テンリュウのライトゲームロッド「ルナキア」。
アジングにメバリングに、感度と用途ごとの高バランスを持つテンリュウの代表作のひとつ。現在、全6機種が展開されています。
ルナキア
モデル | 全長 (m[ft]) |
継数 | アクション | 仕舞寸法 (cm) |
ルアーウエイト (g) |
ライン (lb) |
PE (号) |
リアグリップ長 (mm) |
先径 (mm) |
ロッド自重 (g) |
カーボン /グラス (%) |
価格(税別) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
LK532S-ULS | 1.60[5’3″] | 2 | EXF | 82.5 | MAX1.5 | MAX2 | – | 145 | 0.6 | 47 | 96/4 | ¥34,500 |
LK582S-LS | 1.72[5’8″] | 2 | EXF | 89 | MAX2 | MAX2.5 | MAX0.3 | 145 | 0.8 | 52 | 94/6 | ¥35,000 |
LK632S-LMLS | 1.90[6’3″] | 2 | EXF | 98 | MAX3 | MAX3 | MAX0.3 | 165 | 0.8 | 58 | 94/6 | ¥36,000 |
LK6102S-MLT | 2.08[6’10”] | 2 | RF | 107 | MAX5 | MAX4 | MAX0.4 | 215 | 1.2 | 61 | 94/6 | ¥36,500 |
LK752S-MMHT | 2.26[7’5″] | 2 | RF | 116 | MAX10 | MAX7 | MAX0.5 | 285 | 1.2 | 70 | 95/5 | ¥37,500 |
LK822S-HT | 2.49[8’2″] | 2 | RF | 127 | MAX25 | MAX10 | MAX0.8 | 305 | 1.4 | 82 | 95/5 | ¥38,000 |
テンリュウ公式ルナキア詳細ページはこちら
ジグ単なんでも系ショートロッドLK532S-ULS
今回は、その中からジグ単における「乗せ」も「掛け」もできる近距離戦のスペシャリスト LK532S-ULSをご紹介。
機種名から分かる通り、レングスは5’3″で2ピースのスピニングロッド。ULSはウルトラライト(UL)のソリッドティップを指す。
シリーズ唯一のウルトラライトアクションで、5フィート3インチというレングスも、シリーズ中最も短い。改めてそのスペックを記載しておくと以下の通り。
モデル | 全長 (m[ft]) |
継数 | アクション | 仕舞寸法(cm) | ルアーウエイト(g) | ライン(lb) | PE (号) |
リアグリップ長(mm) | PE(号) | 先径(mm) | 自重(g) | カーボン/グラス(%) | 価格(税別) |
LK532S-ULS | 1.60[5’3″] | 2 | EXF | 82.5 | MAX1.5 | MAX2 | – | 145 | MAX0.3 | 0.6 | 47 | 94/6 | ¥34,500 |
掛けてよし、乗せてよし
まず、LK532S-ULSはジグ単、特にアンダー1gの軽量ジグヘッドを扱うのに長けている。レングスからもわかる通り、重めのリグで大遠投…というタイプではなく、近距離戦でリグの操作性を重視し、そして海中からの情報を多く得られる高感度設計となっています。
では、スペシャリティはどこにあるのか? これについては同じくルアキアの中でジグ単を得意とするモデル、58(LK582S-LS)や63(LK632S-LMLS)と比べてみると分かりやすくなります。
58は、低活性時やフィールドの季節的な条件によってアジ特有の「居食いバイト」が出ることがありますが、それを乗せるようにアワせていけるモデル。もちろんそれは、高い感度を持つからこそ成せるワザ。
一方、63に関しては基本的にはバイトを感じたら即掛けていくモデル。これももちろん、そもそもバイトを感じなければできないだけに、ジグ単を使ったリグでの感度は非常に高い。
スゴ~~く大雑把にいうと、58は掛けもできるけど乗せ重視、63は乗せもできるけど掛け重視。誤解を恐れずにいえばそういった特徴があります。
では今回ご紹介する53(LK532S-ULS)はというと、丁度その中間というか。アングラー側のコントロール次第で、乗せにも掛けにもなる。そんなジグ単万能スペシャルといえるロッドとなっています。
基本的には53は、アンダー1gのジグ単で近距離を攻めるのに向くロッド。
なんとなくショートロッドと聞くと、イメージ的には張りがあって掛けに向くのでは?と思うのですが、乗せにも掛けにもなる、その大きな要因のひとつが非常に先径の細いソリッドティップ。アジの弱いバイトでもしっかり入ってくれるので、乗せるようにアワせることも可能になっています。
・リール:150g以下(スプール径40mm以下を推奨)ドラグ設定(300g程)
・ライン:モノフィラ(1-2lb)、リーダー(フロロ2-4lb)
・ルアー:ジグヘッド単体(1g以下)
出典:天龍
また、面白いのが適合ライン。スペック表を見ると、シリーズで53のみ唯一PEライン表記がない。つまりPEラインの使用はそもそも想定していないのです。
これは、先にも述べた通りアンダー1gのジグヘッドの使用を想定した時に、とにかくその操作性を重視したからで、エステルラインやフロロといったモノフィララインで使用すればこそその真価を発揮します。
流れの中に入れていく、潮の流れを感じる、例えば豆アジの弱いバイトをものにする…など、情報量と感度、そしてアングラー次第で乗せにも掛けにもなる柔軟性、それがLK532S-ULSの特徴となっています。