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今江克隆のルアーニュースクラブR「最新ベイトリールを比較インプレ!『ダイワ』&『G-niusグラビアス』!初試投レポート」の巻 第1105回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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「アルファスAIR TW」をインプレ!

そして、さらに感心させられたのがベイトフィネス機種として試投会にだされていた28mmφ6.6gスプールを搭載した「アルファスAIR TW」だ。

さすがに沢村幸弘氏監修で作られたベイトフィネス専用機だけあって、初めて投げてみたがその性能はデフォルト状態では間違いなく世界最強に間違いない。

セットされていたのは3.5g程度のスモラバだったが、超低弾道でのピッチングの伸びはもちろん、そのままのセッティングでノーサミングフルキャストも可能だった。

「アルファスAIR TW」28φでノーシンカーワームを試投。初めて触って、一投目から面白いようにスキッピングが決まる。同セッティングでのフルキャストも問題ない

ただスプールを28φの小径にするのであれば、大昔にABUが1500Cでとっくに実現しているが、こちらはそれとはブレーキシステムが決定的にベツモノで、さらに1:87のハイギアが28φスプールでも31~32φと同等の巻き上げスピードも実現している。

ただ一点、28φの弱点としては、8lb以上のラインだとどうしてもラインコイルの問題とラインキャパが気になるところだった。

しかし6lbを主軸とするプロ仕様のベイトフィネス専用機としてみれば、沢村さんが絡んでいる以上、デフォルト仕様ではもはや終点のリールといっても過言ではないと思う。

「アルファスAIR TW」vs「グラビアスKTFフィネス」

……って、ここまでダイワを褒めたら「G-nius/KTF」は、どうなんの?って思うかもしれないが、逆にいえば、ここまで他社を誉められるのは、それに対抗できるリールが完成している自信の裏返しでもある。

沢村さんをして「ダイワと試投会対決?今回のフィネス使えば全然問題ないよ!」といってもらえるほど、完成した「グラビアスKTFフィネス」のパフォーマンスは、「アルファスAIR TW」と比較しても軽量級ルアーのキャストパフォーマンスに遜色はほぼ同レベルに達していると自信を持っていえる。

「グラビアスKTFフィネス」で「ジレンマ5.7g」をフルキャスト後、ルアーが飛行中にロッドを地面に放置。それでも全くバックラッシュなし。同時にピッチングも完璧にできる

そのキャスタスタビリティに関しては、実際に試投していた川村君もお世辞抜きで感動してくれるレベルに達している。

「G-nius/グラビアスKTF」で「ジレンマ」をフルキャストする川村光大郎クン。めちゃ楽しそうに投げてました。お世辞かもしれないけど、かなり驚いていました

「アルファスAIR TW」が28φ160g 1:86、ダイワ社強度基準をクリアするG-1ジュラルミン製のベイトフィネス最高峰専用機とすれば、「グラビアスKTFフィネス」は、32φ185g 1:8(1:7もある)、同じくG-1ジュラルミン製で、機体の大きさで「アルファス」を大きさで上回る分、8~13lbのラインキャパ(13lbでも約50m)が十分あるので2gクラスのベイトフィネスから、かなり強引なパワーベイトフィネス、軽量シャッド等をフルキャストする巻きモノまでの広い汎用性能を持たせたVBF(VERSATILE BF〜ヴァーサタイルベイトフィネス〜)機種で、「アルファスAIR TW」に対してすら、勝負になる最高性能リールになったと思う。

川村君は、あっさり3位相当!

今回のダイワ&EG&G-nius比較試投会は、川村光大郎クンとの両社投げ比べもできたことで、本来“目の敵”同士?ながらとても有意義なベイトリール勉強会になった。

次週は「EGカレイド対ダイワSTEEZ」のバスロッド比較インプレ、そして今回の「GEKIASAゆずCUP」に練習ナシで参加して、あっさり3位相当の結果を出してきた川村光大郎くんの霞ケ浦オカッパリでの無双さの秘密に迫ろうと思います。

今年は川村クンもイマカツルアーで参戦。参考順位ながら3位と4位入賞相当のビッグバス2本を仕留めてきた。川村君直伝のシークレットな釣り方は次週、少し後悔するかも?

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