タイラバが進化するとともに、フィールドの拡大も見られるようになりました。
今ではすっかり定着した深場を狙う、いわゆるディープタイラバも、特にタングステン製タイラバヘッドの浸透で身近なものに。
ただ、200g・250gといったウエイトで、それがさらにタングステン製となると……高い(笑)。
ディープ攻略が身近になったものの、我々のフトコロ事情がおいてけぼりにされているのではないかと。
紅牙カレントブレイカートリニティα
そこで注目したいのが紅牙カレントブレイカートリニティα。記者のようにフトコロが寂しい、けどディープタイラバは楽しみたいという方には必見なアイテムなのだ!
出典:ダイワ公式 紅牙カレントブレイカートリニティα詳細ページ
アイテム (g) |
色数 | 価格(税別) |
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80 | 8 | 1,250円 |
100 | 1,350円 | |
120 | 1,450円 | |
150 | 1,550円 | |
200 | 1,750円 | |
250 | 1,950円 |
紅牙カレントブレイカートリニティαとは何だ?と言えば…。
「鉛製なのに驚くべきほど軽い引き抵抗のタイラバ」
これに尽きると思う。
前述したように200g以上のウエイトとなると、鉛製ではどうしてもシルエットが大きくなります。ディープともなれば、巻いた時の負荷はかなりのもの。特にドテラ流しでディープとなれば、なかなかに重い!
だからタングステン製が重宝されるともいえます。
ただ、ヘビーウエイトのタングステンは高い(2回目)! もし比較的リーズナブルな鉛製のヘッドで、引き抵抗も軽いとなれば、非常に価値がありますよね。それがトリニティα。
まずアイテム名の「トリニティ」。「3重」などの意味があります。名前の由来は「引き抵抗の軽さ」「ボトムタッチの明確さ」「トラブルの少なさ」、この要素が三位一体となっているタイラバだからなんだそうです。
鉛とは思えない引き抵抗の軽さ、フォールの速さ
ヘッド形状を決めるまでにナント3年を要したという。さまざまなフィールドでテストし流体力学から生まれた、徹底的に抵抗を軽減した形状。
やはり最も意識したのはディープドテラ。そうしたフィールドでヘビーウエイトを使用した際に、鉛であっても軽いと感じる引き抵抗となっています。
高いボトム感度
続いてボトム感度。
タイラバで重要視されているのが、ヘッド着底後に即巻き始めること。「タッチ&ゴー」なんて呼ばれたりしますが、ボトムにタッチしたら即巻いてゴー、ですね。
ボトムに着いてモタモタしていると、マダイに見切られる可能性が高くなります。言い換えれば、ボトムタッチから即折り返して巻き始めた瞬間は、リアクション的にバイトしてくることも多い大切な瞬間。
そうなると「ボトム着底が明確」であることは武器になる。
ただ、ここが鉛製ヘッドの弱点でもあります。どうしてもタングステン製と比較すると、ボトムタッチの感度が劣りがち。
そこで紅牙カレントブレイカートリニティαに搭載されているのが「タングステンボトムタッチセンサー」。
3つのタングステンボールがヘッドに搭載されることで、ボトムタッチ感度をより明確にしているのです。
ちなみに最初は、このボールが1つだったのだとか。
ただ、1つだけだと他の部分に当たってしまうこともあって、3つにしたところ、さまざまな状況でもどれかのタングステンボトムタッチセンサーにボトムが触れて、安定して着底が明確になったんだとか!
フック・ネクタイ絡みなどのトラブルが少ない
そしてトラブルの少なさ。
同体積であれば「球」が最も表面積が小さいのですが、紅牙カレントブレイカートリニティαは球体にフィンのような部分がついています。
これは引き抵抗の軽さにもつながってくるのですが、球をベースにしながらも、自然発生する乱流などを加味しフィン部分を付けることで左右されにくくなる。
つまりブレが少なくなり、フックやネクタイが絡んだり…といったトラブルが非常に少なくなっているのです。
ましてや、特にディープを意識した紅牙カレントブレイカートリニティα。せっかく深場まで落としても、すでに絡んでいる…なんてことになったら最初から勝負にならないことにつながってしまいます。
そうしたトラブルの少なさも紅牙カレントブレイカートリニティαの特筆すべき点です。
ちなみにネクタイはツインカーリタイプのユニットが標準装備されていますが、市松模様が特徴的。
この市松模様はアミパターンに高い実績を誇り、春には効果的なフィールドも多いはず。
カラーは全8色。レッド、オレンジ、ゴールド系やチャートにグローと高実績カラーを厳選。またシルエットを出しやすいブラック系(ガングロ)もあり。
紅牙レッド
紅牙オレンジ
紅牙グリーン
赤金
ドチャート
ギャルピンク
ガングロ
桜グロー
タングステンに迫るディープでの使いやすさ…。けれども鉛製。
しつこいようですが、鉛製だから、ウレしい価格帯。
「引き抵抗の軽さ」「ボトムタッチの明確さ」「トラブルの少なさ」、三位一体のトリニティですが、もうここに「リーズナブルさ」を付け加えたら、トリニティどころかカルテットといえるのでは?
もちろんディープを強く意識したタイラバとはいえ、ウエイトは80gからあり。すでに述べてきたような利点はディープであろうとなかろうと必要な要素。
タイラバは、巻くだけでマダイ(や他の魚も多彩に)が釣れてお手軽!という部分も大きかったと思うのです。オフショア入門の方々にもウケたのは、そこが魅力的でもありました。
そんなエントリーアングラーにも、広く愛されるタイラバになるんじゃないかなぁ…なんて期待しています。