【よほど間違えたことをしなければ誰でも釣れる?!】ジャッカル吉岡進タチウオゲーム攻略法@常磐エリア
皆さん、こんにちは。吉岡進です。
今回は、ここ数年ホットな話題となっている常磐エリアのタチウオ攻略法をお伝えします。
吉岡 進(Susumu Yoshioka) プロフィール
常磐エリアのタチウオゲーム
もともとは北茨城の一部で釣れる程度だったタチウオ。かつては「偶然反応があれば釣れる…かも」というぐらいのレア度でしたが、3年ほど前に大きな群れがドーンと入ってきてからは、すっかり定着。鹿島〜北茨城にかけてタチウオを狙う釣船も増えて、人気の釣り物になっています。
今回出かけたのは日立沖。港から10分もかからない近場で、水深も30m前後という浅さでした。
常磐エリアのタチウオの特長は、群れが基本的にベイトに着いており、食い気が立っていること。ベイトを追って足早に移動を繰り返しているので、まず群れを見つけるのが大変な時もあるんです。ただ、最近はタチウオ狙いの船が増えて情報が手に入りやすくなったため、当初より効率よく群れを探し当てられるようになってきました。
そうして群れが見つかりさえすれば、あとはイージー! 食い気が立っているためジグにもアグレッシブに反応してくれます。フォールでバンバンとアタリが出ますし、誘いもベーシックなワンピッチジャークでOK。よほど間違えたことをしなければ「誰でも釣れる」と言い切れます。
しばらく釣りをしていて群れにプレッシャーがかかると、釣れ方が落ち着いて口を使わなくなってきます。そうなったらテンヤの出番! テンヤはやはりビッグサイズが食ってくるので、「ズドン!」という重々しい引きを堪能できると思います。
イージーとはいえ…基本は重要!
正直、常陸エリアのタチウオ釣りはめちゃくちゃ面白い! とにかくイージーなのでビギナーの方にオススメなのはもちろんですが、タチウオ釣りの経験が豊富な方にとってはいろんな釣り方やタックルにチャレンジする絶好の機会だと思います。今まで使ったことのない仕掛けでタチウオを釣れば、自分の中の引き出しが増えて応用も効かせられるでしょう。
それぐらい釣りやすい常磐エリアのタチウオですが、やはり基本は大切です。当地ではまだタチウオ釣りが本格化したばかりとあって、タックルや釣り方にバラツキがあるようなので、ここで改めてタチウオ釣りの基本をご説明しておきます。
活性が高い時に手返しよく釣れるのはジギングですが、ベイトタックルが基本となります。フォールのアタリを取りやすいのが1番の理由。タチウオ釣りにおいてこのフォールのアタリはかなり多い釣りになるのでスピニングタックルでは見逃しているアタリも、ベイトタックルなら分かりやすいでしょう。
また、ロッドはジャッカル「アンチョビドライバー」のような、専用品をオススメします。
常磐エリアでは130〜160gのジグを使うのが一般的ですが、その割にタチウオ専用ロッドは柔らかいように感じるかもしれません。でも、タチウオは捕食が下手な魚。ティップが硬いとジグが飛びすぎてしまい、タチウオが食い切れません。しかも糸フケが出たラインにミスバイトして、ラインに歯が当たって切られてしまう可能性も高まり、ジグをロストしやすいんです。
同じ理由で、ジャークはソフトめに。青物のように激しくジャークしてしまうとタチウオがジグの動きに追いつけず、やはりラインを切られてしまうことが多くなります。
ちなみに僕は0.8〜1号のPEをメインラインに、5号のフロロカーボンリーダーを2ヒロほど接続。さらに先にはバイトリーダーとして20号前後のフロロかナイロンを結んでおきます。これもタチウオにリーダーを切られにくくするのが狙い。バイトリーダーがあるとジグロストをかなり減らせますよ。
ジャッカルには、タチウオ用ジグ「アンチョビメタル」があり、「TYPE-ZERO」「TYPE-Ⅰ」「TYPE-Ⅱ」そして「TYPE-Ⅲ」の4種類をラインナップしています。活性が高い常磐エリアではTYPE-ZERO、TYPE-Ⅰを基軸にして手返しを重視。
食い気が落ち着いてきたら、TYPE-ⅡまたはTYPE-Ⅲを繰り出すか、テンヤに切り換えるのも手です(テンヤが使えるかは各船に問い合わせを)。
ビッグサイズを狙うテンヤは、ジャッカル「替鈎式アンチョビドラゴンテンヤ」がオススメ。ヘッドとフックを分離できる仕組みなので、たくさん釣れてフック先端がなまってしまっても簡単にフックを交換できます。
テンヤの場合、メインラインはPE1.5号。硬めのタチウオテンヤロッドで鋭い合わせを入れても、PEが合わせ切れしないように、ジギングより太めのPEを使っています。
今回の釣行では、間もなく発売予定のジャッカル「セパレータブルフィッシュシザーズ」も大活躍してくれました。
タチウオは食べておいしい魚です。よりおいしく食べるために僕は欠かさず血抜きをして持ち帰りますが、セパレータブルフィッシュシザーズは血抜きしやすく、上下の刃を分解できるので手入れも簡単です。
(現時点では)とにかく簡単に釣れてくれる常磐エリアのタチウオ。実は替鈎式アンチョビドラゴンテンヤの開発にあたり、常磐エリアでフックテストを繰り返したんですよ。魚影が濃く、テストに最適だからです。替鈎式アンチョビドラゴンテンヤの生まれ故郷と言ってもいいかもしれません。
今は新しいヘッドカラーと、タングステンヘッドの開発に取り組んでいるところ。ぜひリリースをお楽しみに。そして皆さんも、常磐エリアのアグレッシブなタチウオを相手に、いろいろな釣り方や仕掛けにトライしてみてくださいね!
WEB連載「ジャッカルソルト」!
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