良いリール。
それは強さだったり、汎用性だったり、飛距離だったり、アングラーのスタイルによって様々に定義できる。
…オフショア、とりわけ近海を中心としたジギングにおいてはどうだろうか。1日を通してジグをしゃくり続け、金属の塊を魚のように躍らせ、“超”が付くほどではないにせよ時には大型魚とのファイトも想定。また刻々と変化する海況、釣りモノにアジャストする必要も出てくる。
つまり、「使いやすさ」「強さ」「汎用性」これらを併せ持つリールが良いリールなのではないか。
スタジオオーシャンマークの新しいリール「ブルーサファリ35」。それは使いやすさと強さ、そして汎用性を兼ね備えたリール。
商品名 | 登場時期 | 展開モデル | ギヤ比 | 標準スプール | ドラグMAX | 重量 |
本体価格(税抜)
|
BLUE SAFARI BS35 | 2022年7月予定 | 4 タイプ(Hi/R、Hi//L、Pw/R、Pw/L) | ・Hi/6.7:1(MAX 90cm) ・Pw/5.2:1(MAX 70cm) |
PE2-300m(ブラック ※スプールカラー) | 6kg | 405g | 57,500 円 |
※ドラグ値はラインを実用量巻いた上で計測しています。
※写真はプロトタイプです
ブルーサファリ35の「使いやすさ」
強く、汎用性があるリールでも、使いにくければ決して良いリールとは言えない。それは広義での解釈においても然り。
ブルーサファリが使いやすいとされる、そのポイントは大きく2つあるという。
その1つが、特許出願中の新技術「WING DRAG/ウイングドラグ」。
①:WING DRAG/ウイングドラグ
長年レバードラグリールを作ってきたスタジオオーシャンマークが、新たにシーンに投入するドラグシステム。それが「WING DRAG/ウイングドラグ」。
まず押さえておきたいのは、レバードラグとスタードラグの「メリット」と「デメリット」について。
これらの特性の良いとこ取りをしたドラグ=「WING DRAG/ウイングドラグ」といえば分かりやすいでしょうか。
要は、スタードラグのように設定が簡単で、レバードラグのようにドラグ値が分かりやすい。かつ、ウイングを前後に動かすことでドラグ力を変化させるので、一度変化させたドラグを元の値に戻すことも容易にできる…という。
使い方はいたってシンプル。プリセットノブでドラグ値を設定し、ウイングドラグで調整するというもの。
プリセットノブとウイングドラグの詳細は以下参照。
プリセットノブとはドラグの初期設定を行う機構。スタードラグのように締めるとドラグ値が上がり、緩めるとドラグ値が下がる。ウイングドラグは4段階(初期値を含めると5つの変化)に変化させられる新機構。レバードラグのように瞬時にドラグ力を調整できる。ドラグの変化量は1 クリック約500g。
使い方の1つは、段階的にドラグ値を強くしていくというもの。
①ウイングドラグを手前に倒す
②プリセットノブを回し、初期のドラグ値を設定する
③ウイングドラグを奥に倒すと段階的にドラグ値を調整可能
そしてもう1つの使い方は、よりフレキシブルに魚の引きに対応できる使い方。
①ウイングドラグを中央値へ合わす
②プリセットノブを回し、初期のドラグ値を設定する
③ウイングドラグを手前に倒すとドラグ値が下がり、奥に倒すとドラグ値が上がる
レバードラグとスタードラグの良いとこ取り。そして2通りの使い方ができる。…これが使いやすい理由の1つ。
②:2スピードレベルワインダー
使いやすいとされるもう1つの技術。それが、実用新案を取得している「2スピードレベルワインダー」。
レベルワインダー自体にはドラグ作動の安定させ、フォール中のアタリを取りやすい、連動式のレベルワインダー(ダイレクト方式)を採用。
ポイントは「2スピード」。つまり、行って帰って…を繰り返すレベルワインダーが速い・遅いの2スピードで駆動。レベルワインダーの往復で密巻きと綾巻きを繰り返す2 スピード構造により、高負荷時でもラインの食い込み切れがなく、安心して魚とファイトすることが可能となっていると。
トラブルが少ない。これもプラグマティックたる所以。
いかがでしょうか。ここまでがブルーサファリ35の「使いやすさ」について。
…まだ、ありますね「強さ」「汎用性」。それはまた次回に。