『高価なアジングロッドを使えば釣果は上がるのか!? アジ釣りに必要な要素とは?』
WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第156回
『高価なアジングロッドを使えば釣果は上がるのか!? アジ釣りに必要な要素とは?』
新年あけましておめでとうございます。トモ清水です。
いよいよ2022年が始まりました。本年もよろしくお願いいたします。
さて、毎年、この時期になりますと各社一斉に新製品情報が公開され、今年の新製品に注目が集まります。残念ながら2022年も大規模なリアルなフィッシングショーは開催されませんので、新製品の情報は、ネット情報が中心となりそうですね。
本来、リールやロッドなど、実際に実物を触ってフィーリングや軽さなど体感したいところ。そのあたりをカバーすべく、この連載では新製品情報を詳細にお伝え出来ればと思います。
私達ピュア・フィッシング・ジャパンも今月1月から新製品ラッシュ。
出来るだけ開発ストーリーや、製品の細かいスペック等など、お届けしていきます。
とうわけで、今回はアジングについて色々な情報をお届けしたいと思います!
2021年 末年末は三浦半島へ2021年最後のアジングへ
全国的に大寒波で大雪に見舞われた2021年・年末。
私は実家の北陸・金沢に帰省しましたが、アジングとメバル釣行は断念。
北陸での釣行レポートの代わりに昨年末に三浦半島へアジングに行ってきましたので、そのレポートも兼ねて書いていきたいと思います。
さて、三浦半島でのアジングですが、当日は夕方の時合狙い。外気温も一桁でしたが、まだ東京湾の海水温は高く、アジングが楽しめました。
ただアジの群れも少しずつ少なくなってきているようでした。
ちなみにサバも釣れ、キープして頂きましたが、思いのほか脂が乗っていて塩焼きで美味しく頂けました!
時合が短かったですがソルティーステージ プロトタイプ・アジングの64ULSSの掛け調子で、効率よく掛けていくことができました。
使ったジグヘッドは0.8gのアジデント。
ワームはやっぱりガルプ!ベビーサーディン! この組合せは最強です!
アジ釣りに必要な要素とは!?
さて本題に入りますが、今どきのアジ釣りに必要な要素は何だと思いますか?
タックルも重要ですが、やはりタックルより重要な要素もあったりします!
そのあたりをちょっと深堀りしていきたいと思います。
トモ清水 的ランキング
アジ釣りに大事な要素をトモ清水的にランキングしてみました。
こちらです!
第一位:場所
第二位:タイミング(時間帯)
第三位:タックル
第四位:テクニック
やはり一番、アジを釣る上で重要なのは場所。
アジの居る場所を探さないと当然釣れませんから。
私自身はタックルの開発者ですが、タックルの重要さはランキング的には第3位と、決して高くありません。
場所が何よりも重要だと思っています。
続いてタイミング。デイで釣れる場所もあれば、ナイトでないと釣れない場所もあります。よってタイミングが合わないと釣れないということが普通にあり得ます。
まずは場所とタイミングを合わせるということが一番大事です。
逆に言うと、これが出来ればほぼ釣れたも同然です。
アジングを始めたい、アジを釣ってみたいという方は、まずはタックル選びより、場所選びやタイミングを考えることがアジを釣る近道となります。
アジの釣れている情報や、出来れば釣れている時間帯などの情報を入手し、アジの釣れているフィールドを探してみましょう。
あとはフィールドで実際に竿を出して、そこからワームやジグヘッドの重さなどを考えてけば良いかと思います。
アジの居る場所を見つけることが出来れば、それほど難しいテクニックを必要としないのがアジングの良いところだと思っています。
アジ釣りのゲーム性を高める要素!
トモ清水 的ランキング
ルアーはやはりゲーム性が大事な釣りなので、そういった観点から大切な要素を考えると、またランキングが変わってきます。
さらにゲーム性を面白くするための要素はこちら。
第一位:タックル
第二位:テクニック
第三位:場所
アジを釣るうえでのランキングとしては、低かったタックルですが、ゲーム性を考慮した場合にはやはり、軽量で高感度なアジング専用タックルを使ったほうが断然楽しくなります。
高価なタックルはもちろん釣果も上げてくれますが、それよりゲーム性をさらに高めてくれる、といったほうが正しいかもしれません。
単純にアジを釣るだけでは、安いタックルでも十分釣れるのですが、ただ釣りを趣味として考えた場合、やはり安価なタックルだけでは物足りなく、より水中を感じやすく想像しやすい高感度なタックルを使えば、より面白く、高いゲーム性を得られるのです。
続いてテクニック。沢山の引き出しがあればより高いゲーム性が可能で、様々なシチュエーションに対応出来るので、釣りが楽しくなります。アジングにおいてはリフト&フォールを軸に、誘っていきましょう。
テクニックは動かし方だけでなく、カラーローテーション、ルアーローテーションなども含まれ、経験を積むことで、その場に応じて最適なセレクトが出来るようになってきます。
色々な引き出しがある方が楽しめますよね!
なおデイで釣れる場所は、離島や特殊な条件、タイミングが重要になってきますので、はじめての場合、常夜灯周りなど分かりやすい場所でアジを狙うのがオススメです。
ソルティーステージ・プロトタイプのアジングロッドが2022年3月登場
さて、そんなアジングのゲーム性を高めるべく開発したのが2022年の1発目の新製品となる新しくなったソルティーステージ・プロトタイプのアジングロッド。
全5機種で、2022年3月に満を持してようやく発売されます。
前作よりかなり軽量化され、全く別の進化を遂げています。その違いは釣りをしない人でも分かるくらい。それくらい今回は単なるデザイン変更のモデルチェンジではなく、ロッドの心臓部「ブランクス」から大きく変わっていますので、その違いを体感して頂けるフルモデルチェンジとなっています。
本来は9月頃に発売予定でしたが、東レの国内産カーボンを100%使用していますので、その高価なカーボンプリプレグの調達がコロナの影響で遅れたのが原因です。
やはり高価な材料は限りがありますので、これは仕方がないですね。今回はこのカーボンの材料に一番こだわりましたので!
上記に書いた通り、アジを釣る上では1機種で十分なのですが、あらゆるシチュエーション、よりゲーム性を高めるためには、最低5機種くらいは必要です。ただ多ければ良いというものではありませんので、テストして厳選された5機種を量産品として発売します!
ソルティーステージ・KR-Xプロトタイプ・アジングはこちらの5機種をラインナップ
ジグ単だけでなく、マイクロジグなどもルアーローテーションの一つに入れると釣りの」幅が広がります!
ちなみに下写真は夕マズメのタイミングで極小ジグ「マイクロジグフラット」にバイトした尺近いアジ。マズメのタイミングは大きいアジが出やすいのでチャンスです。
amazon販売ページ(ソルティーステージ マイクロジグフラット)
アジが小魚を捕食している時に有効なワームがマイクロクローラーアジングカスタム3インチ。
アミなどプランクトンを捕食している時は、ガルプ!のベビースクイッド1.8インチ、バブルサーディン2インチなど小さめのなど小さめのワームもぜひ使ってみてください。
ソルティーステージ・KR-Xプロトタイプ・アジング
5本モデルの特長を詳しくご紹介
各モデルの特長をしっかり知り把握することで、ロッドのポテンシャルを引き出せます。同じアジングロッドでもかなり特徴が異なってきますよ。
XAJS-552ULT-ST
今までアジング専用ではなかった、スローテーパーのウルトラライトアクションのアジングモデル。5フィート5インチのショートレングスで、手返し、感度共に抜群。47gといった超軽量の自重を実現している。
アイテム | 発売時期 | 税別価格 | 継数 | 自重 g | パワー | テーパー | レングス | 仕舞寸法 | ルアーウエイト | PE Line wt | リーダーライン | Carbon | |
ft | cm | cm | Max(g) | Max(号) | (lb) | % | |||||||
XAJS-552ULT-ST | 2022年3月 | ¥25,000 | 2 | 47 | UL | スロー | 5’5″ | 165.1 | 85.3 | 0.1 ~ 10 | 0.1 ~ 0.5 | 1.5~5 | 100 |
飛距離を犠牲としたショートモデルにありがちなデメリットを、ブランクス全体の有効長を活かせるスローテーパーで解決。スローテーパーにありがちな重くてダルく、感度が悪いといった短所をTAF製法で全て解決。スローテーパーでありながら、ジグヘッドのリフト&フォールの掛けのスタイルに使用出来る軽さと感度を実現。スローテーパーの特筆すべき点は、日本海など潮が緩いシチュエーションで軽量ジグヘッドを操作しやすく、魚のアタリはもちろん、水圧や水流変化、地形変化を感じやすく、さらにはブランクス全体の反発力を活かせるので、1g以下のジグヘッドの飛距離がさらにUP。スローテーパー特有の粘りで魚の口切れを防ぎ、ショートバイトさえフッキングしなくともアタリを乗せてしまう実力はマジックとしか言いようがないほど。魚を掛けてからフルベンドで一匹ずつ楽しめる要素も魅力。アジやメバルといったメインターゲットから、メッキやショゴ、カマスといった小型回遊魚をまで様々な魚種を狙うことができる。ただし強風下、激流、ディープエリアを苦手とするが、それを十分に補えるほどの魅力が詰まっている。
XAJS-5102LSS
5フィート10インチ、通称ゴーテン、ライトアクション、ショート高弾性ソリッドティップ採用のアジング掛け専用モデル。アンダー1gのジグヘッドの操作性、分かりやすく言えば0.1gの重みさえ感じとれる高弾性ショートソリッドの絶妙な硬さ設計。
アイテム | 発売時期 | 税別価格 | 継数 | 自重 g | パワー | テーパー | レングス | 仕舞寸法 | ルアーウエイト | PE Line wt | リーダーライン | Carbon | |
ft | cm | cm | Max(g) | Max(号) | (lb) | % | |||||||
XAJS-5102LSS | 2022年3月 | ¥25,500 | 2 | 50 | L | ファースト | 5’10” | 177.8 | 91.6 | 0.1 ~ 7 | 0.1 ~ 0.5 | 1.5~5 | 100 |
キャストした瞬間から感じ取れる、収束の早い超高レスポンスブランクス、ロッドワークした時のラインスラッグの少なさと、TAF100%フルカーボンスペックはまさにアジングに最適。無駄を極限まで削ぎ落したグリップ、ワンハンドキャストとブランクタッチをより容易とし、ショートレングスと相まって圧倒的な操作性と超絶感度を実現。アベレージサイズのアジの数釣りに最強なショートロッド、港内最強、掛け調子モデル!
XAJS-632ULT-ST
今までアジング専用ではなかった、スローテーパーのウルトラライトアクションのアジング専用の異端児モデル。
アイテム | 発売時期 | 税別価格 | 継数 | 自重 g | パワー | テーパー | レングス | 仕舞寸法 | ルアーウエイト | PE Line wt | リーダーライン | Carbon | |
ft | cm | cm | Max(g) | Max(号) | (lb) | % | |||||||
XAJS-632ULT-ST | 2022年3月 | ¥26,000 | 2 | 50 | UL | スロー | 6’3″ | 190.5 | 98 | 0.1 ~ 14 | 0.1 ~ 0.5 | 1.5~5 | 100 |
上位機種リアルフィネスのTAFブランクスを継承。スローテーパーにありがちな重くてダルく、感度が悪いといった短所をTAF製法で全て解決。スローテーパーでありながら、ジグヘッドのリフト&フォールの掛けのスタイルに使用出来る軽さと感度を実現。スローテーパーの特筆すべき点は、日本海など潮が緩いシチュエーションで軽量ジグヘッドを操作しやすく、魚のアタリはもちろん、水圧や水流変化、地形変化を感じやすく、さらにはブランクス全体の反発力を活かせるので、1g以下のジグヘッドの飛距離がさらにUP。スローテーパー特有の粘りで魚の口切れを防ぎ、ショートバイトさえフッキングしなくともアタリを乗せてしまう実力はマジックとしか言いようがないほど。魚を掛けてからフルベンドで一匹ずつ楽しめる要素も魅力。アジやメバルといったメインターゲットから、メッキやショゴ、カマスといった小型回遊魚をまで様々な魚種を狙うことができる。ただし強風下、激流、ディープエリアを苦手とするが、それを十分に補えるほどの魅力が詰まっている。次世代スタンダードなNEWアジングロッドと言っても過言ではない。
XAJS-642ULSS
6フィート4インチ、ウルトラライトアクション、ショート高弾性ソリッドティップ採用のアジング掛け専用モデル。
アイテム | 発売時期 | 税別価格 | 継数 | 自重 g | パワー | テーパー | レングス | 仕舞寸法 | ルアーウエイト | PE Line wt | リーダーライン | Carbon | |
ft | cm | cm | Max(g) | Max(号) | (lb) | % | |||||||
XAJS-642ULSS | 2022年3月 | ¥26,500 | 2 | 51 | UL | レギュラーファースト | 6’4″ | 193 | 99.2 | 0.1 ~ 5 | 0.1 ~ 0.5 | 1.5~5 | 100 |
ライトアクションよりややマイルドな設計で、よりアンダー1gのジグヘッドの重みを感じやすく、豆アジの弱い吸い込みバイトも掛けやすい仕上がり。自重51gという軽さからくる感度、バランス。分かりやすく言えばジグヘッド0.3g使用時、水圧や水流のわずかな変化を誰もが感じとれる。無駄を極限まで削ぎ落したグリップ、ワンハンドキャストとブランクタッチをより容易とし、ショートレングスと相まって圧倒的な操作性と超絶感度を実現。アベレージサイズのアジの数釣りに最強なショートロッド、掛け調子モデル!
XAJS-6102LSS
6フィート10インチ、通称ロクテン、アジングの定番モデル。
アイテム | 発売時期 | 税別価格 | 継数 | 自重 g | パワー | テーパー | レングス | 仕舞寸法 | ルアーウエイト | PE Line wt | リーダーライン | Carbon | |
ft | cm | cm | Max(g) | Max(号) | (lb) | % | |||||||
XAJS-6102LSS | 2022年3月 | ¥27,000 | 2 | 54 | L | ファースト | 6’10” | 208.3 | 106.9 | 0.1 ~ 7 | 0.1 ~ 0.5 | 1.5~5 | 100 |
限りなく7フィートに近いモデルながら、使用感覚はまさに5フィートクラス。0.4g前後の軽量ジグヘッドも扱いやすく、重みをしっかり感じ取れて丁寧に誘え、飛距離も出せるレングスとバランス。アジ特有のアタリを誘い出し、アタリを瞬時に捉え上アゴを貫く超高感度モデル。多くの説明がもはや不要、それほどロングセラーの定番モデル、それがこのモデル。このレングスで54gという超軽量自重、もはや異次元と呼べるアジングロッド。
SaltyStageプロトタイプ・アジングの製品ページはこちら
https://www.saltystage.jp/ajing_rod/
各パーツの特長をピックアップ
エンドキャップにはアブガルシアとTAFのロゴが刻印されています
ガイドは前作と同様にKRコンセプトガイドシステムを継承。
リングはSiC-Sと、新型の薄型リング。
フレームはGMというガンメタリックの表面処理をしています。
センターカットの2ピース仕様で、継部には織クロスカーボンで補強されています。
フロントグリップは極力短くし、人差し指で直接ブランクスタッチしやすくしています。
ブランクスは完全無塗装なので、ダイレクトに魚のアタリを感じ取れるようになっています。
リールシートは王道の富士工業さんのIPSリールシート。ロングセラーのリールシートですが、軽くて、握り易いのでアジングロッドにはピッタリ。
フードは耐久性のあるICカラー。最高グレードのイオンプレーティング。
グリップはこのように非常にシンプル。ロッドの完全無塗装と相まって今までにはないアジングロッドとなっています。
センターグリップ部には材質としてEVAを採用し、余分な部分は大胆にカットしています。そこにメタルパーツを加え剛性感を出し、スペックやロッドのロゴを刻印しています。
以上がこのNEWアジングロッドの特長です!
1機種だけでなく、掛け調子と乗せ調子の2機種といった具合に、ファーストテーパーとスローテーパーのロッドを使い分ければ、さらにゲーム性が高く、面白いアジングを可能としてくれます。
さぁ新年を迎え、新しいタックルで今年2022年も釣りを思う存分、楽しみたいですね。
タックルも日々進化していますので、今回なんと30%以上の軽量化を果たしたNEWソルティーステージで、よりゲーム性を高めてみましょう。
より釣りを楽しく、面白く、より釣果が上がりますように!
トモ清水でした!
See you next time!
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過去の記事もぜひチェック!
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