今江克隆のルアーニュースクラブR「夏スイムベイトの極意!『レイジースイマー6インチ』のカンタン釣れ釣れ使用法を紹介」の巻 第1111回
さて今週は、入荷が遅れに遅れた「レイジースイマー6インチ」が、ようやく店頭に並び始めたようなので、改めて実は真夏が最も簡単に釣れる「レイジースイマー」の使い方を解説しておこう。
「レイジースイマー6インチ」や「ハドルトラウト6インチ」といえば、どうしても早春や春が旬な静のスイムベイト的イメージがあるが、実は一番簡単にこのテのスイムベイトをマスターできるのは「夏」である。
実は春の「レイジースイマー」は、確かにデカくて神経質なプリスポーンママには強烈に効くのだが、結構バスの反応がシビアで、アプローチも難易度が高く、誰でも簡単に釣れるというわけではない。
だが特に「レイジースイマー」は、実は夏から秋にかけての方が簡単に釣れることが多いのだ。
「レイジースイマー」が夏に効く理由
その理由は、アフター完全回復になってくる7月下旬ぐらいからは、まずバスがとても空腹であること、そして同時に徒党(スクール)を組んで軍団で表層近くを回遊する魚系のエサを探しまくること、さらにはシェードや流れのある場所などスクールの出現する場所や時間帯が最も絞りやすい時期になるからだ。
簡単にいえばバックウォーター周辺、涼しげな水通しのよい岩盤の濃いシェード、ボディウォーターの岬周辺、オイルフェンスやダムサイト流木止めと、狙い場が実に明快になるのが夏だ。
秋が深まるとバスはディープ組とシャロー残留組に分かれるため、狙い場が全域に散らばってしまうが、夏は最も明確にスクールするバスの居場所が突き止めやすい時期であり、なおかつ近年はスポーンが7月ぐらいまで余裕で続くため、シャローにとどまる大型個体が多いのだ。
こういった腹を空かした「シャロー見えバス軍団」は、うまそうで栄養価満点のハスやウグイの幼魚、オイカワ、アマゴ、鮎(アユ)といった、回遊レンジが重なる大き目の魚を極めて好む傾向がある。
基本的に軍団で回遊するバスは遊泳性が高く、しかも群れの競争理論が働くため、エサを我先に見つけたくて岸沿いをガン見しながら泳いでいる。
クリアウォーターでは岸からかなり離れた沖を回遊する意味不明な軍団も多いが、実はヤツらはかなり沖を回遊しながらも、岸に相当な注意を払って回遊していることが多い。
沖回遊軍団の遠方確認視力は相当なもので、沖にいても要所要所では岸を必ず見ていると思っておくことが重要だ。
ヤツらが気にする要所が分かれば、そこに遠方から視認できるルアーを自然に入れ置くことで、沖回遊のバスがまさかと思うほどの沖からブッ飛んで喰いにくる衝撃を体験できるだろう。
今江的には、冬~春のバスは近視、夏から秋にかけてバスは遠視になるような気がしている。
こういったバスの遠距離サーチ力と競争理論から、バスを遠くからでも見つけられて、なおかつ警戒させずに自分から喰いにこさせるために「レイジースイマー6インチ」は、実にちょうどよいサイズの喰い頃スイムベイトなのである。
その理由は「めっちゃ本物クサいカタチと自然な動き」、そしてソフトベイトなのに「ほぼ完璧にサスペンド調整が簡単にできる点」にある。
真夏に釣るためのアプローチ
さて、ここからはアプローチの問題なのだが、基本はサイトフィッシングでの「止めて見つけさせて逃がす」方法と、ブラインドでの「弛(たる)ませ巻きのデッドスローナチュラルドリフト」の2つだ。
ここは文章で延々と説明するより百聞は一見に如かず、つい先日に配信されたイマカツオフィシャルYouTubeの三原直之プロのレイジースイマー実釣動画と、自分のInstagram動画を合わせてみれば、真夏の「レイジースイマー」の使い方のイメージは簡単に掴めると思う。
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レイジースイマーで釣るために重要なフックセッティングを紹介