例年ならばウイードのインサイドエッジなどでスポーニングをしているバスたちは、ウイードがなくなった今となっては、こうしたウイード以外の場所でスポーニングをしている。そのため、西岸ではミオ筋からバスを追って、ミッドスポーンとなるとハードボトムで釣る展開となっている。
しかし、さらに難易度が高いのは3㍍レンジぐらいの微妙な残りウイードがあるレンジだろう。ほぼ何もないようなレンジにベイトが回り、ミッドスポーンになる前のプリスポーン段階でスイミングジグなどで狙うのだが、南湖西岸の南エリアではこれが難しい。
南湖西岸北エリアの4mのカネカ沖、アクティバ沖のように残りウイードがはっきりと分かるレベルである場所はそこを狙えばよいので簡単なのだが、南エリアはウイードがほぼなく3—4mのレンジでは無のエリアを狙うことになる。
わずかな残りウイードをスポットとしてジグヘッドで狙うパターンもあるが、ベイトの動きとともに行動する個体も多く、それらはウイードを狙うのではなく、ベイトを狙うパターンとなり、スイミングジグなどの展開はウイード狙いではなくベイト狙いだから、何もないフラットボトムを狙い続けるという高度なものとなっている。
「ウイードのほぼない」今年のパターンとして、この何もないフラット狙いというのが、例年にはないパターンであって、かなり難易度が高いのだが、このウイードのほぼない現状が続くようだと、春以降も狙い方として確立されてくるだろう。
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