前回に引き続き、「りんたこ」こと岩崎林太郎さんの尺超メバル捕獲劇の裏側を…。
捕獲したタックルについてはこちらもゼヒ。
今回は具体的な釣り方をご紹介。
まさに接岸したてホヤホヤのデカいメバルを狙ったわけですが、割とエクストリーム感のあるゴロタや磯などを中心にアプローチしていきました。
まず理由はシンプルで、そうした場所は大型が釣れやすい。釣れやすいといっても、釣れるかどうかは一発勝負になるけれど、釣れたらデカいから。
人的プレッシャーの少なさもあるのだけれど、潮通しがよいこと、シモリが点在することも挙げられます。
また、浅場であることも結構重要なキー。実釣は、産卵前の大型メバルがシャローに入るか否か…というタイミング。こうしたメバルたちは、浅場に隣接して深場があるような所が狙い目となり、少し深さがある場所から浅場へと差してくることが多いそうです。
時期としては12月半ばから1月くらいとなりますが、水温の関係でフィールドによっては、タイムラグがあります。
伊豆に関して言えば、これまでの経験上、「夕マヅメで釣れた経験は多分なくて、伊豆に関していえば完全に日が沈んだタイミングがアツいですね」とりんたこさん。
もちろん、これは伊豆に関してということですが、そのワンチャンスが30分ほどと短いことも多くあり、とにかく集中すべし!
プラグにしてもジグヘッド&ワームにしても、表層付近から探っていくのが基本。
ナイトゲームでライズなどがあれば、分かりやすく「表層から狙おう」となるのですが、そうした状況でなくとも表層から狙っていく。
基本的にはですが、夜間はメバルが浮いてエサを捕食することが多いからです。また、昼間であってもメバルはボトムにベッタリというより、少し浮いていることが多いのもよく知られています。
そうした習性が基本となるので、いきなりボトム付近を攻めると効率が悪くなり、場合によっては魚を散らしてしまう原因にもなってしまいます。
ちなみに、当日に関しては月明りも明るめ、かつ波立っている状況。月が大きい時や波立っている時は浮いてきづらくなります。
りんたこさんも、プラグを数投しながらそうした状況を見て「今日は表層はないかなぁ」と早めに判断。重めのジグヘッドで飛距離も稼ぎつつレンジも探り、立体的にメバルのいる層を探っていました。
またジグヘッド&ワームを投入したからといって、いきなりボトム付近から攻めないこと。
表層を攻めてダメなら一段下、それでもダメならもう少し下げる…という感じで、あくまで上から下へ。
ちなみに、表層(や一段下)を引く時は、ロッドを立て気味にしてリトリーブすることで引きやすくなります。近づいてきたら徐々にロッドを寝かせて同じレンジを引いてこられるよう意識しましょう。
また、例えば一定レンジを引いてきて、シモリ(沈み根)などに当たった場合は、そのあたりから手前に駆け上がっているな…など地形を把握してイメージすることも大切。
そうしたシモリ付近ではリトリーブを止めてカーブフォールなどでコンタクトさせると、リアクション的に隠れていたメバルが出てきてバイトすることもあるんだとか。
また、場所に立ったら正面・左右と広角に投げてみること。状況ごとに、この潮ならこっち側に…と先入観で同一方向に投げていると、思わぬ沼にハマりがち(笑)になるそうです。
くわえて、潮上からなのか、潮下からなのか、要はアップかダウンかでルアーが直進的にくるかややU字を描くかでバイトが出るかが変わったりすることもあるので、キャスト方向も意識するとグッド。
また、足で稼ぐのも重要な要素。ダメなら移動して次へ…というのはもちろん、大きく環境を変えるのも一手。例えば向い風を受けているなら追い風のところへ、あるいは水深を変えてみる、潮が速いフィールドから若干緩いところへ…など、今自分が釣りをしている場所の外的要因を整理して、それとは違う場所へ移動すると好釣果に恵まれることも少なくないのだそうです。
このあたりは経験値となってきてしまう部分もありますが、りんたこさんいわく、例えば普段のドライブついでに明るいうちに「ココよさそうだなぁ~」なんて場所を見ておくのもよいそうです。
準備あっての釣り、です!
最後になりますが、磯やゴロタ場にエントリーする時は、装備面には気をつけてください。
スパイクシューズや、ライト類、当たり前ですがライフジャケットなどなど、準備あってこその釣りです。
特に、ついつい「あと一歩前で投げたいなぁ…」なんて前へ出ると、岩についた海藻などで滑ることも多々。
ケガや命に関わる事故などないよう、万全の態勢で楽しい時間を過ごしてください。