出典:ダイワ公式「ハートランド AGS (スピニングモデル)」詳細ページ
村上晴彦さんが手がけるダイワの超人気バスロッドシリーズ「ハートランド」。
2022年にはフラッグシップモデルの「852ML+FS-SV AGS22白震斬」、スタンダードモデルの「HL772ML+FS-22」が登場することでも話題となりました。
ハートランド2022年モデルは2本!フラッグシップモデルは「白震斬・八伍AGS」、スタンダードモデルは「772ML+FS」村上晴彦プロデュースの注目NEWバスロッド!要チェックです
村上晴彦(Haruhiko Murakami ) プロフィール
そして、2022年の目玉となるのが、もう一つのハートランド「ハートランド リベラリスト」です。
リベラリスト(=自由主義者)のネームの通り、その時その場所で釣れる魚たちと自由気ままに遊ぶ、まさに村上晴彦さんの精神を具現化したロッドとなっています。
『ターゲットに外道無し』、淡水・海水も問わない魚種分類不能のザ・ルアーロッド、それが「ハートランド リベラリスト」になります。
ダイワ公式「ハートランドリベラリスト」詳細ページはこちら
ハートランドリベラリストは魚種不分類の“ルアーで遊ぶためのロッド”
ハートランドリベラリストの大きなポイントが、バスロッドではなく、バス“も”ターゲットのロッドになっているところ。
村上さん曰く、「これまでのハートランドはあくまでも“バスと遊ぶためのロッド”であり、それに対してリベラリストは“ルアーで遊ぶためのロッド”」とのこと。
「何の魚を釣るための竿です」とは村上さん自身も言い切れない、それほど汎用性が高い竿に仕上がってるそうです。
出典:ダイワ公式YouTubeチャンネル「DAIWA BASS【Ultimate BASS】」詳細ページ
機種はベイトモデルの「803M+RSB-22」と、スピニングモデルの「903ML+RSS-22」の計二本。
バスフィッシングからソルトのライトショアジギング、シーバス、ロックフィッシュなど様々な釣り対応した、ルアーロッドとなっています。
ちなみに、最終プロトテストでは、竿の曲げ具合を確かめる目的で、ライトジギングで2kg強のハマチをキャッチ!
ターゲットはリベラル(自由)とのことで、実際にロッドを手にして使ってみて、アングラー自身にターゲットを探してほしい、そんな思いが込められています。
出典:ダイワ公式YouTubeチャンネル「DAIWA BASS【Ultimate BASS】」詳細ページ
これまでのハートランドとは一線を画す設計の「ハートランドリベラリスト」
ハートランドリベラリストはこれまでのハートランドとは異なる設計になっています。特にポイントとなるのは竿の調子。
これまでのハートランドはバスフィッシングに向けた設計ということもあり、ティップが軟らかくてバットが硬い、先調子の掛けることに優れたモデルでした。
それに対し、ハートランドリベラリストはティップが硬くてバットが軟らかい胴調子。ブランクもパワーを持たせる意味で肉厚・細身のレギュラースローテーパーと、これまでのハートランドとは一線を画す設計となっています。
また、バットジョイントのセンターカットの2ピースモデルを新たに採用。これにより携帯性はもちろん、バットジョイントになったことで調子の妨げにもならず、重量増加も最小限に抑えた設計になっているそうです。
ハートランドシリーズに共通した“美しい曲がり”を継承しつつも、一味違う曲がり方となっています。
プロト最終テストで青物を掛けたときでも、全体的に曲がる胴調子にすることで、ロッドの反発、トルク力を発揮し、簡単に魚を止めて寄せて楽々キャッチ!
実際、ロッドの反発とリールのドラグ性能が合わさることで、ラインブレイクのリスクを激減させることができるので、青物とのファイトでも全く恐れはなかったそうです。村上さん的に、3kgくらいのハマチなら、竿の曲がりを楽しんでるうちに簡単に上げられるとのこと。
胴調子で、肉厚・細身というと、メリハリがないようなイメージになりますが、ハートランドリベラリストでは、それらの絶妙なバランス調整がされているとのこと。
村上さん自身、どこまで硬くしたら操作性が出て、どこ未満の軟らかさだとベナンベナンになってしまうのか、テストではそこを徹敵的に詰めたのだそう。
シーバスロッドでもなければ、ジギングロッドとも違う、かといってバスロッドでもない、でもぜんぶ出来る。“似た物がないルアーロッド”、それがハートランドリベラリストになります。
そしてもう一つが、パワーの割に重たいルアーも扱えるところ。キャストや操作のルアーウエイトの上限は、そのロッドのなかでイチバン軟らかい部分が影響してくるといわれています。
バットがいくら強くても、ティップが繊細なバスロッドだと、重たいルアーは扱いにくいのが特徴です。それに対し、胴調子はティップが硬くてバットが軟らかいため、ウエイトのあるルアーでも扱いやすい設計になっています。
その分、細かいバスのワーム系の操作が苦手になりがちですが、ダイワのSVFナノプラスを搭載することで操作性も向上させているのだとか。村上さん自身、今回のハートランドリベラリストを創るとき、イチバンのキモになったのは「バスとHEARTLANDを意識しすぎないこと」だったそうで、その結果、イイ塩梅の汎用性を持った仕上がりになったそう。
コスメは紫を基調
ハートランドといえば、コスメも注目のポイント!
ハートランドリベラリストでは、初期の紫より赤みが強い、シックかつちょっと強めの紫が採用されています。また、リールシートやブランク、グリップのセパレート部、そしてダイヤモンドラップとそれぞれに異なる紫を使い分けています。
ハートランドは製品ではなく、作品と呼ばれるように、赤みが強い紫は太陽の高さや光量によっても色調が変化するカラーとなっています。ちなみに、村上さんは魚種不問のルアーロッドをやる!となったとき、すでにこのコスメにすると決めていたそうで。
ファンの方ならすでにご存じかと思いますが、村上さんが好きな色の一つに挙げられるのが紫色。
和の色で言えば柘榴(ざくろ)、檜皮色(ひわだいろ)、伽羅色(きゃらいろ)、濃紅(こいくれない)、薔薇色(ばらいろ)など、色々に見える様は“一紫一会”であり、所有者にさえその時々で新たな表情を見せることができるコスメとなっています。
各機種のスペック
全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径(mm) | ルアー重量(g) | ジグ重量(g) | 適合ライン
ナイロン(lb)/ PE(号) |
カーボン 含有率(%) |
本体希望価格 (税抜) |
2.44 | 3 | 103 | 150 | 1.8/13.4 | 7-50 | 10-60 | 12-30lb
MAX2.5号 |
100 | 60,000円 |
フレッシュウォーターではバスからナマズ、トラウトゲームにも対応。
ソルトでは小型の青物や回遊魚を狙ったライトショアジギングはじめ、ロックフィッシュゲーム、シーバスゲームなど幅広く活躍できます。ソルトでのベイトタックルによるルアーフィッシングにチャレンジするときにも非常にオススメの性能となっています。
また、バス用のチャターやディープクランクといった巻きモノ系とも相性がよく、専用竿に引けを取らないくらい気持ち良く扱えるそうです。
全長 (m) |
継数 (本) |
仕舞 (cm) |
自重 (g) |
先径/元径(mm) | ルアー重量(g) | ジグ重量(g) | 適合ライン
ナイロン(lb)/ PE(号) |
カーボン 含有率(%) |
本体希望価格(税抜) |
2.74 | 3 | 117 | 160 | 1.7/13.9 | 5-40 | 7-50 | 8-25lb
MAX2号 |
100 | 64,000円 |
フレッシュウォーターではバスのオカッパリ遠投を始め、河川や湖のトラウトに対応。
ソルトウォーターではシーバスやタチウオ、ライトショアジギング、サーフゲームとこちらも幅広く対応しています。村上さん曰く、「8ft.以上かつミディアムヘビー以上のHEARTLANDベイトロッドをすでに持っている人は、こっちのスピニングロッドから試してほしい」とのこと。
肉厚・細身の胴調子に加えて9ft.の長さがあるため、より汎用性に優れたロッドとなっています。パワーはML+(ミディアムライトプラス)で、軽いほうのルアーはパワー表記どおりに扱えて、重いものに関しても幅広く対応できる性能になっています。
これまでのバスロッドから、新しい試みとなったハートランドリベラリスト。
今後もハートランドのフラッグシップ・スタンダードと併せて、ハートランドリベラリストシリーズも増えていくとのこと。
ルアーで遊ぶためのロッドということもあり、ターゲットや使い方はアングラー次第という、遊び心が込められたロッドになっています。この一本を持って、ぶらり釣りの旅なんてできたら楽しそう…そんな期待が膨らむ性能となっています!