今江克隆のルアーニュースクラブR「いよいよ発表!今江的2021年のMVL(MostValuableLure)第1位は??」の巻 第1081回
コロナ過で揺れた2021年も、あと数日で終わり。
2021年を締めくくる最後のルアーニュースクラブRは、この2021年のMVL(MostValuableLure)とともに、ジャンル別今江的MVE(最も印象に残った出来事・MostValuableEvent)も書き残しておこう。
MVT(MostValuableTackle)は?
まずは今江的TACKLE部門MVT(MostValuableTackle)は、文句ナシに「G-nius」のスピニングロッド「インクレディブルセンサー63L改Type-Ⅰ&Type-Ⅱ」だ。
今年のTOP50シリーズで、TOP3に返り咲けた影の最大功労者が、実はこのロッドである。
「ポッキーロッド」から始まった青木哲氏ハンドメイドのスピ二ングだったが、その過程で自分好みに作ってもらったチューブラーフィネススピニングロッドが「インクレディブルセンサー」の前身となるロッドだった。
今期TOP50で常にデッキに複数本配備されていたが、このロッドのおかげでライトリグ全般をカバーする軸がついに決まった年だった。
言い換えれば専用ロッドを何本も使うのではなく、ミドストからボトスト、サイト、ダウンショット、ネコリグ、超軽量ノーシンカーまで、ほぼこのロッド2本で迷うことなくカバーできたことが非常に大きな意味を持った。
タックル数を減らせたことが迷いをなくし、往年の「エアリアル」1本でカバーしていた時代のライトリグへの集中力が、あきらかに戻ったと思う。
詳しいことはまた改めて紹介するが、今季のTOP50では一度もノーフィッシュはなく、予選落ちもなかった事実が、このロッドの存在価値を物語っている。
一つ明確にいえるその要因は、自分には「フルチューブラー」のロッドが、やはり相性がよいということに10年迷ってやっと気が付けたことだろう。
裏を返せば、ここ10年のちまたのソリッドティップ神話を信じ込み過ぎて、ソリッドティップありきのスピニングロッドの開発にどこか迷いと違和感があったと思う。
「明確に感じ、意志通りに操作し、積極的に掛けにいく」、青木氏が自分のスタイルを見て、自分専用に作ってくれた2種類の「インクレディブルセンサー改」によって、ようやくスピニングロッドの「不動の核」がビシッと決まった年だった。
ベイトロッドにおいて過去最高の完成度を自負できる「ディアウルフ・ワイルドセブン」そして「クーガー・エリート7」を本来ならMVT1位、2位としても全く異存はないが、敢えて今季のTOP50で不動の守護神として自分を支えてくれた「インクレディブルセンサー改T-Ⅰ&T-Ⅱ」をMVT1位としたい。
うれしいことに、来年早々には青木哲氏が徹底監修したエバーグリーン&G-niusのダブルネームフィネススピン「カレイド・セルペンティZZZ」が、ついに現実になることをここに初公開しておこう。
番外編!今江的MVT1位は??