今江克隆のルアーニュースクラブR「オドロキの結果だらけ!ビッガーベイト『レジハ』で春爆!シークレットな機能も初公開」の巻 第1097回
「レイジーハード(レジハ)」の2つのシークレット機能とは?
昨年、実は「レジハ」を開発するにあたって、今江的に2つのかなり特殊なシークレット機能を「レジハ」に加えてある。
これに関しては、あまり詳しく話したくないが、昨年春に「レジハ」のソフトバージョンともいえる「レイジースイマー9インチ」で、散々テストし続けてきた経験から得たヒントで、その2つの機能が、自分の想像を超える威力を持っていることを改めて実感することになった。
一つ目は、「レジハ」の大きく開いた口だ。
この口は、リトリーブ時にごく浅いレンジをキープするリップ効果、首振り後に流れすぎない制動効果等の基本性能はもちろんだが、それ以上に実は秘密の効果がある。
あまり詳しくは話したくないが、この時期、ネストを襲うコイやニゴイ、ウグイの姿を頻繁に見ることがあるだろう。
そのエッグイーター達がどういった行動をした時にバスが異常なほど排除行動をとるか、よく観察してみると分かる。
魚類は一見、上から見ると黒くて見えにくい保護色をしているが、バスもそうなのだが、ある瞬間、「ドキっ」とするほどよく見える瞬間がある。
一つはヒラを打った瞬間、そしてもう一つは「口を開いた瞬間」だ。
黒いシルエットの中に一瞬、開かれた「白い口」の動きだけはハッキリと見える。
ここまでいえば「レジハ」の口が何を狙ったものか、分かる人には分かるだろう。
ものすごくイヤな存在、排除したくなる存在、バスの闘争心にスイッチが入る瞬間を意図的に演出できれば、テリトリアン化したバスの反応は激変する。
唯一無二の究極シークレット!
だがもう一つバスの闘争スイッチを激しく入れる「レジハ」にしかできない究極シークレットがある。
それは「開いた口があたかも開閉しているかのようにバスに錯覚させる」方法だ。
この際の「擬似捕食音」も大きなカギになっている気がする。
2つ目の特殊機構
そして2つ目の特殊機能が、「レイジーハードIMAE CUSTOMサイドフック」だ。
これは昨年1年、「レイジースイマー9インチ」で最も釣り込んでテストしてきた特殊フック仕様を応用し、「レジハ」にコンバートした特別仕様である。
当初のテストでは、体高のないアユ型やマス型のルアーだと背中に針が乗って引っ掛かったり、サイドフック同士が背中越しに絡まったりするトラブルが頻発……低い位置に設置すると根掛かりが多発と、なかなか実現できず、ようやく昨年晩秋にその難題を解決できた「バファッローホーンフック」の最強版である。
ただ、「レイジー9」のサイドフックは、昨年存分にテストできていたが、この「レジハ」のサイドフック仕様は、今回が初の実戦投入テストで、その実釣テスト結果次第で「IMAE CUSTOM」として生産するかどうかを決めることになっていたのだ。
当初、2in1仕様で開発してきた「レジハ」が、通常仕様とサイドフック仕様の2種に分かれたのは、サイドフックの実釣テスト結果ナシで見切り販売することはできないからだ。
そして結果的にこのテストでは、もう究極のシステムだと自信をもって生産できるほどの驚くべき結果がでた。
バスの反応が、ノーマル仕様に比べても圧倒的に激しく、そのフッキング性能は驚愕の一言だった。
まるでバスが「フックを狙って喰っているの??」と思わせるほど、まさに上アゴ下アゴ同時貫通の「雷魚&ナマズフッキング」のオンパレード。
口が開けられずフックをハズせないほどの超本気喰いで、2度も頑丈な平打ち大型スプリットリングが延ばされフックがなくなるという事態まで発生した。
バスはサイドフックを喰いにきている!?
今回のテストでは、ほぼ確実に、バスはエラ横のサイドフックを狙って喰ってくることが分かった。
リングが伸ばされてフロントがハズれたが、リアフックがボディ側面にも掛かっていて取り込めたケースはあるが、まずリアのフックに先に掛かることはなく、リアはあくまでバレ防止のアシストフックとしての機能であることが明確に分かった。
そして過去に背針仕様で多発してきた「ドテっ腹スレ掛かり」が皆無だったことも、極めて高評価になった。
フェザー仕様とフェザー無し仕様を釣り比べると……
そして、さらに意外だったことが、このサイドフックを「BKKフェザー仕様」と「BKKフェザー無し仕様」で釣り比べてみたところ、問答無用に「フェザー無し」の方が、圧倒的に反応が良かったことだ。
フェザー無しのBKKフックは、その目立たないカラーがニジマスのボディに溶け込んで遠方だと人間からもほとんど見えないが、フェザーがあると人間が遠方から見ても非常に針部分を目視しやすく、あきらかに「違和感」としてバスに警戒されている印象があった。
ルアーが泳ぐ姿を人間側から見ても、フェザー部分ばかりが目立って逆にルアー本体を見なくなってしまう程、フェザー仕様はフック部分が悪目立ちしていた。
人間にしたらフェザーは「針隠し」の意味があるように思えるが、バスにしたら針位置を目立たせる違和感にしかなっていないように思えた。
事実、フェザー仕様で雷魚フッキングは一度もなかったのだ。一方、フェザー無しのサイドフックは、針の存在が見えていないのか、はたまた逆にバイトマーカーみたいな効果になっているのか、その本気喰い、雷魚フッキングは衝撃的だった。
今回のテスト結果を受けて、生産保留中だった「レイジーハードIMAE CUSTUM」の生産を、自信をもってスタートさせることができた。
今は、コレを持って池原ダムに行きたくて仕方がない今日この頃です。