今江克隆のルアーニュースクラブR「2022年早春のスタメンを発表!ビッグママを仕留めるためのルアーと使い方を紹介」の巻 第1090回
スイムベイト系最後の手段
ここまでやって結果がでなければ、スイムベイト系最後の手段、今江的十八番「ステルススイマー160」のノーシンカーリグで、「レイジー」でバスが確認できた周辺を巻いてみる。
ただ、いつもの「ステルススイマー」で釣っても進歩も驚きもないので、今回は昨年から対霞ケ浦戦用に温めてきた「比重が水より格段に軽く、極めて柔らかな特殊素材のステルス」を初実戦投入してみる予定だ。
現在の「ステルススイマー160」のノーシンカーより、さらにスーパースローに、さらにデッドタイトに攻められてフッキングも良い表層直下専用バージョンである。
ぶっちゃけ、この「シークレットステルス」まで取材投入するようなら、もはやスイムベイト系はお手上げ状態だとは思うが……。
気分転換にもなる巻きシャッド!
ここまできて丸ボーズなら、とりあえず気分転換に、楽な巻きシャッド系を試してみる。
本音は「 IxI FURIOUS (フューリアス)」の実戦力を確認したいだけで、確実に釣りたいなら今江的には「IxIシャッドタイプ -3」か「T-X」の巻きがこの時期は鉄板だが、ネタ的に地味なんでたぶん釣れてもやりません。
逆に、この時期もしゲキアサMAXな「 IxI FURIOUS」で釣れたら、それはそれでまた違った最高の取材ネタであり、新たな可能性の発見になって楽しそうなんで、そういう意外性を試すことがバス釣りの楽しみ方でもあると思っている。
夢破れてもカバーあり
で、ここまできて未だノーフィッシュだった場合、とにかくまず釣れる確実性の高いカバーなどで、まず釣ってみてバスの状況を判断する必要がでてくる。
今回、夢破れた時に試してみたい次の夢と理想は、何といっても「アンダースピンPEパワーフィネス」と「ベイトフィネスによる変形ネコリグ」の可能性だ。
今回実戦で試したいのがともに「水平姿勢を強く意識した水中吊るしリグ」だ。
早春の湖は、暖かい日差しの当たる表層が温まりやすく、バスはそのサーモクライン付近の水深1m前後に浮く傾向が強い。
ゆえに「水中吊るし」はこの時期鉄板の攻め方なのだが、近年「吊るし」は大流行で、シビアな状況ではより高度で精度の高い操作が必要になりつつある。
そのために今季導入したのが、竿一本入るスキマがあれば最奥に差し込めるアンダースピンによるPEパワーフィネスとベイトフィッシュ系ワームの静止姿勢とアクションをさらに煮詰めた異形オフセットフックによる「吊るし」の可能性の検討だ。
アンダースピンに関しては、初の実戦投入だけにそのインプレは後日紹介するが、この冬に研究してかなりの可能性を感じているのが「スーペリオCNフック(エンジン)」でのカバーネコである。
業務秘密のため、今回はごく一部しか公開できないが、かなり奇抜でクセが強く、万能とはいいにくいフックだが、特定の形状のワームに組むことで、非常に興味深い効果が発揮されることが分かった。
今回の初実戦投入でどのような効果が得られるかとても楽しみなリグである。
最後の切り札
さて、ここまでやってスイムベイトもダメ、シャッドもダメ、カバーもダメ、プロでもマジでお手上げって状況になってしまうのが、実は気まぐれな3月の難しさでもある。
さすがに2022年初釣り、取材&動画撮影でボーズは一文の得にもならん……。
ホゲてなお、爪痕残してこそのプロ。
結局、毎年のようにこの時期、最もハズさない今江的メスバス最強無双はちっさい「ハドルスイマー」Brosの軽量ミドスト、超軽量ホバストに敵う者ナシって結論。
今期は、まもなくエラストマー製の「ハドルファットフライ2.8インチ」、プロトではエラストマーの「フィッシュテール版2.3インチ」もラインナップされており、さらに「ハドルスイマー(エコ素材)」の新サイズ、2.3インチ、2.5インチもラインナップされる。
特に、今回の切り札としている「ハドルスイマー」最小の2.3インチの0.4gホバストは2022年強烈なトーナメントウェポンとなることは間違いないだろう。
願わくば、今回の遠征ロケ&動画撮影がこれら最終兵器を使わずに、瞬殺で成功することを祈ります……。