山田ヒロヒトが明かす! 釣果に大きな影響を与える「エギのカラー」について!
山田ヒロヒト (hirohito yamada) プロフィール
最近は、釣り三昧の日々を過ごしていたこともあって、連載の締切を過ぎてしまいました(苦笑)。
実際、長崎から鹿児島へ遠征して、1ヶ月半くらい出っ放し。
そんな長期遠征から帰ってきてからも早々に和歌山、中部エリアで1週間ほどショアエギングをしておりました。和歌山・中部のショアエギングで行った場所は、過去に行き慣れたエリアなのですが、そうはいっても、毎年釣れる場所や時間帯は微妙に変わるので、常に脳みそフル回転で釣りをしていました。
そんな作業の中で、もっとも、頭を悩ませたのが潮の読み!
潮を読むのは常に難しい作業となるのですが、やはり潮が動くタイミングを見極めることが良型や数釣りには極めて重要で、実際、最近の釣行でも、まざまざと潮読みの重要性を再認識しました。
ちなみに「潮の読み方」については動画も撮影、近々配信予定なので、ぜひそちらをチェックしてみてください!
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さて、前置きが長くなりましたが、今回の連載では、こちらも釣果に影響を与える「エギのカラー」について、詳しくご紹介したいと思います!
山田ヒロヒト的「カラーに対する考え方」
近年は、「アオリイカは色を識別できない」といった内容の論文も出ていますが、正直、イカからエギのカラーがどう見えているのか? どんな影響があるか? については、まだまだ未知な部分が多いと思っています。
ただ、私の経験上、カラーによって、イカの反応が違う! ということも数え切れないほど経験してきました!
たとえイカがカラーを識別できないとしても、色の濃淡や夜光、模様のパターンなどによって、イカからの反応は変わると思っているので、自分がどう見えているのか? という視点を大事にカラーを選んでいます!
では私の「カラーに対する考え方」を説明していきますね!
私はエギのカラーを大きく「夜光」「ケイムラ」「それ以外」の3種に分類!
その3種に対してエギに当たる光源の種類や量を考慮に入れカラーを選んでいます
まず、私的にエギカラーの分類法としては、大きく3つ! 「夜光」、「ケイムラ」、「それ以外」という分け方をしています。
そして、それにプラスして、太陽光、月光、照明、といったエギに当たる光源の種類や量、さらには、ボディの柄やテープなどの要素も含めて総合的にカラーを選んでいます!
正直、この条件にはコレ! といった方程式はありませんが、上記した複数の条件を吟味し、仮説を立てながらローテーションしているといった感じです。
そして、そんなローテ経験の積み重ねによって、実績のあるカラーをエメラルダスシリーズ各種のエギカラーに組み込んでいるというわけなんです。
あと私の場合は、カラー以外にも、ラトルの有無や、素材(ボーン)もエギをセレクトする要素として組み込んでいます!
みなさんの中にも、経験を通して培った見解、実績カラーというのが必ずあると思います! それはぜひ、大切にしてください!
また、そういったモノがない人も、これからは、ぜひ、楽しんでエギを選んで好みのカラーってのを見つけてくださいね!
私の「カラーに対する考え方」を深掘り
さて、私の「カラーに対する考え方」はおおよそ、このような感じなのですが、せっかくなので、さらにエギカラーの話を深掘りしてみたいと思います。
前述しましたが、エギのカラーは「夜光」、「ケイムラ」、「それ以外」と大きく3種に分類していますが、さらにいうと、太陽光、月光、照明、といった、エギに当たる光の性質でも、見え方が変わってきます。
夜光やケイムラは、明確に分けて考えることができると思うのですが、それ以外が問題です。
基本的に、それ以外、いわゆる、金テープ、赤テープ、ボディの様々なカラーは、エギ自身では発光しないので、太陽や月の光りといった、可視光線が必要となります。
そう言ってしまえば、ケイムラも夜光も何らかの光は必要なんですが、夜光は大きく違います。
夜光は光を溜め込み自発光しますから!
さてケイムラは、蛍光紫の略で、人には見えない紫外線を反射して、ケイムラとして見えています。
ですので、カラーの考え方は、そのもの自体が発光しているのではなく、どういった光が当たっているのかと、そのもの自体が何色なのか? で、見え方が決まるというわけです。
光の波長について
だとすると、日の光が強い日中なんかは特に考える必要があるのでは!? と思うでしょう。
もちろん、それはそれで強く関係はしてくると思いますが、夕マズメのようなローライト時なんかも、シビアに関係してくると考えています。
それは光りの波長に関係してきます。
夕マズメの太陽光は波長が短い青い色は拡散されてしまい、波長が長い赤い光だけが届きます。
だから、夕焼けは赤く見えます。
そうすると、どうなるのか!? というと…。
全ての波長の光を届かせていた日中とは、かなり条件が違うということなんです。
例えば、赤いライトを青いカラーのエギに当てたとしましょう、これは黒に見えます。
しかしながら、赤いライトを赤いカラーのエギに当てた場合、これは赤に見えます。
何がいいたいのか? というと、エギのカラーを考える場合、それに対する光が何なのかも考える必要があるというわけです。
港内での常夜灯やライトは、様々な色がありますので、少なからず影響があるのかもしれません。
だから、アオリイカに対してどうなのかは、私にも分かりません。しかし見え方が変わる事実がここにあります。
当然、何らかの光があるということは、エギのカラーもシビアに考える必要があると言っていいでしょう。
夜光、ケイムラ、それ以外、全てが大きく影響を与え、ローテーション対象となります。
一方、新月の闇夜、外灯無しみたいな状態であれば、夜光、それ以外、といったローテーションが基本となり、ケイムラはたまに使用するくらいです。
またそれ以外の中での、金テープや、赤テープ、マーブルといった、ローテーションにもあまり力が入りません。
そんな場合は、カラーよりも、音、ラトル入りにかなり気を配るローテーションを行います。
しかし、月夜となると、またカラーへの考え方が一変、月の光により、夜光やケイムラ以外のカラーの役割が非常に大きくなってきて、より繊細にカラーを考える必要が出てくると私は考えています。
水中では、赤の波長は拡散してしまって遠くまで届かないのに対して、緑や青の波長の光は遠くまで届きます。
そうすると、赤色のエギより緑色の方が水深深くまで緑色に見えていると考えられます。
あくまで釣れるカラーというのではなく、水深のあるエリアで緑をうまく使っていって、どうなるのか? と考える必要があるというわけです。
ローテーションとしては、緑から赤に変えてそのもの自体をシルエットのみとして見せるのもアリかと思います。まぁ、ショアからのエギングの場合は、20m以上の水深でエギングすることは少ないとは思いますので、光が届かなくなるということはないとは思いますが、夜中ならなんらかの影響があるかもしれませんね。
夕焼けのように空気中の散りやゴミで青い光の波長が吸収されてしっまって、赤い波長の光のみが届いて赤く見えるのであれば、同じことが濁りがある水中でも言えるのでは!? と考えますので、その場合、赤のエギを使用すると発見されやすくなるのではないかと考えています。
ちょっとしたことなのですが、人は考えることができますので、色を楽しく考えることができたら趣味である釣りはもっと楽しくなるのではないかと考えます。
色々と難しい話になってきましたが、このへんはもっと詳しく動画作成をしないといけないと思っていて、最近はオンラインサロンでも議論してますので、気になる人は、ぜひオンラインサロンに参加してみてくださいね!
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このように、何かの光があれば、より一層繊細にカラーに気を配ることで、釣果に差が出るのではないか!? と考えているとワケです。
私が、小刻みにカラーローテーションを行う時っていうのは、その辺りを意識してカラー選びをしているという訳です。
なお、ダイワのエメラルダスシリーズの場合、このカラーローテーションに、ラトルの有無という要素も入ってきますので、さらに繊細な細かいローテが可能となります。
またフォールなども用いると、フォール姿勢にまで拘ることが可能です。
昨今のよりシビアな状況から、釣果を出すためには、ちょっとした工夫や考え方のヒネリが必要なのかもしれませんね!
人間が見やすい「サイトカラー」もぜひローテカラーの中に組み込んでほしい
最後にカラーの話でもう1つ、私が重視しているカラーがあります。それは「人間から見やすいカラー」です。
エギの動きや、アオリイカの追尾など、ショアエギングでは、偏光サングラスごしに様々な景色が見えます、当然、底質や藻、さらにはブレイクといった地形もです。
こういった様々なシチュエーションを攻略するにも、エギのポジションや動き、落ちていくスピードなんかも見えるとかなり助かります。もちろんイカのチェイスなど興奮するシーンも見やすくなります。
ですので、人間が見やすい「サイトカラー」もぜひローテカラーの中に組み込んでほしいですね!
色々、書いてきましたが、カラーってのは、釣り人を魅了してやまない、永遠のテーマです。ぜひ楽しんでエギを選んで好みのカラーを見つけてくださいね!
★★★次ページは、2022年4月15日~5月下旬近況のホーコクをお届け★★★
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釣り三昧の山田ヒロヒト近況報告
(2022年4月15日~5月下旬)
五島列島などでの長崎での釣りを終え、4月15日頃あたりから鹿児島へ!
鹿児島の今年の春イカは、かなり遅れ気味だったのですが、私が鹿児島入りした4月15日頃から、ジワジワと釣果は上向いて、この原稿を書いている5月24日では、かなりいい状態になっています、
今回、鹿児島釣行では、ショアエギングもやりながら、シーバスにちょっとハマっていました。
なかなかの良型シーバスが数釣れてくれ、最終的にMAX83cmをゲットできました。
タックルはバス用のスティーズのロッドにベイトリールを使ったり、エギングタックルを代用したりしたのですが、そんなタックルでのシーバスとのやりとりはかなり面白かったです!
GW前半は、錦江湾・鹿児島市内からの花火を満喫し、その後はレッドモンスターを狙いに種子島へ移動しました!
3名乗船で、3キロアップ頭に単日で22杯ゲット
種子島でたまちゃんも大阪からフェリーで合流!
宇都船長の「萬海」を利用。私とたまちゃんと他1名の3名乗船で、3キロアップ頭に単日で22杯!
正直、シブいと聞いていたので、釣果を心配していましたが、結果的にはなかなかタイミングと連発の秘訣をもって、いい釣果を出せたと思います!
船長も大喜びでした、かなりいろんなノウハウを伝授しましたので、これからも釣果は上がっていくと思います。
種子島を満喫した後は5月4日に一気に北九州まで移動し、いつもお世話になっている、遊漁船boothさんでボートエギング!
遊漁船Booth(ブース)は、北九州市の門司港から、アオリイカをメインターゲットに、春はボートエギング、秋・冬はティップランエギングで出船している遊漁船。船長は腕が確かな井原 健さん!
今回はオンラインサロンのメンバーも参加してもらって釣りを行いました。
今年の春イカは、だいぶ遅れているようで、そこまで絶好調ではなかったのですが、2キロくらいまでの数釣りを楽しませてもらいました!
いつも親切に、よくしてくれている、井原船長も絶好調でしたね。
連休中は、人を避けてのボートフィッシング釣行が続きましたが、このボートでの経験はショアの釣りにも活きてくるし、アオリイカに対する知識を深めるという意味でも、とても大切だと思っています
小倉の夜は、釣り好きのオーナーの居酒屋「みのり」さんで、すき焼きのコース!!!
ホント美味! スキ焼ではない普通のメニューも全部うまいので、機会があれば、みなさんもぜひ足を運んでみてください、
連休が終わって、私は鹿児島においてある車を取りにいってフェリーで大阪にいったん帰宅。
帰宅して早々に、和歌山へ移動! たまちゃんも同行でショアエギング!
初日の2投目にサクっと2180gのキャッチに成功!
たまちゃんも、2キロ弱のメスをゲット!
この後も、大雨で濁りまくりの中、2人で6杯と、上出来な釣果でした!
たまちゃん達はいったん帰宅するものの、私の方は、ロケが数件入っていて、それも無事にクリアできました!
お店:レストラン空海
和歌山でのショアエギングの後は、中部エリアへ移動!
ここ1週間ずっとショアのエギングが続いて手首死にそうでしたが、いったん戻っていた、たまちゃんも再び合流してショアエギング!
たまちゃんは、渋い中、ショアで誰も釣ってない中、2キロアップを一人だけゲット!
渋い時こそ引き出しの多さが鍵となりますね。ホンマどうなっとんねん!
ここ最近は、ご覧の通り、和歌山から中部エリアと連続でショアエギングをやってましたが、結果は3キロまでは届かずお、2キロアップは多数、キロアップは10ハイ以上と、なかなか楽しませてくれました!
今年はまだまだ先まで楽しませてくれそうですね!
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