近くのフィールドで大型ターゲットと真っ向勝負ができる「ショアジギング」。
青物をはじめ、根魚やフラットフィッシュなど! 誰でも高級魚が釣れるチャンスのある釣り。年々人気も上昇中で入門者も増えてきてはいるものの、「どこにエントリーすれば良いのか?」、「何を揃えれば良いのか?」と疑問に思われている方も多いのではないでしょうか? さて、いよいよショアジギングが楽しくなってくるシーズン! 誰にでも手軽に楽しんでいただきたいということで、今回は「ショアジギング基礎講座」と題し、基本的な知識を解説していこうと思います!
エリアセレクトについて
ショアジギングに限りませんが、どの釣りでもポイント選びが重要になってきます! ショアジギングの代表的なポイントを挙げると「サーフ」、「堤防」、「地磯」の大きく3つ!
足場も安全で潮通しが良く、青物の他にヒラメやマゴチなどのフラットフィッシュも狙えるエリア。サーフなので、遠投できるタックルが重要です。キャストにある程度慣れてからエントリーすることをオススメします!
日本全国沢山あるフィールドで最も手軽! 足場も良くて街にも隣接していることが多いので、ビギナーの方にもオススメです。沖も比較的泥底が多いので根掛りが少ないというのもメリット。
堤防より場所は少ないですが、機会があればぜひ行ってほしいポイント! その理由はとにかく魚種が豊富だから。青物はモチロン、底へジグを落とすと根魚が遊んでくれたり、常にアタリっぱなしなんてことも。
ただ、根掛りが多いので、ジグは沢山準備しておきましょう。
狙うべきエリア
ザックリ場所の説明をしましたが、具体的にどういった場所へジグを投げ込めば良いのか? イマイチ分からないという方も居ると思いますので、上で紹介したポイント選びも参考にしていただいた状態で、これから解説することも踏まえて場所を選んでみましょう!
回遊魚は「潮通し=海の流れ」が大好き。潮通しが良いエリアというのは必須条件です。潮通しが良いエリアは、単純に「沖向き」の水深のあるエリア。例え湾や漁港の沖向きであっても、潮通しが良ければ青物は充分に入ってきます。
上の条件の場所にさらにベイトが加わると激アツ! 青物の釣れる確率がカナリ上がります! ベイトは昼間より夕方に差してくることが多いので、夕方や朝方に水面付近を群れで泳いでいたら、そのポイントを選んでみましょう。
タックルを選ぼう
場所が決まれば次はタックルを選びましょう。
ショアジギングロッドは9から10ftくらいの長さが一般的。アクションさせることが多い釣りになりますので、最初は取り回しの良い9ftくらいにしておくと良いと思います。
慣れてくれば遠くへ飛ばしたくなるので、徐々に長い10ftやそれ以上の長さに挑戦してみましょう。ロッドの硬さに関しては、使うジグの重さに応じて選びましょう。
リールは、スピニングリールの3000~6000番がショアジギングでは一般的。
ジグを速く巻いたり遠投したジグをスピーディーに回収するといったことも多いので、ハイギヤをオススメします。自重は軽いほうが疲れにくいので選ぶ時は軽さも気にしましょう。糸巻き量に関してはとにかく巻ける分巻きましょう。大物にラインが出されたり、ライントラブルなどで切れてしまっても再度使えるようにしておくことが大切。最低でも150~200mを巻けるものにしましょう。
メインラインにPEライン、リーダーにフロロカーボンラインの組み合わせが一般的。太さは釣り場によって異なりますが、主に使用するジグのウエイトによって決まります。
以下の太さを参考に選んでみてくださいね!
15g前後の軽いジグ…メインライン【0.4~1号】+リーダーが【12~16Lb】
20~60gのジグ…メインラインが【1~2号】+リーダーが【20~40Lb】
60~100gジグ…メインラインが【2~3号】+リーダーが【40-80Lb】
ちなみにリーダーの長さはロッドの長さの2/3程度取るのがオススメ。
ジグ選びについて
メタルジグも種類が色々あります。
一見同じように見えますが、素材や形状などが異なります。まず大きく素材は「鉛タイプ」と「タングステン」の2タイプ。一般的なのは「鉛タイプ」。鉛は鉄の中でも比較的軽いので、フォールも若干スロー気味。それに対してタングステンタイプは、鉛より形状はコンパクトですが、比重は重いので素早くフォールします。
そして、形状も一般的なスタンダードモデルから、ワイドな形状。また、細長いタイプまで様々。では、ジグの形状とその特長について紹介していきます!
あらゆる状況下で対応、最も使用頻度の高いショアジギングのド定番な形状。鉛素材でフックは前方と後方に装着されているのが標準装備。初心者の方はこのタイプから試してみては!
ロングタイプは、名の通りボディが長いメタルジグ。長くなったボディにより、幅広いスライドアクションをするのが特長。また、比較的長細いベイトが多い状況下でも有効です。また、シルエットが大きくアピール力が高いのもロングタイプならでは。
平べったい形状になっているのが特長のスロータイプ。主にフォール速度を落としてじっくりジグを見せたい時に効果的。元々、オフショアで行われていたスローピッチジャークからきています。ショア用に作られたジグなら岸からスロージギングが楽しめますよ!
また、近年シャクらなくてもターゲットを誘うことができるとして人気のブレ―ドジグも常備しておいてほしいトコロ! タダ巻きで操作が簡単だけでなく「釣れる」ということで、多くのショアジガーも愛用中。
メタルジグではありませんが、メタルバイブレーションも持っておくと役立つアイテム! こちらも投げて巻くだけで、ブレ―ドジグよりさらに強い波動で遠くから青物をおびき寄せてくれますよ。
基本動作
タックル一式揃えば、釣り場へ向かってショアジギング開始!
①フルキャスト
慣れれば70m以上飛ばすこともできます! キャストの際は後方に人がいないか必ず確認。
②ジグを着底させる
ラインに指を軽く当てて少しずつラインをだすのがコツ。
③シャクリ続けるのみ
シャクる動作は慣れるのみ。中層までシャクり上げてきて落とすのも良し。表層をシャクるのも良し。メタルジグは表層からボトムまで色々な層を探ることができるルアー。また、慣れない動作で集中力が切れた時は、先ほど紹介したブレードジグに交換するのも1つの手段だと思いますよ!
YouTubeチャンネル「LureNews.TV」でもショアジギ動画が上がりマクリ!
身近なフィールドで手軽に楽しめる「ショアジギング」。これからがハイシーズンですので、ぜひお楽しみください!