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今江克隆のルアーニュースクラブR「マッディウォーターでのビッグベイトの威力と可能性〜KOK参戦レポート〜」の巻 第1078回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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練習での気づきと本番中の気づき

裏を返せば、今回の「KOK」で一番悔しい思いをしたのが、その「二手目」を自分は持っていながら、現場にそれ満たすビッグベイトを持っていなかったことだ。

「二手目」が必要なことに気づいた時は、2日目の本番中だったということである。

自分が試合本番までに練習で気付けた(予想できていた)のは「一手目」までだったのである。

その一手目が、「外貼り白夜光貝」の驚異的な視認性の高さと、濁りがキツく浅い霞ヶ浦特有の「移動距離を極力押さえてバスを浮かせる動かし方」である。

今回、初めて気づいたことだったが、外貼り白夜光貝の濁りの中での視認性の高さはストロングチャートをも凌ぐほどで、特にダート時の明滅の視認性は、霞ヶ浦ですら70cm程度まで目視できるほどだった。

写真撮影が困難なほどローライトで撮影しても、夜光貝はその輝きを失わない。そのローライト輝度と視認性の高さは白アワビや白蝶貝の比ではない

その目視能力の高さに感動しながら、数mの至近距離の縦スト(ラクチャー)で動かしていた時にまさかの喰い上げで喰ってきたのが、今回練習ではじめて釣れた先週の記事の1匹だった。

3日間全力でまず1尾釣ろうと頑張ってワンバイトもなかったバスが、数投した夜光貝の「アンドロイド」を目の前で襲ったのである。

これが今試合の「気づき」となった。

まさかの目の前でのスイムテストを襲ってきたブリブリの霞バス。この1尾が「白夜光アンドロイド」一本勝負の引き金になった

「外貼り白夜光貝のアンドロイド改」の威力

翌日、朝から「水の良い(透明度の高い)場所の縦スト」に絞って、「アンドロイド」を試すと朝イチにいきなり1,500gオーバー。

そして晴天無風の真昼間に2kg近い霞水系MAXサイズを「アンドロイド」で仕留めることに成功した。

「外貼り白夜光アンドロイド改」を襲ってきた2kg近い霞ヶ浦MAXサイズ。狙ってコレを獲れるルアーはビッグベイトをおいて他にはなかった

この時点で2日間、伸るか反るかの「アンドロイド」一本勝負の腹は決まったが、不運なことに翌練習最終日は千葉県に洪水警報が出るほどの大雨暴風となり事実上、狙い場所を絞り込む前に練習は強制終了となった。

3日間、何をやってもノーバイトだったにもかかわらず、ブリブリのバスは230mmの「白夜光アンドロイド改」を果敢に襲ってきた。もはやビッグベイトはクリアウォーターだけの武器ではない

チューンした狙いとポイント

この「外貼り白夜光のアンドロイド」は、実は即興で2度の現場改造手術を施していた。

それはダート時の移動距離を最短にするためにジョイント部分エッジをニッパで切り取り、可動域を広げた。

この改造でダートをテーブルターンに変え、濁り中で移送距離を押さえ喰い上げさせるためのジラしの時間を稼いだ。

ニッパでエッジをカットし、カッターでトリミングし可動域を最大に広げた「外貼り白夜光貝のアンドロイド改」。テーブルターンダートで移動距離を最小限に 抑えるチューンである。湖上でも10分でチューンできる

次の改造は、テーブルターン後の静止時に見せてく襲わせる生命感が足らない気がして、「フィンテール」を外して「レプリケーター」の「水平ジャバロンテール」を無理矢理に瞬間接着剤で固定してみた。

実はこれが大当たりで、テーブルターン後の静止時に、テールがヒラっとなびくような柔らかい自発性アクションをだすため、硬いビッグベイトにスイムベイトの柔らかさを加えることができたのである。

「レプリケーター」の水平ジャバロンテールをこのカタチで接着することで、テーブルターン時にボディのひねりが発生し、同時に静止時には生き物のようにヒラヒラとはためく今江式チューニング

この「外貼り白夜光アンドロイド改」の生き物かと目を疑うような艶かしさは、ライブ配信でも、つり人チャンネルでも存分に見ることができると思う。

あのマッディな霞ヶ浦で、ボートのリアからビデオカメラが「アンドロイド」を着水から終始追えている時点で、夜光貝の視認性の驚異さは誰もが理解できたと思う。

「KOK」の2日間9割の時間をこの「外貼り白夜光アンドロイド改」のピッチングに費やした。実際の動きと使い方はつり人チャンネルで全て見ることができる

「外貼り白夜光アンドロイド改」の秘密と……

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