天龍の2022年新作ジギングロッド「ジグ・ザムワイルドマーク」。
非常に器用なロッドで、ライトジギングと近海ジギングを融合したというか、ジグを飛ばすのか置き気味で誘うのかなど、あらゆる状況においてメタルジグをコントロールしやすいのが特筆すべき点だと感じます。
ラインの角度、アクションのピッチなど、使い方次第でいかようにもなる面白いロッド。
また、そうした複数のアプローチを駆使しないとシビアな時が多々あって、そうでありながら掛かる魚がデカいことも。
だから、バットにかけては十分なパワーを持たせながら、ティップにかけてはしなやかさを持ち、曲がりがスムーズ。
ジグを飛ばしすぎないこともできるし、逆に構える角度によっては飛ばすこともできる。
もちろんこれはジグウエイトにもよりけりで、例えばあえて少しウエイトのあるジグを背負わせて緩めのピッチで上へとジャーク。縦へと泳ぎながらも飛び過ぎないアクションを演出できたり。
まぁとにかくツブシがきいて使っていて面白いジギングロッド。
モデル | タイプ | レングス(m[ft]) | 継数 | アクション | 仕舞寸法(cm) | ルアーウエイト(g) | ライン(PE/号) | ドラグMAX(kg) | リアグリップ長(mm) | 先径(mm) | ロッド自重(g) | カーボン/グラス(%) | 本体価格(税別) |
JWM611S-0/2 | スピニング | 1.86[6’1″] | 1 | RF | 186 | 80~180 (Best130) |
MAX PE2.5 | 4 | 495 | 1.6 | 161 | 90/10 | 35,500円 |
JWM611S-1/3 | スピニング | 1.86[6’1″] | 1 | RF | 186 | 100-220 (Best180) |
MAX PE3.0 | 5 | 495 | 1.9 | 168 | 89/11 | 36,000円 |
JWM611S-2/4 | スピニング | 1.86[6’1″] | 1 | RF | 186 | 80~180 (Best130) |
MAX PE2.5 | 7 | 495 | 2.0 | 172 | 89/11 | 36,500円 |
JWM611B-0/2 | ベイト | 1.86[6’1″] | 1 | R | 186 | 80~180 (Best130) |
MAX PE2.5 | 4 | 420 | 1.8 | 151 | 88/12 | 36,000円 |
JWM611B-1/3 | ベイト | 1.86[6’1″] | 1 | R | 186 | 100~220 (Best180) |
MAX PE2.5 | 5 | 420 | 2.0 | 161 | 88/12 | 36,500円 |
JWM611B-2/4 | ベイト | 1.86[6’1″] | 1 | R | 186 | 130~250(Best220) | MAX PE2.5 | 7 | 420 | 2.1 | 166 | 88/12 | 37,000円 |
JWM5101B-5 | ベイト | 1.78[5’10”] | 1 | R | 178 | 160~320(Best250) | MAX PE2.5 | 8 | 420 | 2.3 | 171 | 88/11 | 39,000円 |
天龍公式ジグ・ザムワイルドマーク詳細はこちら
2/4表記のスピニングとベイト
今回はそんな中から「2/4」表記である、近海ジギングスタンダードモデルといえる2機種をご紹介。
それがJWM611S-2/4とJWM611B-2/4。先に述べた表記の「2/4」。これはティップが2番、バットにかけて4番というパワーランクを示しています。
ティップのしなやかさからバットにかけてはパワーを持つ、このような表記は、ジグ・ザムワイルドマークのコンセプト「ライト&タフ」を表現するひとつ。
ちなみに、例えば1/3なら同様にティップは1番、バットは3番となります。
その「2/4」の6.11フィートであるスピニングとベイトロッド。
前述したように、アクションや使用ジグによって、多彩なアプローチが得意なロッドですが、両機種に共通するのは緩急をつけられること。
例えば、若干オモリ負けするようなウエイトを扱うことで派手な横っ飛びは抑えつつ、スイスイと生命感のある泳ぎを見せることが可能。これはシリーズ全体にもいえることですが、やはり軟らかいティップセクションが絶妙になまめかしい動きをジグに与えてくれます。
そうかと思えば、ベリーからバットにかけてはしっかりとしたパワーがあるので左右に飛ばすスライドジャークも可能。
スピニングにおいてはキャストしてからの緩急を得意とし、任意のレンジから、例えば最初はピッチを抑え気味にジグをスイムさせ、そこから強めのベリーで飛ばす。今度はギュッと動いてヒラヒラと…。コンビネーションで魚のスイッチを入れるのが得意!
ベイトに関しては狭いレンジをしっかり見せ切れるのが魅力。フィールドによって、時期によって、そもそもベイトの層がかなり限定的ということがあります。
そんな限られたレンジでアピールする時、ジグが飛び過ぎると狭いレンジの中でアピールし切れないことがあります。そこを飛ばし過ぎずに、でも確実に短い距離の中でアピールする、それが得意なのがベイトモデル。
ジグ・ザムワイルドマークはシリーズ全体として、守備範囲の広いロッドですが、上記2機種はその中でもド真ん中といえる機種。1/3モデルよりも流速がある、地形変化が大きいというエリアで活躍します。
ひとつ手にあるだけで、グッと攻略の幅が広がるロッドだと思いますよ!
ターゲットをブリ・ヒラマサ、フィールドの水深を60〜120mを想定した場合のタックルの目安は以下。
リール
スピニング ダイワSW6000-8000、シマノSW6000-8000
ベイト ダイワ10-35、シマノ1000-2000
ライン
PE2.5〜4.0号+リーダー:30〜40lb
ルアー
ショート&セミロング(鉛)180〜210g(イワシ)
スロー系ジグ(鉛) 180g〜220g(ヒイラギ)
細身ロングジグ(鉛) 180〜250g(タチウオ)