津本 光弘(Mitsuhiro Tsumoto) プロフィール
長期熟成が可能、旨味成分もカナリUP。
津本光弘さんが考案した、魚の血抜き処理でお馴染み「究極の血抜き・津本式」。これまでは、魚の鮮度が落ちるまでになるべく早く食べることが一般的でしたが、この処理方法が注目されるようになってからは、1週間や2週間など…。最も魚が美味しくなる状態まで保存して食べるといった、新たな楽しみ方が生まれましたよね。
さて、そんな「究極の血抜き・津本式」では皆さんご存知、脱気・密封処理という工程がありますが、これまでは外気に触れさせないように、耐水紙とキッチンペーパーなどで包んだ魚をナイロン袋に入れて密封状態で保存という方法が広く知られていましたが、その処理も快適にしてくれるアイテムが最近、ハピソンからリリースされましたよ。
津本式密封パック器【ハピソン】
誰もが簡単に行えて脱気・密封処理を快適にする専用機「津本式密封パック器」。
脱気圧 | 質量 | サイズ | 消費電力 | 接着部温度 | シール 可能幅 |
シール時間 | 付属品 |
約60kPa | 約 2.3kg | 約幅380 mm×奥行 130mm× 高さ95mm | 約150W | 約160℃ | 最大 300mm |
約7秒 | 抗菌ロール袋 約幅 280mm× 長さ1.5m
(※YH-36Rは長さ6.0m) |
ハピソン公式「津本式密封パック器」詳細ページはこちら
今回紹介する理由というのも、つい先日、津本光弘さんに直接お会いする機会があり、こちらのアイテムについて色々教えていただくことができました。今回は、前半にアイテムの特長をおさらいしつつ、後半に教えてもらった内容を詳しく紹介するという形で、改めて「津本式密封パック器」の魅力をお届けしようと思います!
好みの強さとタイミングで脱気・密封処理ができる
まずはじめに「津本式密封パック器」の最大の特長を述べると、好きな強さとタイミングで脱気・密封処理ができるというトコロ! ではありますが、少しイメージが沸きにくいですよね? ですので特長を具体的に説明させていただく前に、まずはどういう風にして使うのかについて解説していこうと思います!
津本式密封パック器の使用方法
「津本式密封パック器」はコンセントを繋ぐと電源が入る仕組みになっており(電源が入ればランプが3つ点灯します)、まずは電源を入れて付属品の「密封パック器用・抗菌ロール袋(6.0m)」を本体のシール用ヒーターに置きます。
置き終えると本体のフタを閉じてシールボタンを押します。すると、以下のように袋の口が塞がり、底を作ることができます。
シールを終えると本体のフタを開けずに、魚や切り身のサイズに合わせて袋をカットします。この際「計測マルチハサミ」でも切ることができますよ。
カットが終わればシールをした「密封パック器用・抗菌ロール袋(6.0m)」に魚や切り身などを入れて、袋の開き口をカートリッジに沿う形でセット、フタを閉じます。
本体に「弱」と「強」という2種類のボタンがありますが、魚の場合は「弱」ボタンを押します。因みに「強」ボタンは硬めの食品系を密封する時に使用するとのこと。例えば、コーヒー豆やおもち、スパゲッティなど…。
「弱」ボタンを押し、好きなタイミングでシールを押すと脱気・密封処理が完了となります。
出典:YouTubeチャンネル「究極の血抜き津本式/Tsumoto」
特長について
大体の使い方はお分かりいただけましたか?
前途したように、最大の特長は「好みの強さとタイミングで脱気・密封処理ができる」というトコロであり、一般的に出回っているアイテムだと、強さ加減を調整できないために魚の身を強く圧迫してしまうというリスクがあったりして、あまり実用されていませんでしたが、この「津本式密封パック器」はココゾ! というタイミングでストップさせることができるので、好みの加減で脱気・密封処理ができるように仕上がっています!
これまでの手作業だと少し難しいイメージがあったり、複数匹の魚を処理するのが少し面倒…。と思ってしまう方も居られたかと思いますが、この「津本式密封パック器」であればそういったことを解決。また、追記すれば魚以外にも肉であったり、タレを付けた状態で下ごしらえ的に活用するなど…。色々な用途で使うことも可能。
津本光弘さんに伺った津本式密封パック器のアレコレ
では、これからは津本光弘さんに伺った「津本式密封パック器」の使いこなし術を紹介していきたいと思います!
まずは、津本光弘さん目線で「津本式密封パック器」のお気に入りポイントを教えてもらいました。最も気に入っている点は、やはり好みの強さで脱気・密封処理ができるという点。魚によって形状や身の柔らかさなども違うかったりするので、それぞれに合った強さに調整できるってやっぱりイイですよね。
そしてもう1つは、水が本体に入っても壊れにくい構造になっているトコロ。水分を吸い上げたとしても、本体のカートリッジに水を受けてくれるスペースがあるので、水を吸い上げてしまったとしても、そこまで問題はありません。ただ、水が袋の開き口周辺に溜まると上手くシールができないことがあるので、その点だけ注意が必要ですね。
また、低温調理や切り身をタレに付けて保存するなど…。料理の幅が広がるのも気に入っているポイントですとコメント。
脱気・密封を行う強さに関してですが、「魚もしくは切り身から水が出てきた瞬間にストップ」がベスト。切り身に関しては、身がむき出しで柔らかいので、なるべく早くにシールボタンを押してあげる方が良さそうですね。とにかく、水が出た瞬間にストップ! これを覚えてもらえればOKです。
また、水分が気になる方は、リードペーパーをあらかじめ包んだ状態で脱気・密封を行うのもオススメ。耐水紙に関しては「密封パック器用・抗菌ロール袋(6.0m)」が強い素材で作られていて魚のヒレで裂けたりすることが少ないので、あえて使わなくても良いとおっしゃられていました。
付属の「密封パック器用・抗菌ロール袋(6.0m)」に魚や切り身などを入れて保存する訳ですが、長さについても教えてもらいました。カナリ参考になってコスト削減にもなるので、ぜひ覚えてもらいたい方法です! その方法が「保存物より長めに取る」というトコロ。
長くすることで短くしていきながら再利用ができたり、熟成させている時の紙の交換時も長めにすることでスムーズ、そして再び密封作業へ移る際もやり易いので、ぜひ覚えてほしい方法ですね。
以上、「津本式密封パック器」の魅力をお伝えしました。ぜひ入手しようと検討されている方は、今回紹介した内容をぜひ活用してみてくださいね!
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出典:YouTubeチャンネル「ちーちゃんフィッシング倶楽部」