ルアーフィッシングのトピックをこまめにお届けする釣りの総合ニュースサイト

LureNews.TV YouTube Channel

0.5gの超軽量ジグ単も扱えるベイトアジングロッド「クリスター55BFマスター」開発秘話

寄稿:岡田秀星
  • X
  • Facebook
  • Line
  • はてなブックマーク

みなさんこんにちは! 山口県で活動している岡田秀星です!
私は大のベイトタックル好きで、それが高じてアジングでお馴染みのクリアブルーのベイトインストラクターをやらせてもらってます。

岡田 秀星(SHUUSEI OKADA) プロフィール

ベイトタックル大好き人間! ベイトタックルでの釣りはシーバスから始まり、ロックフィッシュ、チヌ、メバルを超えてアンダー1g、そして究極のベイトフィネスの世界も開拓中。山口県瀬戸内側をメインに仕事終わりに価値ある一匹を楽しむスタイルで、ベイトアジングの楽しさを発信中。クリアブルー・ベイトインストラクター。

そんな中、ガッツリと開発にも携わらせていただき、誕生させたのがアジング用ベイトロッド「クリスター55  BF-マスター(※発売中)」です。

クリアブルー公式 クリスター55  BF-マスター詳細ページはこちら

全長(ft/m) ティップタイプ 継数( 本) 仕舞寸法(cm) 先径(mm) ガイド数 適合ルアーg 適合ライン(lb) 価格(税別)
5.5/1.65 ソリッド 2 85.5 0.6 11 0.5~3.0 0.8~2.0 ¥64,000

今回はこのロッドの魅力を余すところなく、皆さんにお伝えできればと思います!

ソルトベイトフィネスリールの進化

年々、進化を遂げているのがソルトベイトフィネスリール!
例を挙げるとダイワさんからはアルファスAIR TW、月下美人AIR TWという28㎜の超小径スプールを搭載した機種が発売され、シマノさんからは新型アルデバランBFS、アブガルシアさんからもゼノンのベイトフィネスモデルなど新型リールが目白押しです。

ベイトリールは元来1gのような極軽量を投げる事に向いている訳では無いのですが、道具の進化が進み、2022年には、それを可能にしてくれています!

そんな中で、ここからはベイト(タックル)アジングについて触れていきたいのですが、過去に私自身がクリアブルーのコラムとして、「ベイトアジングに向くリールについて」書いてますので、まずは、ぜひそちらもご参照ください!

ベイトアジングを始めたい。ベイトリールの選び方

https://clearbluejp.com/column/ok-2

ベイトアジングを始めたい。28㎜スプールの革命

https://clearbluejp.com/column/ok-3

 

夢を叶えるロッド

上記したようにベイトフィネスリールが進化する中で、クリアブルーの本岡・代表とベイトタックルでアジングをしたい! 1gジグ単を使う事を想定したロッドを世に出したい! 出せるはず! という想いを共有し、構想を練っていました。

そして本岡代表と構想を練る中で、当時の私が思っていた、不満点は…以下のようなことでした!

既存のロッドで1gや0.6gを投げる事は正直出来る。
でも、1gを想定していないので、アジングで多用する1gのリグに対して、ロッドが強すぎて、1gのリグの操作感、存在感を感じる事が出来ない。
投げて気づいたら掛かる事もあるし、潮を探してアジを探すという感覚が良く分からない。
掛けた後も対象魚のアジに対してロッドが強すぎて引き味が面白くない。
また、1gより重いリグを想定しているので、当然投げにくい。
軽量リグを投げる事に特化したロッドの場合、柔らかすぎてリグの操作や存在感をロッドが消してしまう。」というモノでした。

 

ただ、この不満点を1つ1つ解消していけば最高のアジングベイトロッドが出来るハズという確信の下、本岡代表にその想いを伝えたところ、具体的にクリアブルーのフィールドスタッフとして、そしてクリスター55BFmasterの開発が正式に進むこととなったのです!

 

ベイトでアジが釣る為のロッド!クリスター55BFmaster

さて、ここからは、そんな経緯で誕生したクリスター55BFmasterの特長を詳しくご紹介していきましょう!

高弾性30tカーボンソリッドティップを採用

1gのリグの操作感、存在感を感じ取るために、先端径0.6mmのカーボンソリッドを採用しました。これによって湾奧のゆるい潮の流れも適確に捉えることができました。

クリスター55BFmasterのスペック表記は0.5g~3gと幅が広いのですが、これは、2.8gのアジング用プラグ「アジクト43」の操作感も重要視したためです。実際、極軽量ジグ単からプラグまでアジングを高レベルで、楽しむティップとなりました。

ブランクには東レ「トレカ ®T-1100G」をベースに、#2全てに「トレカ ®M40X」を使用

軽量リグを投げる時に大切になる「しなり」と、リグを操作する時に大切な「ハリ」の両立、ドラグ性能がスピニングに加えて弱いベイトリールでアジのファイトを往なすために、ノベ竿のように綺麗に曲がる。それも、ロングロッドではなく、取り回しの良いショートロッドで!という無理難題をT1100GとM40Xという最新最高のカーボン素材と最高の技術で達成しています。

また、4軸シートをティップ以外に捲くことで、キャスト後のブレを減らし、バックラッシュの減少と飛距離の向上に一役も二役もかってます。ベイトでアジを釣る為の最高のブランクになっています。

ショートスパイラル・ガイドセッティング

The manufacturing invented at a field.

ショートスパイラル・ガイドセッティングを採用しているのも特長です!

というのもまず、ベイトで、1gやアンダー1gを繊細なソリッドティップで扱う場合、ブランクの上にガイドが乗る通常のベイトロッドのガイドセッティングはあまり向きません。

また魚が掛かった際に、ブランクにラインが接触する事でラインブレイクする可能性を極力無くすために、スパイラルガイドセッティングを採用しました。

ガイドを一気に回し切る事でブランクに接触させない事に特化させたショートスパイラル・ガイドセッティングを友達のビルダーと1年以上現場で磨きに磨いて作りました。正直、最高のガイドセッティングだと自負しています。

さらに、従来のガイドセッティングではあまり見られないリールシートにかなり近い、背の高いバットガイドを配置しています。


1gやアンダー1gのリグをベイトで扱う時に大きなストレスとなっていた、ブランクへの糸の張り付きを抑えるために、これらの変則的なガイドセッティングに至りました。

※テンションが掛かっている時

※テンションが抜けた時

また、ガイドをスパイラルさせるとラインに偏りが出がちですが、バッドガイドをリールの手前に配置する事で、ラインを安定して巻く事ができます。

 

ガイドの大きさを従来のスピニングより一回り大きいモノを採用

グリップの長さにも、こだわりました

上記したような、あらゆる面で工夫をこらして完成させたのがクリスター55BFmasterです。

ベイトタックルでアジングがしたい!という方!
無理だと言われていた事を可能にした、こだわりにこだわり抜いた、このロッドをぜひ使ってみてください!
出来ないが出来る!に変わる瞬間はいつもワクワクします!

解説動画

 

実釣動画

さらに詳しい開発ストーリーが知りたい! という人はこちらもぜひチェック!

クリアブルー公式 クリスター55  BF-マスター詳細ページはこちら

釣りの総合ニュースサイト「LureNewsR(ルアーニュース アール)」