1年で一番大型が狙える春エギングシーズンが過ぎ、梅雨入りするとエギングも秋まで終了…とトーンダウンするイメージ。
一般的にイカ類は真水が苦手ということが広く知られているからか、梅雨時期はシーズンオフと考えるアングラーも少なくありません。ですが、実は梅雨時期は釣れる条件が揃いやすく、サイズも狙えるシーズンです。
今回は梅雨時期のエギングのメリットと注意点、有効なカラーについてお伝えします。
メリットが多い梅雨時期のエギング
小雨や曇天で大型が上がる事、数が釣れるといった経験をしたアングラーも多く、光量が少なく気圧が低いシチュエーションは実績の上でもアオリイカの活性が上がる要素であると言えます。
小雨の状況であれば水面を打つ雨の効果とローライトな状況がアングラーの音、水面に映るアングラーの影など人によるプレッシャーも少なくなり、イカへのアプローチもしやすくなります。また、潮目や潮のヨレが雨のおかげで見つけやすくなり、わずかな海の変化も察知する事が可能です。
朝夕マヅメの光量変化は少ないものの、1日通してチャンスになる確率が高まります。雨さえ凌げれば気候的にも過ごしやすく、光量の少ないアオリイカの活性が高まるシチュエーションは、マヅメ・夜に限定されず潮が動けば昼間でもチャンスが訪れ、陽のある時間にも狙えるからです。
また、河川から流入する水が海水と混じるとプランクトンが増える要素となり、それを狙う小魚が増え、それらを捕食するアオリイカの活性も高まるということも言えるでしょう。
北海道も含め、今や全国的に大型アオリイカが狙える状況。特に瀬戸内海、北陸、東北、北海道は水温の上昇のタイミングからも、大型アオリイカのシーズンが6月~7月に最盛期となるエリアもあり、北上するにつれて個体数は少なくなるものの大型イカ前線のピークを追い続けることも可能です。もちろん太平洋側のエリアでもシーズン終了ということは無く、季節風が吹きやすい晩秋や冬季に比べ気候的にも条件的にも良型のイカが狙いやすくなるのも特長です。
実はメリットだらけの梅雨エギングですが、注意すべきポイントもあります。
注意すべき点
夏に向けて気温、水温が上昇しやすい時期のため、快晴が何日か続き海水温が急激に上昇すると赤潮などが発生し、イカの活性にマイナスに働く要素が出てきます。
そして、近年多いのがゲリラ豪雨といわれるような、急激で大量に降る雨。梅雨らしいシトシトと降る小雨が理想的なのですが、茶色く潮が濁るような大雨もマイナスに働きます。雨の影響による真水の流入、また水深の浅い場所は水温が下がりやすくなるため、河口エリアやシャロー帯での釣果が厳しくなる傾向にあります。
またナイトゲームであれば、雨・曇天により月明りの出る日が少なくなるため、ナイトゲームは常夜灯がある場所を押さえておくと良いでしょう。
梅雨時期のエギのカラー
基本的に小雨や曇天の状況であれば海の中は光が少ない状況になるため、ボディカラーも下地は赤、紫、ピンクといったローライト時に強いカラーが昼間でも効果的になります。
また、潮色が暗く見えるため濁っていても気づきにくい光量の日もあります。エギを沈めて濁りが入っていると感じたら、夜光や金テープのエギもローテーションに加えると良いでしょう。
雨や曇天が多い梅雨時期ですが、気象庁のデータを見ても年間で比較的紫外線が強くなる5~6月。
出典:気象庁HP
曇りの日でも日焼けするように、紫外線は海中にも降り注ぐため、太陽が高い時間帯であればケイムラボディも有効です。
濁りとの相性はあまり良くない紫外線発光のケイムラですが、エギ王ネオンブライトシリーズの緑の紫外線発光「ネオブラグリーン」は濁りの中でもその光がアオリイカに効率的に届く紫外線発光ボディです。
雨だから…と諦めるのではなく状況をしっかり判断し、シチュエーションに応じたカラーセレクトをすることでアオリイカに出会えるチャンスが広がります。ぜひお試しください。