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今江克隆のルアーニュースクラブR「禁断のバスロッド比較インプレ!『ダイワ』&『エバーグリーン』!試投レポート」の巻 第1106回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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グリップの重要性

ベイトロッドのグリップはガイド同様、絶対にロッドの「上に乗る」リールという存在がある。

端的にいえば最もロッドを回して投げる時、真円の芯をズラしてしまうのは高い位置に重心されたリールの存在に他ならない。

極端な話、「スパイン」が存在してもその影響を最終的に大きく軽減するのはリールの重心位置だということだ。

世のリールが丸型から極端なロープロになってきたのは、ロッドのブランクスの「芯」とリールの「支点」位置をできるだけ「直線上」にし、キャスト時の芯ブレを抑える効果があるからに、他ならない。

自分が「ファイアーウルフ」を試投して直感的に強く感じたのが、ダイワではブランクス、グリップ、そしてリールを三位一体で開発し、互いに補完しあうよう総合的に作っているという強みである。

ゆえにロッドの芯の中にリールの芯がくるようにオフセットされた独自のグリップ、そしてそのグリップに合わせて設計されたロープロフィールの強みと三位一体の効果を実感せざるを得なかったというのが、正直な感想である。

ダイワのロッドで自分が一番羨ましく思ったのが、ブラ ンクスの芯に合わせてオフセットされた専用設計のグリップ。このグリップとリール のコンビネーションは実に理にかなっている。

バスロッドが目指すところ

「ダイワ」VS 「エバーグリーン」のバスロッド試投は、たまたま「ファイアーウルフ」と「ディアウルフ」の比較となったが、目指すところはやはり同じところにあった。

だが、その目指す方法、解決法は各社の独自性、使われるフィールドでの特性が強くでているということだ。

現在、日本のロッドメーカーのほとんどが「富士工業(FUJI)」のグリップを採用し、自社開発できているのは超大手企業のみになっている。

それほどグリップの開発には恐ろしいほどのコストがかかるからだ。

ゆえに「カレイド・インスピラーレ」では、量産性を重視する大企業では逆に難しい、ハンドメイドの並に手間暇かけて、国内の自社工場で全て一からていねいに巻き上げるブランクス製法に独自の解決法を求めた。

自分が昔からグリップにはECS、TCSにこだわっているのも、スパインの最終処理にこの形が適しているのが理由の一つだが、グリップの開発は「カレイド・インスピラーレ」の最終課題だと昔から常に感じている。

これが完成した時、「カレイド」は、さらなる次元の完成度、ロッドとしての「極み」の領域に飛躍できると思う。

大昔の「スーパーストライク」のグリップは、ある意味、実にブランクスの芯を喰ったデザインだった。リールの重心位置が芯から上にズレることで、親指が開き、 手首の回転が悪くなり、キャスト精度が落ちる

川村光大郎君のシークレットルアー

最後に、インスタLIVE中継はしたものの、アーカイブにはヤバ過ぎたので残さなかった「GEKIASAゆずCUP」での川村光大郎君とのトークショーでのシークレットルアーを公開しておきます。

川村君が3位、4位入賞の決め手にしたのが実は「モジャオ」こと「毛むくじゃらワーム」の元祖といってもよい「ヘアリーホッグ」。

すでに発売20年近くになるワームだが、いまだ再販継続中の一部マニアではシークレット的なワームだ。

発売20年近くになるが、いまだにシークレットワームとして根強くリピート生産されている「ヘアリーホッグ」。川村君も気付いていた

しかし、今回は川村君の使い方がヤバかった。

この部分は、霞ケ浦2連戦を控えているので、しばらく公開したくないのでヒントだけ。

ヒントは「ほぼ、それスクーパーフロッグの使い方じゃん……」って感じです。

元祖毛モジャワームの「ヘアリーホッグ」。元ネタは「アンクルジョッシュ」のレアポーク「毛付きポーク」のワーム化だった

最近「モジャオ」のシークレットはかなりバレてきていますが、最近、にわかに注目を集め始めている「モジャオ・パートⅡ」がある。

それは「モジャオ」よりはるかにレアな存在であるイマカツの不遇の名作代表作?の「ドレッドホッグ」。

10年ほど前の発売当時はテキサスリグってイメージでしたが、最近の「表層群れイメージ」の釣りがクローズアップされるにつれ、使い方も含め見直されている感じ。

最近、にわかに注目され始めた「群れ系ワーム」、「ドレッドホッグ」。エビにもフライにも見せられるイマカツの発掘良品である

まぁ、イマカツにも在庫ゼロのうえ、市場にもほとんどないようなので幻ですが、見つけたら一度試してみてください。

川村君の「GEKIASAゆずカップ」でのメインタックル。魚、カエル、エビの選択だが、共通点は表層直下攻め

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