その1:春のカバーゲーム
さて、カバーの多い霞ヶ浦。オカッパリでは撃ちにくいエリアも多く、春のカバー撃ちは主にボートで楽しまれている釣りのイメージです。…が、オカッパリでも春のカバー撃ちを楽しめるエリアは存在しますし、オカッパリでは不可能だったカバー撃ちを可能にする釣り方もあるんですね。
それが、9ftオーバーの超ロングロッド「グングニル HGC-962HR/GP」を使用したカバーゲーム。カバー越しに撃ったり、隙間に突っ込んだり…と、これまでなかなかオカッパリからは攻められなかったポイントが攻められるようになります。
攻められるエリアが広がったわけですから、当然エリアの絞り込みが必要になります。
どんなカバーをバスが好むかというと…水温が温まりやすい小河川、また本湖本流域では数日間風裏が続いたような水温が安定したアシやブッシュなどカバーが有効となります。
ここで注意したいのは前日の天候。特に開けたエリアなんかは強風が吹くと1発で波と濁りでカバーから離れてしまいますので、釣行前日の天候などは要チェックです。
超ロングロッドのグングニルを使ったオカッパリのカバーゲームのキモは、タックルもさることながらセッティングにもありと感じています。
そのセッティングとは、根がかりづらく、ある程度重さがあるリグ。
この釣りはロッドの長さを利用して、カバーの上からとか、カバーの隙間から突っ込んだりしてアプローチします。そのため、もちろん根掛かりにしにくいことが必須条件。加えてしっかりと着水している感覚が伝わりやすくなるとリズム良く攻められるようになります。
僕が使用しているのはテキサスリグやビフテキ。特にビーンズシンカーを使った「ビフテキリグ」は、ジカリグのすり抜けの良さとテキサスリグの回収のしやすさを合わせ持った非常に扱いやすいリグです。
ウエイトはいずれも7gでフックサイズは2/0を使用しています。またカバーにスルッと入るように、シンカーの上にストッパーを入れてワームとシンカーに一体感を出しています。
使用するルアーはコンパクトなボディながら、カバーの中でも圧倒的な存在感でアピールしてくれる「バルビュータ」。
サイズは個人的に使いやすいと感じている3.5inchをメインに使用しています。
カラーについては、濁りが強いエリアでは迷ったら赤・黒系。そして透明度が高いエリアではグリパン系、という使い分けが基本。また朝夕やローライトといった薄暗い日には、シルエットが際立つ黒系や視認性の高いチャート系というローテーションを取り入れるのも有効です。
ロッド:グングニルGP HGC-962HR(deps)
Length:9’6” 2piece(仕舞寸法:1490mm) Lure Weight:3/8~5oz Line:14~25lb Braided Line:50~100lb Action:Heavy Regular Taper Grip Length:550mm(Grip脱着不可) 自重:約235g
リール:ジリオンsvtw7.1(ダイワ) ライン:エクスレッド18ポンド(TORAY)
ロッドはもちろん9ftオーバーのロングロッド「グングニル」です。
ただし、このロングレングスによって、カバーゲームだけでなく風が吹いた時のウィンディーサイドゲーム、中でも特にバイブレーションやスピナーベイトなどのプラグの巻きモノ、飛距離を必要とする釣りにも相性はバツグン。
9.6ftから繰り出されるキャストは強烈で、他のアングラーより1割から2割ほど飛距離が伸びるイメージ。
減水時で岸からバスが離れている時、ハードボトムが沖まで続き沖目でもヒットゾーンが存在するエリアなどは特に有効です。またレングスがある分、ロッドを立てるとルアーを引くレンジの調整が可能。どうしてもボトムを叩きすぎる場所などは、ロッドの角度を調整してルアーを引くレンジを調整する事もでき重宝することもあります。
カバーゲームだけじゃない…という点も、ぜひお見知りおきを。