『最新のジギングロッドとは!? 』
WEB連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第154回
『最新のジギングロッドとは!? 』
こんにちは、トモ清水です。いよいよ秋も深まり、冬の足跡が聞こえ始めるころ、海の中では食われるもの、食うものの激しい弱肉強食の世界が繰り広げられています。
魚達は冬にむけて秋の荒食いで、オフショアの釣りでは良い釣果が何度もあるのがこの時期。必然とオフショアへあちこちに出掛けます。
冬が近づいたといっても場所によってはまだ海水温は20℃以上あるところも。外気温は冷たくても海中はまだまだ暖かいのが現状です。
この葉が落ちて、地面がまっ黄色のじゅうたんになると、いよいよ冬の到来ですね。
シーズン到来! オフショアジギングについて
というわけで今回はオフショアの釣り物の中でもヒラマサを始め、ブリも脂が乗って美味しくなるシーズンですので、イチ押しのジギングについて書いていこうと思います。
11月下旬、久しぶりの釣行となった神宿る島「沖ノ島」でのジギングをレポート
さて先週、11月下旬に4、5年ぶりとなる神宿る島「沖ノ島」(福岡県)にジギングに行っていましたので、その様子をレポートしたいと思います。
出船は小倉から、セブンさんにお世話になりました。
まずはボトムから5mのところでキジハタがヒット。
ジギングでヒットするキジハタは大きい傾向。これも50cm前後のナイスサイズ。
微弱メタルの120gのワンピッチジャークでのヒット。
続いてヒットしたのはシオ。カンパチの幼魚。
待望のヒラマサゲット! 水深80mできたっ!
そしてついに待望のヒラマサ。水深80mでのヒット。
この5kg前後のサイズなら1分ほどでランディング(動画を撮っていたのでファイト時間が分かります)。すんなりキャッチできた秘密は、この度、新しくリリースされたソルティーステージのジギングロッド。TAF製法のブランクスが肝でした。
@lurenewsr ヒラマサ!けっこう短いファイト時間でゲット! #ソルティーステージプロトタイプ #アブガルシア #ジギング最高 #ルアー
こちらが今回の主役タックル。
ソルティーステージプロトタイプ・ジギングの詳細はこちら
本カンパチのキャッチにも成功
さらに驚きはまさかの本カンパチ!
この海域でカンパチは初めてだったので驚き。しかもナイスサイズ!
順調にヒットさせていきました。
その後、ヒラマサはトータル5本、すべてキャッチ&リリース出来ました。セブンの宮崎船長にタグ付けもして頂けました。
最高のゲーム。畏敬の念を持ち、自然に感謝できた一日でした!
過去、数え切れないオフショアロッドを設計、開発してきましたが、今回、最高のモノが出来たと自負しています。
このようにTAFブランクスは、ためているだけで、魚をリフトしてくれます。さらに曲げれば曲がるほどトルクを発揮し、誰でも簡単に大型をリフトさせ釣り上げることが可能に。
船長にも中乗りさんにも最新のソルティーステージのジギングロッドを使って頂きましたが、「軽い!」「楽っ!」との反応。
今どきの最新ジギングロッドはかなり進化しており、少ない力で楽々ジグを操作出来て、シャクっても疲れません。どうしてもジギングはハードなイメージがありますが、このTAF製法のジギングロッドを使うとイメージがきっと変わるほど。
本カンパチは小学生の同級生の友達から送って欲しいと頼まれたので、クールで発送。
とても脂が乗って美味しかったようです。
良型のキジハタも違う友達が欲しいとのことで、十分寝かせて食べたら最高だったと喜んでもらえました♪(私も食べたかった。。。)
従来のブランクスだと大型を掛けると、ロッドが曲がりっぱなしで、全然さかなが寄ってきませんが、グラスからカーボン素材に変わった今回のTAFブランクスは、リールハンドルが巻けなくて、ためているだけでもトルクを発揮し、魚を浮かせてくれます!
このように曲がりもキレイで、ブランクス全体を使ったファイトが出来る理想の曲がりを実現しています。もちろん軽いだけでなく強度がとにかく高い。安心して大型に挑めます。
今回の沖ノ島ジギング・メインタックル
rod:ソルティーステージプロトタイプ・ジギングXJGS-61-2-MAX200
reel:レボALX Θ(エーエルエックス シータ)5000H
line:スーパーファイヤーライン カラード 3号
leader:14号
jig:微弱メタル120g
ソルティーステージ・KR-Xプロトタイプのジギングはこちらの4機種。
スタイル種類 | アイテム | 税別価格 | 継数 | 自重 g | パワー | テーパー | レングス | 仕舞寸法 | ルアーウエイト | Best Jig | PE Line wt | リーダーライン | Carbon | |
ft | cm | cm | Max(g) | (g) | Max(号) | (lb) | % | |||||||
ジギング | XJGS-63-1-MAX180 | ¥27,000 | 1 | 142 | 1 | ファースト | 6’3″ | 190.5 | 190.5 | Max ~ 180 | 130 | ~ 3 | ~60 | 100 |
ジギング | XJGS-61-2-MAX200 | ¥27,500 | 1 | 160 | 2 | レギュラーファースト | 6’1″ | 185.4 | 185.4 | Max ~ 200 | 160 | ~ 4 | ~80 | 100 |
ジギング | XJGS-60-3-MAX250 | ¥30,000 | 1 | 184 | 3 | レギュラーファースト | 6’0″ | 182.9 | 182.9 | Max ~ 250 | 200 | ~ 5 | ~100 | 100 |
ジギング | XJGS-57-4-MAX300 | ¥30,000 | 1 | 191 | 4 | レギュラーファースト | 5’7″ | 170.2 | 170.2 | Max ~ 300 | 250 | ~ 6 | ~120 | 100 |
こちらは去年12月、佐渡でブリを狙ってテストした時の様子。
4機種それぞれの特長、ハウトゥーユース(How to use)
6ft3inレングス、130gが最も扱い易く、特に50m未満のシャローエリアに適したモデル。ブランクスルー式構造仕様。イナダ(ハマチ)からワラサ(メジロ)等の数釣りに最適。TAF製法ブランクスによって、ジャカジャカ巻きやコンビネーションジャーク等、テクニカルな釣法がより快適に操作、より楽に操作出来る性能を手にした。小さなバイトも絡め取るソフトなティップと真下に潜り込まれても柔軟に魚のパワーを吸収するバットセクション。ジグウエイトMAX180g、PEラインMAX3号だが、PE1.5号クラスの細ラインにもベストマッチ!VSSリールシートの#16サイズの細身、アップロック式採用で繊細な操作を可能とした。
現代ジギングにおいて、最もベーシックで使用頻度が高いジギング専用モデル。近海で最も多用される160g前後のジグが一番扱い易く、ジャークしやすい6ft1inの絶妙レングス。ブランクスルー式構造仕様。
ワンピッチ、ハイピッチ、コンビネーションジャークとありとあらゆるメソッドを高次元で操作可能。10Kgオーバーのヒラマサ・ブリそしてカンパチ等の回遊魚を確実に仕留めるスペック。硬すぎず弱すぎず、非常にトルクフルなTAFブランクス。
アンダーキャストによるべベルジャーク、バーチカル攻略、どちらにも高次元で応える。VSSリールシートの#17のベーシックサイズ、アップロック式採用で繊細な操作を可能とした。元ガイド2つは、KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイドシステムで武装。
ジグウエイトMAX250g、近海でヒラマサ・ブリ等、大型青物を狙えるスピニングモデル。ブランクスルー式構造仕様。
ワンピッチジャークを非常にしやすい設計、また張りのあるティップでロングジグでもキレのあるアクションが容易。TAF製法ブランクス効果で、追従性が高くバレにくい。ガチガチの棒状のブランクスではなく、パワーがありながら非常に柔軟でトルクフル、長時間のファイトでも体負荷は小さいのが特徴。DPSリールシートの#18のベーシックサイズ、ロングナット採用、アップロック式で繊細さと力強い操作を可能とした。全てのガイドにおいて、KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイド仕様、耐久性、強度も抜群。
200~250gのジグをメインとし、深場、潮流が速い時、また大物狙いに最適なハイピッチジャーク、ワンピッチジャーク用モデル。
遠征でも近海でも10kg、20kg以上のヒラマサ・カンパチ等の大型に照準を絞ったスピニングモデル。強度抜群のブランクスルー式構造仕様。5ft7inのショートレングスで、高ウエイトジグでも快適にジャーク、操作可能。TAF製法特有の張りのあるブランクスが、少ない力でもキレのあるアクションが容易。張りとパワーがありながら非常に柔軟でトルクフル、長時間のファイトでも体負荷がTAF製法でさらに少なく。そして細身で肉厚、追従性が高く非常にバレにくいブランクス。全てのガイドにおいて、KWガイドのオールダブルフット&オールダブルラッピングガイド仕様、耐久性、強度も抜群。
SaltyStageプロトタイプ・ジギングロッドの製品ページはこちら
平戸、五島列島でヒラマキャスティング
北九州から西九州・長崎県に移動し、今度は平戸(ひらど)からヒラマサチャレンジ。平戸大橋を渡り、初の平戸へ上陸。
ヒラマサキャスティングでお世話になったのは、幸漁丸さん。船はとても綺麗で大型。まさにキャスティングに最高の船です。
船長は息子の若船長。
ちょっと強風で出船が危ぶまれましたが、無事に出船。平戸と五島列島まわりをランガンで攻めていきました。
今回は開発中のキャスティングロッドのテスト
沖ノ島のジギングに続き、平戸でもラッキーなことに朝イチ、なんと3投目にヒラマサがHIT!!
プロトロッドをバットから絞ってくれるナイスファイトでした。
シングルフックは、バレにくく魚にも優しい。リリース前提なのでシングルフックを多用。
撮影もそこそこに、素早くリリース。元気よく海にかえっていき、ひと安心。
テスト中のキャスティングロッド! 来年か再来年には出したいです
このテスト中のキャスティングロッド。もっと煮詰めて、実績を出して来年か再来年には出したいですね。
14.3kgのヒラマサ捕獲に成功
さて良型ヒラマサに続いて、当日、二本目はコレ。
1本目より激しいファイトを繰り返し上がってきたのは、サイズアップの10kgオーバー。
ヒラマサ様に出会えた、自身初となる平戸、五島列島でのキャスティングゲーム。海が荒れくる中、ラッキーなことに朝イチ3投目でまず9kgクラスのヒラマサがHIT✨
続いて、何と14.3kgのヒラマサ様も海面を割ってくださいました!
オフショアキャスティングのソルティーステージ、プロトタイプの開発が順調に進行中
夏のシイラ、カツオから始まり、新しいオフショアキャスティングのソルティーステージ、プロトタイプの開発が順調に進んでいます。
やはりTAF製法は一番活かし切れるのは、ジギングやキャスティングといったオフショアのパワーゲームでこそ、真価が発揮されると感じています。
実際に沖ノ島のヒラマサは5本とも1〜2分で水深80mから上げているし、キャスティングで獲ったヒラマサも最短でネットインしています。これは自分が上手いと言っている訳でなく、ロッドがとても仕事してくれます。
巻けないで溜めている時もリフティングしてくれる、絞れば絞るほどトルクを発揮してくれる。硬過ぎず、よく曲がるのでバレる気も感じにくい。
時短ファイトはリリース前提でも、イート目的でもメリットは小さくない。
ただTAFのデメリットも。ジギングや特にキャスティングロッドは、その長さや硬さから大量のカーボンプリプレグを使う。ただでさえ東レの100%国産カーボン。ダイレクトに原価に跳ねかえり、安く出来ない事(泣)
でも本質を極めたものづくりを目指したい。もっと煮詰めて、実績を出して来年か再来年には出したいな、と。
特に遠征でのオフショアゲームでいつも感じることなんですが、大自然の中で釣りをさせて貰えてるんだ、ということ。
何かやはり自然って凄いなぁ〜というか、自分は小さいなぁ〜というか。
魚や大海原に畏敬の念を感じ、魚にリスペクト出来る。だからこそ写真はほぼほぼ適当に終わらせ、弱る前にリリース。
それでもやっぱり罪悪感が残る。その罪悪感を少しでも減らしたいがために、美味しく頂くか、完璧な状態でリリースし、魚と海に感謝の意を示したい。
今回はペンの新しくなったスラマーⅣの6500HSか8500HSを使いたかったのですが、小さめの5500で勝負する事に(汗)
ラインキャパ的にPEの5号を入れて、リーダーにナイロン100lbの細ラインで、あとはハイギアでない分とやや細いラインは、何とか腕でカバーしようと。
結果的にゆっくりな誘い出しが大型には良かったみたい♪
船中で一番よいサイズを掛けられたし、ラッキーなことに2本も獲ることが出来ました。
PEはキャスト毎にケバたって弱くなってくるのでやはり6号以上、出来れば8号10号が安心かな。
まぁ今回はシケで中止も覚悟していたので、海に出られただけでも感謝です。また今回お世話になった平戸の幸漁丸さんにも感謝です!
rod:ソルティーステージプロトタイプ tuna casting 83X proto、77MH proto
reel:ペン・スラマー 5500
line:PE5号 + 100lb ナイロン
lure:モンスタードライブ HD 220F
またこの海域に大型ヒラマサに挑みに来たい、次は20kgオーバーを狙いに、と心に誓った今回の釣行でした。
トモ清水でした!
See you next time!