中島央憲(Hisanori Nakashima ) プロフィール
こんにちは。エバーグリーンプロスタッフの中島央憲(ひさのり)です。
いよいよ梅雨入り! 梅雨といえば尺オーバーのデカメバルを狙えるシーズンです。今回は、なかなか尺オーバーを獲れていない方向けに、自分なりの尺オーバー狙いのポイントをお伝えしたいと思います。デカメバルを仕留めるヒントになると思うので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。
梅雨メバリング徹底解説 目次
デカメバルを仕留める最大のポイント!
まずデカメバルを仕留める上で、最大のポイントが「場所」です! これは何の魚でも同じですが(笑)。ただ、尺オーバーのサイズは特に、いるべき場所にいるイメージです。
条件が合っていない場所にはいないものと考えて差支えありません。全くいないわけではないでしょうが、本当に宝くじのような確率になります。
逆に、条件が合っている場所では釣っても釣っても尺オーバー、なんてこともザラ。25cm以下が混ざるのは珍しいくらいです。
なので、とにかくまずは場所! いかに自分の中で尺オーバーメバルが釣れる場所の引き出しを増やしていけるかが、釣果に決定的な差をもたらします。
では、尺オーバーのデカメバルが狙える場所の条件とはどんなものなのか。以下に条件をお伝えしますのでヒントにしていただけたらと思います。
尺オーバーが狙える条件一覧
なんといっても大切なのは場所! これから説明する条件が合わされば合わさるほど、尺メバルの数釣りや35cmオーバーのモンスターサイズと出会える確率が高くなります。
・そのエリアで特に潮通しの良い場所が近くにある磯場・ゴロタ場・堤防
・ベイトが豊富
・手前はシャローだがドシャロ―ではない(干潮で水がなくなるほど浅い場所は厳しい傾向)
・海藻帯、瀬・シモリ、落ち込みなど障害物が豊富
・沖からの潮流が良く当たる
・イサキの回遊がある
・マダイが多い
・キャストして届く範囲に水深20m以上のラインがある
・少し沖に水深100m以上のラインが広がっている
・良型のメジナ(グレ)が大量に釣れる
・前述した条件が複合したワンド状の地形
以上が条件です。これは、今時期だけではなく、晩秋から初夏にかけてのメバルシーズンを通して、ポイント選定の際には常に意識していることです。ぜひ参考にしてみてください。
私は大分県近隣エリアをホームとしていますので、他地域の方は水深の基準など多少条件が異なる部分も出てくると思います。ですが、私が各地の尺オーバーメバルを釣る方と話す限りかなり共通項は多いです。
もちろん、尺オーバーが極端に少ない地域や、メバルの生息域外(南限・北限があります)だと厳しいですが、尺オーバーの釣果情報がネット上に出回る地域であれば問題ありません。
ご自身が行かれる地域に当てはめて、どこがより多くの条件に当てはまる場所なのか…これまでの経験をベースに、グーグルアースや海図アプリ、地域の釣具屋さんのHPやSNS・ブログなど、各情報を活用し上手く組み合わせれば、自ずと場所は絞り込めて来るはずです。
データを貯めて再現性を出すべし!
ある程度場所が絞り込めた上で次にやるのが、足と時間を使うことです。百聞は一見に如かず。結局、実際に行ってみて釣りを試してみないと分からないことだらけですからね。
すんなり結果が出ることもあれば、なかなかうまくいかない期間が続くこともあるでしょう。ともあれ、とにかく通い続けて、釣れたデータ・釣れなかったデータを貯めていくことが重要です。
そのデータをもとに、さらに場所をふるいにかけます。そして、ダメだと判断した場所は捨てていきます。同時に、有望な場所へのアプローチは続けます。やがて、立ち位置、トレースコース、潮位、潮流の当たり方、風、波高、光量、時間帯、季節のタイミングなど、場所ごとのクセが分かってくれば、釣果に再現性が出てきて安定して尺オーバーのメバルを獲れるようになってきます。
なかなか地道ですが、このプロセスこそ釣りの醍醐味だと思うので、ぜひご自身のペースでやってみてください。最初から釣れる場所を聞くよりも自分で見つけたほうが楽しいですし、達成感もひとしおです。
また、その経験を通じて得た、「釣れる場所のデータ」と「釣れる場所を見つけるスキル」は間違いなく財産になります。
気を付けていただきたいのは事故です。ライフジャケットや磯靴の装備は大前提として、天候や潮汐のチェックは怠らないこと。最近はゲリラ豪雨なんかも怖いですからね。また、単独釣行はできたら避けること、立ち位置までの道のりが険しいような場所の場合は夜間の上り下りは避けることなど、十分に注意してください。
私の場合、夕方の明るい時間にエントリーして、夜が明けてから帰るという余裕のあるプランでの釣行が気に入っています。少し荷物は増えますが、簡単な食事や飲み物を用意して行くと良いです。釣り場でのコーヒーブレイクは最高ですよ。
メインリグ・釣り方
最大のポイントである「場所」のお話が一通り終わったところで、釣り方について。あまり長くなるといけませんので今回はザックリにしておきます。
釣り方については、その場所ごと、その時々で試行錯誤の幅がありますので一概に言えない部分はあるのですが、私が尺オーバーメバル狙いのメインリグとして使用しているのが「重めのジグヘッド単体」です。
ジグヘッドは、必ず、尺オーバーメバルとのやりとりに耐える、軸が太めのジグヘッドをチョイスしています。重さは主に3種類で、1.5g/2g/3g。2gを基準に、水深や流れの速さ、風の強さに応じて使い分けます。また、ドン深地形に対応するため、自作している5g以上のジグヘッドを使用する場合があります。
ワームは、ほとんどの場合「ギムレット(2.5in)」を装着しています。
全長 | カラーバリエーション | 入数 | 税別価格 |
2.5in | 15色 | 8本 | 500円 |
エバーグリーン公式「ギムレット」の詳細ページはコチラ
サイズ感や張り具合などがスタンダードワームとして丁度良く、尺オーバーの実績も数え切れません。ストレート系・ピンテール系、数ある中で、まずはこれをつけておけば間違いないというワームです。
それと、短いワームが極端に効くことが時々あるので、ショートバイトが続くなど違和感があれば「Vフライ(1.8in)」をローテーション。
全長 | カラーバリエーション | 入数 | 税別価格 |
1.8in | 19色 | 8本 | 500円 |
エバーグリーン公式「Vフライ」の詳細ページはコチラ
目に見える障害物の際を引いたり、底まで沈めてから底の地形変化の少し上を引いてきたり、沈めずに表層付近を探ってみたり、少し沈めて中層を探ってみたり…という感じでしょうか。コース・レンジが命なので、必要に応じて立ち位置も変えつつ、メバルのポジションを探ります。
操作方法は、基本的にはタダ巻きですが、ぐるぐる積極的に巻くというよりかは、糸ふけを巻き取っていくようなドリフト気味の巻きを多用しています。アジングで多用するようなメリハリの効いたリフト&フォールはほぼしません。
私の場合、尺オーバーメバルの多くはこれで仕留めています。
あとは、状況によって、表層付近をスローに探るためにプラグ、ジグヘッド単体では届かない遠くを素早く探るためにキャロライナリグ、遠くをスローに探るためにフロートリグ等、試行錯誤をすることもありますね。
タックル
タックルは、7ft中盤から8ft中盤のパワーのあるロッドに、PEライン0.3~0.4号、リーダーはフロロカーボンライン8~12Lbが標準です。
尺オーバーのメバルは中々引きが強く、障害物に張り付こうとするのでドラグをほとんど滑らない程度にセットした上で一気にやりとりする必要があります。なので、ノット部分もしっかりと強度を出しておきます。
私が昨年からこの釣りに多用しているロッドは、先月新発売となった「トレカ®T1100G」&「トレカ®M40X」ダブル採用。至極のロングレングスバーサタイルロッド「ソルティセンセーション・スペリオルSPRS-84M-Tマニューバー」です。
全長 | 標準自重 | 継数 | パワーバンド | ルアー範囲 | ライン範囲 | 税別価格 |
2.54m | 75g | 2 | ミディアム | 1~25g | PE0.3~0.8号(MF2~6Lb) | 69,000円 |
エバーグリーン公式「ソルティセンセーション・スペリオル SPRS-84M-T マニューバー」の詳細ページはコチラ
プロトの段階から使用してきましたが、8ft4inのロングロッドながらとにかく軽快で、ティップにも繊細さがあるためジグヘッド単体などの軽量リグを扱いやすく、使用者の身体の負担が少ないのが特長。
それでいて、掛けてからはしっかり曲がった上で、反発力によるプレッシャーを魚に掛けてコントロールできるので、尺オーバーメバルはもちろん。マダイ相手のパワーファイトも余裕です。
重量リグの扱いも問題なく、バーサタイルなロングロッドとして試行錯誤のしやすさという面でも非常に優れた仕事をしますので、そういったロッドをお求めの方はぜひチェックしてみてください。
また、もう少し短めのモデルであれば、「トレカ®T1100G」&「トレカ®M40X」ダブル採用。かつてない広域対応能力を獲得した至極のミッドクラスバーサタイルロッド「ソルティセンセーション・スペリオルSPRS-77M-Tリライアンス」が最高です。
全長 | 標準自重 | 継数 | パワーバンド | ルアー範囲 | ライン範囲 | 税別価格 | ||
2.32m | 67g | 2 | ミディアム | 1~25g | PE0.3~0.8号(MF2~6Lb) | 62,000円 |
エバーグリーン公式「ソルティセンセーション・スペリオルSPRS-77M-Tリライアンス」の詳細ページはコチラ
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、デカメバルのハイシーズン・梅雨ということで、私なりの尺オーバーメバルの狙い方を場所についてフォーカスする形で解説させていただきました! みなさんの参考になれば幸いです。
ちなみに、雨で釣りのモチベーションが下がりがちな方には、「サムライマック炙り醤油風ダブル肉厚ビーフ・マヨネーズ&焦がしニンニクチューン」がおすすめです。ガッツリウマいのでドライブスルーしてから釣りに行くとめっちゃヤル気が出ます(笑)。
タックルデータ
ロッド:ソルティセンセーション・スペリオルSPRS-84M-Tマニューバー 【エバーグリーン】
ソルティセンセーション・スペリオルSPRS-77M-Tリライアンス【エバーグリーン】
リール:ヴァンキッシュ(C2000~C3000)【シマノ】
ライン:アバニ ライトゲーム スーパープレミアムPE X4(0.3号~0.4号)【バリバス】
リーダー:バスザイル・マジックハードR(8Lb~12Lb)【エバーグリーン】
ルアー:ギムレット(2.5in)【エバーグリーン】
Vフライ(1.8in)【エバーグリーン】
フック:ラウンドロック(#4 1.5g/2g/3g)【アルカジックジャパン】/自作ジグヘッド5g