着水音を嫌うメバルを攻略。
ソフトとハードの2層構造を採用したジャッカルの新作メバルプラグ「ミュートボール」。前回は開発秘話と特長についてお伝えしました。まだご覧になられていない方は、以下からチェックしてみてくださいね。
【ソフトとハードの2層構造】着水音を抑えてメバルのスレを軽減!考案者「去川直稔」に聞いたジャッカル「ミュートボール」の開発秘話&特長
さて、今回は前回の続き。「ミュートボール」にはペンシルタイプとミノータイプの2タイプがあるとお伝えしましたが、実際にメバリングへ行った時にどう使い分けるのか? 「去川直稔」さんに色々教えていただくことができましたので、詳しく2タイプを比較していきたいと思います。
2タイプそれぞれのアクションについて
まずは、2タイプそれぞれのアクションについて解説していきます。
まずは「ミュートボールミノー38F」の動きから。
実際に「去川直稔」さんへお話を伺うと、ミノータイプは水面直下を潜行しながら、僅かにボディを左右に揺らし、弱った魚のような動きを演出。リップ付きなので、ブリブリと強めのアクションを生み出しそうですが、カナリ控えめなアクションが特長。水押しを嫌うメバルに対しても口を使わせるように、こういった弱めの動きに設定しているそうです。メバルがベイトフィッシュを捕食している状況では特に効果的とのこと。
操作方法は、ルアーがギリギリ泳ぐくらいのスローリトリーブがメイン。ドリフトも有効で、僅かな水流でもボディを揺らめかせてアピール。ストップ&ゴーも効果的でステイ中にバイトが多発するなんてことも良くあるそうですよ。スローリトリーブが基本ではありますが、その時に最も反応するアクションを如何に早く見つけ出すことが重要で、1つのアクションをやり続けることはほとんど無いとおっしゃられていました。
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続いては「ミュートボールペンシル38F」の動きについて。
ペンシルタイプはミノータイプよりもさらに弱い波動を生み、タダ巻きでは水面で僅かな波紋を発生させながらフワフワと漂う動きを演出。ロッドを小刻みにアクションさせることでドッグウォークも演出可能です。また、流れや風に乗せるドリフトも効果的で、止めていても自発的にメバルを誘うことができます。プランクトンを捕食している状況では特に効果的。
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2タイプの使い分けについて
それぞれの動きについてお分かりいただけたと思いますので、今度は2タイプの使い分けについて伺ってみました。
基本はミノータイプの「ミュートボールミノー38F」から釣り初めることがほとんど。
少し早めのリトリーブで、ヤル気のあるメバルを見つけ出すそうです。タダ巻きでシッカリ泳いでくれて、ペンシルタイプより波動が強くて広くアピールしてくれるので、効率良くメバルを誘い出すことが可能。
また、風が強い時もミノータイプの出番。
リップが水を受けることで抵抗となって風に流されにくく、メバルにルアーを長時間見せつけることが可能。糸フケを取るようなイメージで風を味方につけてドリフトで誘うアプローチがオススメだとおっしゃられていました。
ミノータイプに食ってこない時、釣れていたのに反応が薄くなってきた。そのタイミングが訪れたら、いよいよペンシルタイプ「ミュートボールペンシル38F」の出番。
基本的にペンシルタイプは活性の低い状況に強く、比較的あまり動かさずに風や潮の流れに乗せながら流す誘い方で、スレたメバルを攻略することができます。
また、低活性時以外の使いドコロとしては、カナリ活性が高くてライズをしているような時。その場合はステイではなく、タダ巻きやドッグウォークなどの少し早い動きで表層を走らせるとバイトしてくれるケースが多いそうです。中々出るけど乗らない場合は派手に誘ってから止めてあげると小さいサイズであってもフッキングまで導いてくれるとのこと。そしてもう1つは、ミノータイプで届かないエリアに届かせたい時。ペンシルタイプはリップが無い分、飛距離に優れているのでミノータイプでは届かないスポットでも直撃させることができます。
色々解説しましたが、結局はメバルの居場所探しでミノータイプを使い、スレてきたらペンシルタイプといった使い分けをイメージしていただけると、迷うことなくスムーズにルアーをセレクトできるのではないでしょうか? またペンシルタイプにスレてきたら、ミノータイプに戻すと再度反応してくれるということもロケの際に良くあったので、ぜひ2タイプをタックルボックスに忍ばせて、シーズン真っ最中のメバリングを満喫しましょう!