バゼル」。「バゼル」は演出次第で虫やエビにみせることができる

なので、バズベイトの感覚でテンポよく投げ続け、ココぞというスポットではじっくりネバることもできるし、パニックシェイクでバスのトリガーを引いてみるようなアクションを加えると効果的だ。

実際の「バゼル」の動かし方に関しては、言葉で書くより百聞に一見はしかずなので、コチラのオカッパリアングラーのブログでバイトシーン集を見れば一目瞭然だ。

最近のベイトリールは高性能なモノも多いので、飛行姿勢が抜群なバゼルはベイトタックルでフツウに扱えてしまうのも、オカッパリで便利なところだ。

アベンタクローラー兄弟の異端児「バゼル」。軽量だが飛行姿勢がバツグンによいため、オカッパリではベイトリールで普通に使う人が断然多くなった

最注目の表層系

ラストに、この夏注目してほしいのが、およそ20年前にイマカツの代表作としてリリースした「BT-100」だ。

この「BT-100」を再デビューさせた大きな理由が、「BT-100とバゼルは波動の違う兄弟ルアー」という点だ。

「BT-100」は「バゼル」と波動違いの兄弟フィネストップ。誰でも簡単に扱えて、簡単に釣れる真夏のトップウォータープラグだ

基本スローに巻くだけのアベンタ系やバド系とは違い、喰いシブるバスをフィネス的リアクションで反射的に喰わせる点で兄弟といってもよいジャンルの水面系だ。

「BT-100」を使ううえで誤解してはいけないのが、「BT-100」は「ジッターバグ」系のノイジーではなく、むしろポッパーやジャークベイトに近い要素を持つ水面系だという点だ。

テンポよくただ巻くだけでももちろん釣れるが、「BT-100」の真骨頂は「ポッパーダートミノー」としての能力にある。

大きな透明ノイジーカップはトゥイッチでも移動距離を最小限に留め、大きな水押しを発生する。

同時にフラットで薄いボディはワカサギのように魅力的なフラッシュを発生させてくれる。

ハッとするようなスプラッシュとフラッシュダートが「BT-100」の真の持ち味。それを活かした使い方をしてみよう

正直なところ、20年間前に「BT-100」を使った時は、自分も「ジッターバグ」の流派の延長として使っていた。

当時はアラン・コールの「ACルアー(日本ではティンバーフラッシュが有名)」が流行し始めたころで、「巻いて使う水面系」が大流行した時期なのである。

その延長で「BT」も「BT-200」や「BT-200ツイスト」などの巻きに特化したモデルもリリースしたが、「BT」本来の威力は、フィネスにあることを奇しくも「バゼル」の誕生で再認識することになった。

つい先日のルアマガ取材でも、三原直之プロが「BT」を、まさにその使い方で見事なビッグフィッシュをあっさり仕留めており、ルアーというモノは時代とともに、先入観ナシで使った者が秘められた性能に気付いていくものだなぁ……と感心した。

復刻された「BT-100」。時代の変化とともに使い方も激変した。ノイジーカップの「ジッターバグ」とは全く異なる使い方がポイント

真夏最強定番の「アベンタ」シリーズは絶対にハズせないが、その隙間をつなぐ「バゼル」、「BT-100」などのフィネストップのテクニックも是非試してみてください。

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