始めてみようタチウオジギング、ということで今回はダイワフィールドテスターの藁科友章さんに色々とお話を聞いてきました。
前回、その前にどんなメタルジグを使えばいいの?ということで、これについては「状況に合わせて」というしかないんだけれど、具体的に全国のどのフィールドでも安定した釣果を出せて、かつフックも完全装備の「鏡牙ジグ-H(フック付き)」をご紹介しました。具体的に迷わずに、まずはコレでどうでしょう?というセット。
さて、今回はタックル類を中心に話を進めていきます。
鏡牙X
まずはロッド。藁科さんが使用したロッドは、タチウオジギングを始めるにあたり、必要な要素をギュギュっと過不足なく詰め込んで、コストパフォーマンスに優れるベーシックモデル「鏡牙X」。
アイテム | 標準 全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
標準 自重 (g) |
先径/元径 (mm) |
ルアー重量 (g) |
適合ライン PE (号) |
カーボン 含有率 (%) |
メーカー希望 本体価格(円) |
63B-1.5 | 1.91 | 2 | 100 | 102 | 1.3/8.4 | 60-160 | 0.6-1.0 | 68 | 14,700 |
63B-2 | 1.91 | 2 | 100 | 105 | 1.4/8.9 | 60-180 | 0.6-1.2 | 69 | 14,700 |
63B-3 | 1.91 | 2 | 100 | 105 | 1.6/9.4 | 80-200 | 0.6-1.5 | 73 | 14,700 |
ダイワ公式「鏡牙X」詳細ページはこちら
何がイイって、バランスがイイ。もちろん鏡牙ロッドには抜群の軽さを誇る鏡牙AIRや、圧倒的感度を誇る鏡牙EX AGSといったおなじみのハイグレードモデルもあるんだけれど、それにしても1万5000円を切る価格帯を考えると、よくできたロッド。
藁科さんがいうには、まず持ち重りしないのがよい点だと。で、数値的な面でも自重102~105gとかなり軽い。
ロケで使用したロッドは63B-1.5。中でも特に張りを抑えたモデルで、ジグを飛ばし過ぎない。かといって速いピッチのジャークもダルくなく、繊細なティップと張りがすごくバランスの取れたロッド。
今回のフィールドとなった東京湾では、特におすすめできる機種ではないかなぁと。実勢価格でいえば、リアルに1万円ちょっと…といったところでは? であればさらに色々なフィールドのタチウオジギングのど真ん中63B-2もいいし、ディープも視野に入れて63B-3もそろえてもよし。
いざフッキングすれば、追従するんだけれどバットで溜められるというか。「大事なところは譲りません」的なバットのしっかりしたパワーもある。
バットには最外層をカーボンテープでX状に締め上げるテクノロジー「ブレーディングX」が施され、剛性はもちろん、アクション時のロッドのブレも抑制しています。
1万円台、軽い、強い…。お値打ち、としかいいようがないロッドであります。
ティエラA IC
リールはティエラA IC。やっぱりこちらも剛性が高く、軽いんですよね。
2021年にダイワから発表されたリールの設計思想「ハイパードライブデザイン」を有するICカウンター付きリール。
歯のモジュールを小さくすることなく、噛み合い率をアップしたことで、滑らかさが長く続く「ハイパードライブデジギア」やピニオンギアの両端を2つのボールベアリングで高精度に支持する「ハイパーダブルサポート」など、簡単にいえばこれまで以上に駆動系は強く滑らか、そしてそんな初期性能が長続きする設計思想。
そして、高剛性。
ティエラA ICの「A」が指すのはアルミフレームであること。内部構造を高剛性、高精度でしっかりと支え、精緻な巻き心地とパワーを生む「ハイパーアームドハウジング」構造で、アルミフレームが精密にハウジング。
せっかく今回は、タチウオジギングビギナーへ向けて…ということなので、簡単にいうと、ラフに使ってもタフなリールでそれが長持ちするという感じ!
ICカウンター付きリールって、少し貧弱なイメージがあるかもしれませんが、ティエラA ICに関してはそんなことはなく高剛性。「タチウオジギング専用」というわけではない汎用リールだけに、ひとつあるだけでタチウオ意外に様々なライト系ジギングにも使えるのはかなり魅力的。
当然、タチウオジギングはもちろん、さまざまなジギングでは魚がヒットしたレンジの把握が大事になってくるんだけれど、それをICをパッと見るだけで把握できるのは、次投からまた同じレンジを攻められるのでヒットパターンの再現性も高くなります。
また水深を知らせてくれる「デプスアラーム」も搭載しているので、「ピピッ」と鳴る音で大まかな水深を把握することも可能。……でこの音についても結構自分好みにカスタマイズできるのがうれしかったり。
またバッテリーキャップは、専用工具不要でコインなどで現場で開け閉め可能。電池(CR2032コイン電池)交換はセルフでできるのがうれしい。
今回使用したのは「ティエラA IC」のシングルパワーハンドルタイプの150(ハイギア仕様)ですが、ダブルハンドルモデルもあり。
品名 | 巻取り長さ (cm/ハンドル1回転) |
ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力 (kg) |
標準巻糸量 PE(号-m) |
ハンドル長さ (mm) |
ベアリング(ボール/ローラー) | メーカー 希望本体 価格(税別) |
150-DH | 70 | 6.3 | 220 | 5 | 1-400 2-200 |
110 | 6/1 | 36,300円 |
150L-DH | 70 | 6.3 | 220 | 5 | 1-400 2-200 |
110 | 6/1 | 36,300円 |
150H | 80 | 7.1 | 225 | 5 | 1-400 2-200 |
70 | 6/1 | 36,300円 |
150HL | 80 | 7.1 | 225 | 5 | 1-400 2-200 |
70 | 6/1 | 36,300円 |
150H-DH | 80 | 7.1 | 230 | 5 | 1-400 2-200 |
130 | 6/1 | 36,300円 |
150HL-DH | 80 | 7.1 | 230 | 5 | 1-400 2-200 |
130 | 6/1 | 36,300円 |
ダイワ公式ティエラA IC詳細ページはこちら
ちなみに鏡牙XとティエラA ICって組み合わせても350gにも満たないんですよね。単純な軽さだけではないけれど、実際「軽い」というのはエントリーには向いていると思いますよ!