今江克隆のルアーニュースクラブR「2022年早春のスタメンを発表!ビッグママを仕留めるためのルアーと使い方を紹介」の巻 第1090回
プロ野球のオープン戦が始まると、バスフィッシングも本格的にシーズンイン。
2ヶ月のオフをへて、自身もいよいよ3月1日から2022年一発目の遠征ロケ&開幕に向けた実戦トレーニングが始まる。
今週は、その1日からの本格実戦釣行に投入するためにセッティングした今江的初春のスターティングメンバーを紹介しよう。
最初の一手は……
まず、今回の実戦ロケで早春のビッグママを仕留めるための最初のかつ、基本となる一手は「レイジースイマー9インチ(レイジー9)」のスローリトリーブ。
トーナメントプレッシャーがない状態ならファーストインパクトの一撃で取材を完了させられる力のあるルアーで、かつ、バスのリアルタイムな居場所を目視でサーチする能力が抜群に高いため、まずは「レイジー9」を最初に投入する。
まずは早春の絶対定番、完璧にSP(サスペンド)チューンした「レイジー9」を投入し、スローなスイミングでチェイスが起こる頻度の確認が最初の一手だ。
これで喰えば一発終了だが、反応が薄ければ「レイジー9」の泳がせる速度をスーパースローまで落とし込んでみる。
バスがカバーの外まで出てこない状態なら、サイドアシストフック仕様でカバーの枝や岩にステイさせるぐらいのスローさで反応をみることもあるが、サイドアシスト式があきらかに効果的なのはミッド~アフターシーズンなので、基本的にはメインには使わず、掛かりとバレ防止重視でBKK#2/0トリプルのツーフック仕様がメインになるだろう。
次の一手は……
この最初の一手でチェイスが確認できるが、なかなかあと一歩で喰い切らない状況なら、二手目として「レイジーハード」に切り替える。
「レイジー9」に匹敵するサーチ力に、完璧にサスペンドさせられる静止性能と、そこから逃がしてリアクションバイトが獲れる可能性があるからだ。
この時期は、夏~秋と違って「首振り系」を敬遠する神経質なメスが多いことから、動かし方は元気なドックウォーク系ではなく、スローなパワーターンと十分な静止を繰り返す大型ジャークベイト的な操作を心がける。
「レイジーハード」は「お椀状」の曲面ジョイントの効果で、ハドルテールでも「飛ばし(逃がし)」が可能なので、トーナメントのプレッシャーがない状態なら、チェイスがあれば十分にワンチャンあるだろう。
夢と理想から少し現実に
と、ここまでは「夢」と「理想」を追いかける展開なのだが、遠征での取材や動画ロケでサスガにボーズは逃れたいが、映える一発は確実にほしい……そこで第三手で投入するのが「レイジースイマー6インチ(レイジー6)」だ。
ただ、すでに喰い上げ系スイムベイトがインアクティブなのが判明していれば、あえて「レイジー6」は最初から水深2m前後にレンジを下げたボトムスイミング用の5〜7gシンカー腹に挿入の背針仕様でボトムを舐めるように通してみる。
イメージは「スコーンジグ(スイムジグ)のリアル版」だ。
ともにノー感じだが、この時期の必殺ママ殺しになる可能性が高い使い方だ。
スイムベイト系最後の手段と、カバー攻め、さらに次の手は?