動かしていませんか?ゲーリーのワーム。
そのままボトムに放置するだけではアクションしないし、巻いたりシェイクやトゥイッチをしたくなる…気持ちはわかります。
動かしても釣れます。実際使ってみるとやっぱり釣れそうな動きをするし、記者もこれまで実際に数々のバスを釣ってきていますし。
実は「動かさないほうが良い」というアングラーも多い。ルアーニュースRではもうお馴染み、ご存知トミちゃんことゲーリーファミリーの富村善之さんもその1人。
ゲーリーワームは動かさない?
動かさない…と言うと、少々語弊がありますが、つまり「止める時間がものすごく大事」ということ。
気難しい春バス攻略!と5月に公開されたこちらの動画。
ね、この動画でもやっぱり止める時間がすごく大事だと。
富村さんによると、50cmを超えるデカバスほどワームを動かすと食わないとのこと。
…なぜか。その理由は、自然界にいるベイトフィッシュは大きい魚が近寄ってくると不用意に動かない。「食わないで…」と止まっている事が多く、いわば蛇に睨まれたカエル状態になる。
デカバスになればなるほど警戒心は強く、例え本物のエサであってもスグには食わずジッと見てエサなのかルアーなのかを判断する。そして、我慢できなくなったベイトが少し動いた瞬間に食うそうなんですね。だから、動かさない。
これ、隣で釣っているゲーリー総帥河辺さんも大いに納得する所。
たしかに言われてみれば、今にも食われそうになっているベイトが「クネクネ・ゆらゆら」と、いかにも食ってくれと言わんばかりに動くというのも不自然ではあるなぁと。カメラを回していて、お二人の意見にものすごく納得してしまった次第。
でもそれって、気難しい春バスだからでしょ?…と言うわけでもなさそうで。
直近で公開されたこちらの富村さんの記事。季節も使うワームも違えど、記事内ではやっぱり「ファーストフォールの着底後は動かさず最低でも10秒はステイさせてください」とおっしゃられていまして。
そういえば、過去にはこんな記事もありましたよね。
更に言うと、こんな方や…
「ときに放置時間を1分くらい取ったりして」
琵琶湖の部長「奥村哲史」の奥の手。20年以上使い続け、そしてこの先何十年も釣れ続けるであろうゲーリー4インチヤマセンコーの使い方
こんな方も…
「20~30秒くらい何もせずに放置する」「キモはやはり放っておくこと。何もしない。」
改めて見返してみると、みんな異口同音「止めてる」んです。それも短くて10秒程度から、長ければ1分とか。…1分放置って、記者的にはかなりツラいです。もう見てないんじゃないの?とか、どっか行ったでしょ?とか。どうしても動かしたくなっちゃう。
そして、みんなが使っているのがヤマセンコー、カットテール、ヤマタヌキ、サンショウウオ…といったパーツが少なめという共通点を持つワーム。
もちろんレッグワームやハートテールなどを使用、巻いて動かし続ける釣りもある訳ですし、回収時にリアクションで食ってくることもある。
でも、実際に止めることで数々のデカバスが釣れているという事実。湖流や波の影響でわずかに動いているとは思いますが、やっぱりパーツの少ないワームという所からも“動かずジッとしている時間を作ること”が効いているのは間違いなさそう。
そういえば、そんな長時間止めてなかった。なんて方は(記者含め)、釣れていないときこそ、デカバスを釣りたいときこそ、全キャスト…とはいかないまでも、ちょっとガマンして放置してみる。試してみる価値はあるんじゃないかなぁと。