こう寒いとやっぱりバイトはショートになりがち。また遠投して沖の深場を探ることも必要になってきたり。
必要なのは感度の良さとキャスタビリティ。つまり、冬バスこそPEラインが必要ではないかと。
PEラインならどれでもいい、という訳でもなく、その性質からいろいろ使い分けるのも釣果に繋がるテクニック。王道系から個性的なタイプまで揃う、サンラインのPEラインを例に見ていきましょう。
素材で異なるPEラインの性質
サンラインのPEラインは、バスにソルトと様々な種類があり、またそれぞれに「強さ」だったり「沈む」だったりという特長があります。その特長を見て自分に合ったラインを選ぶわけです。
その特長を左右するのがラインの素材。サンライン公式HPを見ると必ずどんな素材を使っているかの記載があるんですが、表にしてみるとこんな感じ。ナイロンやフロロに比べ、しなやかで伸び率が極少というのはPEライン共通の特長。
素材名 | 沈降速度(比重) | 強力/直引張り | 柔軟性 | 伸び率 |
SUPER PE(スーパーPE) | 0.97(漂う) | ナイロンの約2.5倍 | しなやか | 極少 |
EX-PE(エクセレントPE) | 0.97(漂う) | ナイロンの約3倍 | しなやか | 極少 |
HG-PE(ハイグレードPE) | 0.97(漂う) | ナイロンの約3.5倍 | しなやか | 極少 |
HQ-PE(ハイクオリティーPE) | 0.97(漂う) | ナイロンの約2.7倍 | しなやか | 極少 |
ULT-PE(アルティメットPE) | 0.97(漂う) | ナイロンの約3.5倍 | しなやか | 極少 |
HG-PE タイプⅡ(ハイグレードPE タイプⅡ) | 1.05 | ナイロンの約3.2倍 | しなやか | 極少 |
HG-PE タイプⅢ(ハイグレードPE タイプⅢ) | 1.1〜1.24(号柄別設計) | ナイロンの約3.2倍 | しなやか | 極少 |
わかりやすい所でいくと「HG-PE タイプⅢ(ハイグレードPE タイプⅢ)」という素材を見てみると。沈降速度(比重)は他に比べ重く、沈むタイプのPE。で、強度はナイロンの3.2倍ということでMAX3.5倍から考えると上から2番め。つまり、沈む上に強いライン。
冬バスに使われがちなこれらのラインはどうでしょうか。
シューター・デファイアー D-Braid
サンラインの”沈む”PEライン「シューター・デファイアー D-Braid」。
サンライン公式「シューター・デファイアー D-Braid」詳細ページはこちら
“HG-PE タイプⅢ(ハイグレードPE タイプⅢ)”が使用されているので、PEラインなのに比重が重いのが特長。
先程の表を見ると1.10~1.24という比重で、この比重はナイロンラインとほぼ同じ。だから沈むんです。言い換えると、ナイロンラインを使う感覚でPEラインのメリットを活かした釣りができるということ。
規 格 | 号 柄 | 0.5 | 0.6 | 0.8 | 1 | 1.2 | 1.5 | |
120m単品
|
アベレージ強力(LB) | 7 | 9 | 11 | 13 | 15 | 19 | |
直強力MAX
|
LB | 8 | 10 | 12 | 16 | 20 | 25 | |
Kg | 3.6 | 4.5 | 5.5 | 7.3 | 9 | 11 | ||
比重 | 1.24 | 1.19 | 1.14 | 1.1 | 1.18 | 1.15 |
「HG-PE タイプⅢ(ハイグレードPE タイプⅢ)」という素材は4本に加え、芯に高比重繊維を織り込んであるため比重が重くなっているようです。
また、強度はナイロンの約3.2倍。MAX3.5倍に次いでの強度なので、沈むことに加え強いというのも特筆すべき点なのは前述の通り。
そういえばこちらの動画でも、立木などのカバーで使われていましたよね。
ソルティメイト スモールゲームPE-HG
続いては、桧原湖などのスモールゲームや、ハイプレリザーバーのディープゲームなどで、テスター陣がこぞって0.3号や0.4号などの細い番手を使用するという「ソルティメイト スモールゲームPE-HG」。ソルトファンにはお馴染み。
サンライン公式「ソルティメイト スモールゲームPE-HG」詳細ページはこちら
この「ソルティメイト スモールゲームPE-HG」は4本組で、素材には“HG-PE(ハイグレードPE)”を採用。
先程の表で見てみると、強度がナイロンに約3.5倍! このHG-PEは強さに特化したPEラインであることがわかります。
感度の求められる極めて繊細な釣りをするとなると細番手、それでいてビッグバスの強い引きに耐えるとなると”強い”このラインにアドバンテージがあるというわけです。
規格 | 号柄 | 0.15 | 0.2 | 0.3 | 0.4 | 0.5 | 0.6 |
150m単品 | LB | 2.5 | 3 | 5 | 6 | 8 | 10 |
直強力(kg)MAX | 1.2 | 1.6 | 2.1 | 2.9 | 3.3 | 4.2 |
SIGLON PE×4/SIGLON PE×8【サンライン】
続いては、バスに限らずオールジャンル使えるハイコスパ4本組PEライン「SIGLON PE×4/SIGLON PE×8」! お世話になっている人、多いんじゃないでしょうか。
サンライン公式「SIGLON PE×4/SIGLON PE×8」詳細ページ
ラインカラーがグリーン単色と、10mごとに5色になっているマルチカラーが選べるのもポイント。
4本組と8本組の違いはありますが、素材はいずれも“EX-PE(エクセレントPE)”を採用。
こちらも先程の表に照らし合わせると、強度はナイロンの約3倍。全体のちょうど中間くらいの強さですね。汎用性が高さがうかがえます。このEX-PEは張りのある糸質が特長とのことで、トラブルが少ないというメリットも。
初めてPEラインを使ってみるなんて方は、まずはこちらを試してみるのもアリかも。ちなみに4本組はハリとコシが特長で、8本組は滑らかさが特長とありますので、好みで選べるのも魅力の一つ。
今後ますますPEラインを使用する機会が増えてきそうなバスシーン。素材の違いでラインを使い分けることが、釣果を一歩リードする近道になる…かも。