表面がゴムのような弾力を持つリーダーが気になるので入手したぞ。
という先日の記事。
結論、思ったほどゴムっぽくないという事実はあったものの、プラズマライズという革新的な技術によって強く、そして扱いやすいリーダーでした。
…となると、もう1つのアイテムも入手してみる他、選択の余地はなしと。
Saltimate Tunageat FC(ツナギートFC)
2021年9月上旬に登場したばかりのフロロカーボンリーダー「ソルティメイト ツナギートFC」。
サンライン公式「ツナギートFC」詳細ページはこちら
全てにおいて最強であること
強いですねぇ、ワードが。それが「ツナギートFC」最大の特長でもあるわけです。要はこれまでにない「強い」リーダー。
そして、それを実現したのが㈱プラズマコンセプト東京との共同開発による新技術「プラズマライズ」によって形成される「特殊ポリマー層」。
ラインの表面にゴムのような弾力を持たせることで、根ズレなどによる擦り傷を吸収し、ノットを組む時ときにはラインがズレることなく結束強度が向上。加えて粘り強さという点でもこれまでのリーダーに比べ格段に向上。
では、そもそも「プラズマライズ」とはどんな技術なのか。前回もチラッと触れましたが、大事なことなので改めて。
サンライン公式「Plasma Rise(プラズマライズ)」特設ページはこちら
一般にフロロカーボンラインは、着色などラインの上からコーティングすることが難しいとされているライン。それはフロロカーボンは耐薬品性・難接着性の物質でありコーティングしても剥がれ落ちれしまうから。
そこで、コーティング前のラインに特殊なプラズマ処理を施すことで、新しい層になる。つまり、不可能と言われていた剥がれないコーティングが可能になる。その技術を応用し「特殊ポリマー層」の形成に成功したのが「ツナギートFC」という訳です。
つまりプラズマライズとは、ラインそのものの表面の層を改質する技術。特殊ポリマー層以外にも、撥水性を持たせたり、逆に親水性を持たせたり。またラインに色を着けるにしても絶対に落ちなくさせる、というようなことにも応用が期待されている技術。
では、具体的にどこがどう強くなったのかというと…。
耐擦傷性
特殊ポリマー層のクッション性が破断の原因となる擦り傷を吸収。よって傷が生じた後の残留強力が向上。つまり根ズレに強い。シモリ周りや急なかけ上がり、さらには起伏の激しいボトムを今までよりも丁寧に探ることが可能に。
結束エネルギー
ライン表面の特殊ポリマー層がクッションとなり、スナップやサルカン・リングの結束部分での食い込みが良くなったことで、結束エネルギーが向上。
さらに、PEラインとの結束時にもズレないという特性から、結束強度は向上。とはいえ、まったくラインが滑らないというわけではなく、締め上げると食い込む”絶妙な弾力”となっており、ノットが組みにくい。ということもないんだとか。
粘り強さ
もう1つ。強烈な引き、瞬発的に引っ張られて生じたエネルギーを吸収する為には、靱性(粘り強さ)が必要。
この靱性は、破断エネルギーという物性値で定量的に示すことができるとのことで、マグロ延縄漁用の糸づくりで培った、破断エネルギーをコントロールするノウハウも靭性向上に寄与しているんだそう。つまりショックを吸収してくれる本来のショックリーダーとしての性能も申し分なしということ。
試しに組んでみたのは、PE1.5号にリーダーの太さは30lb。ノットはFGノット。滑りが気になるなぁと、普段よりやや多めの15回編み込んでいます。
まずリーダーですが、こちらも思っているほど表面はゴムっぽくはありませんでした。とはいえ、フロロなのでライン自体はややゴワつくというか硬い印象ですが、表面はしなやか。個人的には好みの質感。このしなやかさが、根ズレ等に対する強さなのかなぁと思いつつ。
で、実際組んでみると決まるんですねぇ、一発で。締め込む際、滑る感じは一切なく、かといって食い込み過ぎもしない。カッチリ締まります。
主観ですが、ノットはかなり組みやすいリーダーではないかと判断。実釣にはまだ行けていませんが、これで噂通りの強度ならこの先メインリーダーとしても全然アリ。むしろ記者はロックショア系の釣りが好きなので、根ズレに強いというのはかなり魅力。
スペック
ポンド数 | 14 | 16 | 20 | 25 | 30 | 35 | 40 | 50 |
号 数 | 3.5 | 4 | 5 | 7 | 8 | 10 | 12 | 14 |
巻 量 | 50m |
ポンド数 | 60 | 70 | 80 | 90 | 100 |
号 数 | 18 | 20 | 22 | 26 | 30 |
巻 量 | 30m |
3.5号から30号までの豊富なラインナップが特長的。SLJやジギング、シーバスにロックショアなど幅広いジャンルで使えるラインナップ。
大は小を兼ねる…ではないですが、ことリーダーにおいて「弱いより強い方が良い」のは何をどう考えても明らか。
全てにおいて最強であること。
その言葉どおりのリーダーなら、検証した扱いやすさを加味しても、まず選んで損はないリーダーで間違いないでしょう。
ソルティメイト(SaltiMate)
サンライン(SUNLINE)