ゼナックが贈るロックショア・ショアジギングのHow To動画シリーズ、「ロックショア極意」。
現在12回まで公開されている中から、第3回と4回の「ジグの使い方について」をピックアップ!
メタルジグといえば、ロックショアゲーム・ショアジギングで欠かすことのできないルアー。現在では様々なタイプのメタルジグが登場しており、形状に合わせた使い方やアクションなどのノウハウが展開されています。
今回も、ロックショアのパイオニア、本林将彦さんがより分かりやすくジグの使い方について解説されています。
ジグは遠投性に優れ、ボトムから表層まで幅広いレンジを攻略することができる、ショアジギング・ロックショアでは欠かすことのできないルアーです。
しかしながら、動きやアクションが合っている人だけ釣れるなど、釣果の差ができやすい側面もあります。
本林さん曰く、「ジグの分類は絶対に頭に入れてほしい」とあるように、ジグの種類やその特性を理解することでより釣果を出すことができます。
ぜひこちらの動画を見て、ジグの特性や操作を覚えておくようにしましょう!
ジグの種類について
各メーカーから様々なタイプのジグが登場していますが、主に大きく「後方重心」・「センターウエイト」・「ハイブリットタイプ」・「その他」の4種類に分けられます。
前述したとおり、その種類の違いをしっかり頭に入れることで、正しいアクションや使いドコロなどを見極めることができます。
後部重心のジグの特徴は、なんといっても飛距離が一番出せること。
安定した飛行姿勢で飛ばすことができるので、遠投したいときに有効です。
そしてもう一つが、アクションの複雑性。
後方に重心があるため、頭の部分で水を受けることになるので、タダ巻きでも複雑なアクションを演出します。それを繰り返すことで、ジグがクルクルと回転し、メスレの動きを再現してくれます。メスレとは、イワシなどが側線が傷ついてクルクル回る現象で、この動きが青物やキハダなどの捕食スイッチを入れやすいといわれているそうです。
細かくシャクることで、そうしたメスレの動きを再現してくれます。
センター重心のジグの特徴は、アクションのレスポンスとフォール姿勢。
上記のような後方重心と異なり、ボディの中央に重心があるため、シャクったときなどそのままスッと引っ張られます。アクションもスムーズに滑るような動きを演出します。
そして、センター重心の一番の武器といえるのが、フォールアクション。
重心が真ん中にあるため、フォール中は平行姿勢を保ち、ゆらゆらとフォールしていきます。他のジグと比較しても、フォール時のアピール力は一番とのことで、なまめかしい動きで食いが渋い場面にも活躍します。
またボディ幅によってアクションが変化するので、同じセンター重心の中でもデザインで使い分けが可能です。
ハイブリットタイプは、上記で紹介した「後方重心」と「センター重心」の2つの特徴の両方備えたタイプ。
アクションの仕方によって動きが変化し、どちらの動きも再現できるとという、まさにいいとこどりの性能です。逆に言えば、「後方重心」と「センター重心」の特性を理解している方に使いこなせる性能といえるでしょう。
その①:「スプーンジグ」
こちらは上記で紹介したジグの3種類とは別のタイプのジグが該当します。いくつか種類があるので、ここではその種類について紹介していきます。
その他のジグの一つに該当するのが、「スプーンジグ」と呼ばれる種類のジグ。
「スプーンジグ」は数も多くなく、馴染みが少ない方もいるかと思いますが、非常にパワーがあるジグになります。
使い方も投げて落としてタダ巻きか、ダイビングペンシルのようにジャーキングもできる性能になります。アピール力に長け、波動もかなり強く出せるので、広範囲から魚を引き寄せることができます。
その②:「チューニングタイプ」
チューニングタイプで代表されるのが、ブレード装着タイプ。
ショアジギング初心者の方にもオススメで、使い方も投げて落として巻くだけと非常にシンプル。巻き速度を変えるだけで、様々な魚が狙えます。特にサワラには特に有効です。
そのほかにも、本林さん独自のチューニングで通称“ピンクのうどん”も非常にオススメ。
タダ巻きで青物が狙えるなど高い実績を出しています。
このように、ジグにも様々な種類のタイプが展開されています。それぞれ特性があるので、それを理解し、正しいアクションをさせることが釣果に直結します。
動画内ではより詳細に解説されているので、ぜひチェックしてみてください。
ジグのアクションについて
ここからはジグのアクションについてご紹介。シャクり方のパターンや着底のさせ方、ジグを動かす上での重要な考え方などを詳しく解説します。
まず、最初に覚えておきたいのが、ジグの落とし方について。
ショアジギング・ロックショアなどフィールドは、基本的に風が吹いていることが多く、潮の流れや風の向きなども考えなければなりません。
特にキャストしてジグが着水した後、空中に浮いている部分のラインが風で流されてしまい、大きな糸ふけが出てしまいます。
この糸ふけを少なくするために、ラインを海面につけて流されるのを防ぐ必要があります。
今度は逆に、潮に流されてラインのたるみが発生してしまうため、ある程度のテンションを掛けながらフォールさせる必要があります。特にPEラインは浮力性があるため、テンションを掛けない状態では下記の図のように緩やかなたるみが起こりがち。
こうした糸ふけやたるみが出た状態では、シャクりのアクションを加えてもジグは全くと言っていいほど動きません。実際、遠投先のボトムには魚がついていることも多く、無駄なアクションを加えてしまうと見切られる原因にもなります。
レスポンスや、着底からすぐ誘うためには、下記の手順を踏むようにしましょう。
①ジグが着水したらスプールを抑えて、糸が風に流されるのを防ぐ
②ラインを水面につける
③テンションをある程度かけた状態でフォールさせる
これを行うことで、着底からレスポンスよくアクションさせることができます。
アクションについて
続いては、いよいよジグのアクションについて。ジグのアクションにはツーピッチジャーク、ロングジャークなど様々な操作方法があります。
まず基本的なことですが、ピッチとはリールの一回転を指し、ロッドアクションをジャークと呼びます。
つまり、ワンピッチジャークとはリール一回転に対してのロッドアクションを指します。
ジグアクションの基本ともいえるのが、「ワンピッチ(ワン)ジャーク」。リール一回転の間にロッドを一操作するというアクションです。
対して、「ツーピッチ(ワン)ジャーク」は、ロッドを大きく動かし、その間に2回転リールを巻きあげるというもの。大きくシャクる=ジグの移動距離も大きくなり、魚のスイッチを入れやすいのもこのジャーキングテクニックの魅力。実際、食わせの間も確保しやすいのもポイント。
続いては、短い移動距離で誘うアクション、「ハーフピッチ(ワン)ジャーク」です。
「ハーフピッチジャーク」のコツはロッドの動きをあまり大きくしないで、リールでシャクり上げるように意識するのがポイント。
そしてもう一つが、ジャカジャカ、ジャカ巻きと呼ばれる「高速ワンピッチジャーク」。ロッドをあまり大きく動かさず、高速で巻き上げて誘うアクションです。
魚がどこにいるか探すような場面や、魚が高活性の時にも有効で、誘う際に重要になるのが、必ず食わせの間を作るようにしましょう。
そのほかにも動画内では初心者や体力に自信がない方に向けた「ワンピッチジャーク」の方法なども公開されています。
10分以下の動画なので、ジグの操作に迷った際など、現場で見直すのもオススメです。
ぜひチェックしてみてください。