いつも人で混み合い、良い場所に入れない。 人が入れ代わり立ち代わりにポイントに入るため、回遊待ち以外の選択肢がない。
人気の堤防や磯は、まず思うように自分のタイミングで入れることが少ないのが現実です。
今回のテーマは秋のエギングでぜひチャレンジしていただきたい「サーフエギング」。
サーフは釣り場も広く、攻められていない手つかずの場所あり、高活性なアオリイカが狙える穴場のポイントです。ですが、やみくもに砂浜に行ってエギを投げてもなかなか釣果に結びつかないのもまた事実。
ここでは、釣れる可能性が高いサーフや狙うべきタイミング、エギのタイプなどをご紹介致します。
1:サーフエギングのシーズン
エリアによっては春にも大型が狙えるサーフエギングですが、これからのタイミングではナイトゲームや藻場の有無などの要素が必要です。
サーフエギングで比較的狙いやすいのは、アオリイカが広範囲に生息する初秋から晩秋にかけて。気温や水温が落ちて秋が深まるほど、釣れる時間帯は朝・夕マズメ→夜へ移行していきます。
2:釣れるサーフと釣れないサーフ
一言でサーフといっても砂浜には種類があり、「アオリイカが狙いやすいサーフ」と「期待薄なサーフ」があります。
海岸を形成するのは砂や小砂利、ゴロタ石…とサーフにも様々な種類があり、エギングで狙いやすいのは小砂利やゴロタ石で形成される「砂利浜」や「ゴロタ浜」。
これらのサーフはイカの着き場となる”足元から急に深くなるブレイク”ができやすく、荒れても砂が巻き上がらずウネリが入ったときの砂濁りに悩まされることが少ないのが特長です。
一方で見渡す限りの細かい砂で地形に変化が見られない場所は、比較的アオリイカの魚影は薄くなります。
ただし、細かい砂のサーフでも磯場が隣接している、藻場や沈み根といったアオリイカが好む地形が点在する砂浜はアオリイカが狙いやすいサーフと言えます。
3:狙いやすい潮位
一般的に「潮位がある程度高い方が狙いやすい」アオリイカですが、サーフエギングの場合、干潮前後の潮位の低いタイミングもチャンスになります。
シャローの磯場同様に、干潮のタイミングはサーフでも普段狙うことのできない沖の最深部や、手つかずの沈み根、藻場を狙うことが可能になるからです。
満潮からの徐々に下げていくタイミングであれば、徐々に沖へとエギを入れることができ、狙いやすくなります。潮位差で岩が露出してしまうようなポイントは海藻も少ないため、さらに沖へエギを届けられる干潮のタイミングはサーフでの大きなアドバンテージとなります。
4:エギのタイプ
水深が深ければベーシックタイプでも問題ないですが、遠浅のサーフの場合はシャロータイプやスーパーシャロータイプが有効です。
それらのタイプは、水面直下から中層付近までの限られたゾーンでもしっかりと抱かせる時間が取れ、波によるウネリや水押しの中でもゆっくりとした沈下速度によって潮の動きに馴染みやすい特長を持っています。
また、サーフエギングは広大なサーフの場合、歩く距離も長くなります。あまりエギの数を持ち込めないようなケースでは、浮力のある素材で現場で沈下速度をゆっくりにできる、「エギ王チューンヘッド」を使う方法も有効です。
5:アクション
サーエギングではショートジャークメインの方がトラブルも少なく効果的。
ロッドポジションが低い位置でのシャクリではエギが跳ね上がる高さが出せなかったり、波やウネリをかわしてエギを安定させることが難しいため、ロッドはいつも高めに構える必要があります。だからこそショートジャークの方がアタリも取りやすくアクションもつけやすい。
つまり、ロッドポジションを高く取った、ショートジャークがサーフエギングに適したアクションとなります。
今回は、秋のエギングで釣り場でお悩みの方へ是非試していただきたい、サーフエギングについてお伝えいたしました。
これからのシーズン、マズメ→ナイトでは大型も期待できるシーズンです。予定していたポイントに入れなかった際は、是非チャレンジしてみてください。
詳しくは動画でも紹介しています。ぜひこちらも参考にしてみてください。
出典:YouTubeチャンネル「YAMASHITA Maria」