今江克隆のルアーニュースクラブR「ワーミングシャッド!早春の推しテクニックと重要なポイントを紹介」の巻 第1093回
今週は、九州は福岡県の遠賀川に滞在中。
本来、TOP50の開幕戦は弥栄ダム(広島県)だったが、大減水でスロープ仕様が不可能になっていることと、オミクロン株の急拡大によって公営の会場が使用不可能になったことで、第2戦遠賀川と大会スケジュールが入れ替わった。
TOP50としてはシリーズ史上初となる2年連続同時期同場所での開催。
昨年のデータがあるのは、プラス要因だ。
しかし、裏を返せば上位陣が入賞したスポットやルアーは全てバレてしまっているだけに、さほど広くなく、エリアが限られる春の試合と相まって練習時から昨年の上位スポットはことごとく練習中にチェックされまくり、逆にプレッシャーは過去最高になってしまうことは明白だ。
それだけに、逆に昨年の裏をかくようなパターン、昨年とは違ったスポットを見つける必要があり、練習はおのずと厳しいものになると予想される。
早春のハイプレッシャー状態を、どう釣りきるか?
しかも、この週末はチャプター福岡開幕戦が開催されており、来週末はJB九州開幕戦、再来週末にTOP50開幕戦と、実に3連戦のプレッシャーが集中的に掛かる試合となる。
ちなみにチャプター福岡開幕戦では3尾4,800gをクランクベイトで釣ったアングラーが優勝しており、すでにプリスポーンらしい試合結果になった。
ただ、3尾揃えたのは2人ほどで、2尾釣れば表彰台、100艇近く出場して2人に1人がノーフィッシュというこれまた早春らしいきびしい結果だった。
幸い、昨年同時期の経験からここまでの練習では比較的狙い通りにバスを触れており、まだプレッシャーもMAX掛かっていない現時点では、早春らしくワームよりシャッド系やクランク系に反応がよい。
特に「IxIシャッド」を水深に合わせてワームのようにていねいに巻くことで、昨年同様、グッドウェルカムフィッシュが出向かえてくれた。
ワーミングシャッドの最大のポイントは?
昨年はシークレットにしていたのだが、実は「IxI」には1mダイバーの「T-R(TYPE-R)」、2mダイバーの「T-3(TYPE-3)」、4mダイバーの「TX」の3種類のほかに、なんちゃって「T-4(TYPE-4)」が存在する。
現場でできる簡単チューニングなのだが、「TX」のリップエッジを写真のように丈夫なハサミでトリミングしてやるだけ。
程度にコツはあるが、簡単に3mダイバーのなんちゃって「T-4」がすぐにできあがる。
ワーミングシャッドで使うシャッドは、いかに気持ちよく湖底のロックエリアなどを、ていねいに、自然に、舐められるかが、釣れる釣れないのキモで、潜行水深をスポットに合わせて最適に調整することが最大のポイント。
ドンピシャ感が出せれば、ワーム以上にスローにロックハンプやブレイクを舐め回すことも可能だ。
「TX」は、非常にボディバランスがよいため、ラフに現場(船上)でリップをカットしても真っすぐ泳ぐので、こまめにリップをカットしてアクションも潜行深度も変えてスポットに合わせている。
「IxIシャッド」で強すぎる時のセレクトは??