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今江克隆のルアーニュースクラブR「ビガーベイトがアツすぎる!ビッグベイト以上、ジャイアントベイト未満!注目の新ジャンルを大解剖」の巻 第1099回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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専用ロッドの必要性

最後に、このビガーベイトは、絶対的といっていいほど専用ロッドがあるとないとでは、雲泥の結果差になることがある。

200g近いルアーを丸一日、極めて高い精度で岸ギリに無音着水させるような低弾道アプローチで投げ、そこから10cm単位でていねいかつ、繊細に操作し、決める時はキレキレに飛ばせて逃がす。

そのためには様々な面でヘビー級ロッドとは矛盾する真逆の能力が必要になる。

特に180~230gクラスのルアーを投げる際に、ロッドはベリーを中心に強烈な負荷のネジレ&復元運動を強いられる。

それはいい換えればロッドの偏肉である背骨(スパイン)の影響が、最も強烈にでるキャストでもあるのだ。

スパインが強いロッドだとビッグベイトはもちろん、ビガーベイトを気持ちよく真っすぐ投げることはかなり難しい。

ほぼスライスか、シュートしてしまうだろう。

重さに負けていると思いがちだが、多くはスパインが悪さをしている現象だ。

スパインを意識させないストレートで低弾道なキャストフィール、ワーム並みに繊細な操作性、掛けたらバラさない追従性、ビッグ&ビガーベイトにこそ、スパインレスは有効だ

長さがデメリットになることも……

ほかに、過剰な長さも時にデメリットになる。

近年のビッグ&ビガーベイトは、遠投して釣るスタイルで年中釣ることは難しい。

むしろビッグベイトが大流行の霞ケ浦などは、近距離での精度の高いキャスト数を増やせるか、そこからのていねいな操作ができるかで結果が左右される。

ブン投げて巻くだけの時代はとっくに過ぎているのだ。

ボトムを意識するスポーン期にはサイドフック&リッジテールが最強にな る。一方、水面を意識するアフター期にはジャバロンテールのサスペンド速巻が効き だす。

“ビッグ&ビガーベイトショート”「「ジャイアントディアウルフ611XXXHR/SPL」

レイジースイマー9インチ」、「レイジーハード270」というビガーベイトを開発するにあたって、これらを120%活かすためのカレイド初のビッグベイト専用ロッドの同時開発は必然の結果だった。

正直「絶対にこのロッドでなければならない」という感覚は、ビッグベイトロッドには特にあまりなかった。

ジグロッドやフィリッピンロッドでも代用できるとも思っていた。

だが、ビガーベイトを追求すればするほど、ビッグベイトの威力がトーナメントでも台頭すればするほど、ビッグベイトほど絶対に完璧な専用ロッドが必要なのだと、今は切実に思うようになった。

58歳になる自分でも丸3日、全力全集中で投げ続けられるカレイド初の“ビッグ&ビガーベイトショート”「ジャイアントディアウルフ611XXXHR/SPL」、リリースされたらぜひ一度、機会があれば投げてみてください。

1投で理解できると思います。

6月リリース予定だったビッグベイトショート「ジャイアントディアウルフ611XXXHR」。100~200g前後のビッグ&ビガーベイトを丸2日以上投げ続け、完璧に操作するには専用ロッドの存在は不可欠だ

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