今江克隆のルアーニュースクラブR「注目のベイトリールを実戦インプレ!そして、3代目AURORA『グラビアス KTF/AURORA K.IMAE LIMITED』公開」の巻 第1104回
「グラビアス」への要求
この点を踏まえて自分が「グラビアス」にだした要求は明快だった。
10g以下に不満があるなら自分流にチューンする。
これはABUの時代から変わらない自分のスタイルだ。
そしてその不満点を完璧に解消し、なおかつ国産ハイエンドに勝るとも劣らないレベルまでパフォーマンスアップさせることができるのが沢村(幸弘)プロのデザインする「KTF KAHEN」である。
もう、今さらゴタゴタ機構解説するまでもなく「KAHENか、KAHEN以外か」と断言してしまってもいいほど、このスプールは軽量級ルアーのノントラブル・キャスタスタビリティに関しては究極である。
この「KAHEN」構造の特許を沢村さんが放棄でもしない限り、もはやこのスプールユニットのマグブレーキ性能を超えることは物理的、機械的に大手メーカーの最先端技術でも不可能ではないかと思う。
何事にも機械的構造には進化の究極、デッドエンドは存在するが、「KAHEN」を組み込まれたベイトは、“残念ながら”、軽量級ルアーのキャスタビリティに関しては、もはや夢の新機構でも出てこない限り、超えることは難しいだろう。
あのダイワが、沢村さんの「KAHEN」をメーカー純正として搭載しているように、このスプールに関してばかりは、沢村さんを敵に回さなくて本当によかったと思ってしまう。
グラビアス KTF/AURORA K.IMAE LIMITED
現在、「グラビアス KTF/AURORA K.IMAE LIMITED」は、すでに専用KAHENスプールが完成、あとは「グラビアス AURORAリミテッド」のボディ生産を待つばかりとなった。
ABUでは幾度もLXでリクエストしていたが実現できなかった第3代AURORAが、まさかの「グラビアス」で、よもやのシャフトスプールとKTFシャフトレススプールが好みで共用できる形で実現できたことは、サポートアングラー冥利に尽きる。
悩みに悩んだボディカラーは最終、“グロスブラック”に決まった。
最後に「グラビアス」は、青木代表の疑似餌屋か、G-nius WEBでしか購入できないが、「グラビアス KTF/AURORA K.IMAE LIMITED」は、「ゴライアス」と同様、全国プロショップにて販売予定です。