他のロッド売れなくなっちゃいませんか?
…と、赤塚さん本人に聞いたのはつい先日。実際に現物を見せてもらったときのこと。
5.2ULの飛距離と3.9ULの操作性を併せ持つ…と言う新しいロッド「ビームス ブランシエラ4.8UL」。もちろん、使い分けが必要なシーンはあるので他のロッドが売れなくなることはないんですが、記者にそう思わせた1本であるのは紛れもない事実。
Beams blancsierra4.8UL(ビームス ブランシエラ4.8UL)
フィッシュマン公式「Beams blancsierra4.8UL(ビームス ブランシエラ4.8UL)」詳細ページはこちら
3.9と5.2の間。長すぎず、短すぎないちょうど良い4.8のレングス。均等3ピースで仕舞寸法は51.5cm。推奨ルアーウエイトは2~7gになっているものの、2年半以上テストを重ね、実釣では10gほどのスプーンやスピナーでもまったく問題がなかったという。
スペック面を聞いただけでも十分「使いやすそう」なロッドなんですが、他のロッドが売れなくなると思ったのは、その性能も理由。
曲がらないけど曲がり、極めてキャスト精度が高く、操作性に優れたロッド
曲がらないけど曲がるという一見矛盾しているように思える特長は、#1~#3の特殊な構造によって実現していると赤塚さんは言う。
このブランシエラ4.8ULを一言で表すならば「シャープ」。かなりハリのある調子で、シェイクやトウィッチによってルアーに生命感を吹き込むと。だからといって、ガチガチなのかといえば答えは否。#1にはグラスがコンポジットされていて、曲げようと思えば柔らかく、しなやかにしっかり曲がり込む。
ただし、この曲がりが発動するのはブランクスに負荷がかかるキャスト時とバイト時。アクション時などは曲がらないので、曲がらないけど曲がるという不思議な調子を演出。
#2も#1同様にハリのある調子。強く、そして力が加われば素直に曲がり込むことが特長で、キャスト時は#1からの曲がりが#2へスムーズに伝達。そして、その収束スピードは極めて早く、弾丸ライナーを容易に撃ち込めるという。いわく、初速が上がるのでキャスト時のベイトリールの音がワントーン上がる…とも。
#3は全体の軽さを演出するために細く、それでいて不意の大物も受け止め得る強さを求め、高弾性カーボンを使用。それもたっぷりと。大物が掛かれば、強靭なバット部分でしっかり受け止めることができ、大淵のランカーサイズとも対峙可能。
…これが、「Beams blancsierra4.8UL(ビームス ブランシエラ4.8UL)」というロッド。曲がらないけど曲がるという特長から様々なルアーの使用を可能にし、またそれぞれキャスト精度も極めて高い。さらに、強いバットにより大物とのファイトも可能。
源流域から中流域まで、その使用範囲は極めて広く、記者が「他のロッドが売れなくなる」と憂いたのはそれらが理由。
スペックと各部詳細
全長:146cm(4.8ft)
マテリアル:4軸カーボン+グラスマテリアル
ガイド:Kガイドチタン+ステン
自重:97g
継数:3ピース
仕舞寸法:51.5cm
グリップ長:28cm
ルアーウェイト:2~7g
ライン:3~6lb/PE0.5~1号
販売価格:¥39,800(+税)
3.9UL LIMITEDにも採用したFishmanオリジナルのリールシートを採用。 より重心に近い位置を深く握り込めるようになったため、キャスト精度や操作感が大きく向上。
素振り時にはシャキっとした印象を受けるブランクスは、キャスト時やバイト時にはグニャっと曲がる内部構造設計なので飛距離アップや魚を絡めとる能力も長けている。
関連動画はこちら
ここまでのスペックで価格は3万円台。コスパにも優れている…と。すごいロッド出してきましたね、フィッシュマン。
公式HPによると、いよいよ予約が始まったとか。そろそろ渓流解禁の報せを聞くようにもなり、機運が高まる今日このごろ。気になる方はぜひ。
