コイケフルキャストとはなんぞや
コイケフルキャストとはその名の通り、フルキャスト(全力キャスト)が可能=デカイサイズのコイケ。
そもそもコイケとは球体から毛がたくさん生えたソフトベイトで餌とは似ても似つかないような姿ながら、バスの本能を刺激するのか驚くほどバスに口を使わせることのできる魔法のようなルアーです。
まさにルアーフィッシングの面白さが詰まったルアーだと思っているのですが、それが巨大化したとなるとさらに面白くてたまりません。
写真左が今回のコイケフルキャスト、写真右が従来サイズの旧コイケ。いかにコイケフルキャストのインパクトが強いかおわかりいただけるでしょう…。
しかもこんな形の物体がノーシンカーリグで水面に浮くのです。
マス針の4/0というエゲツないサイズのマスバリをつけても余裕で浮いてしまう圧倒的な浮力。例えば10g程度のシンカーでダウンショットリグにしても極スローに沈んでいきます。
この強大な浮力=水押しこそが魚に強烈にアピールする要素なのだと筆者は考えております。
20lbラインでサイトが成立する強さ
従来のコイケは超軽量のため、スピニングタックルでシンカーをつけて…というような扱い方ですが今回のコイケフルキャストは違います。
20lbラインのベイトタックルで、それもノーシンカー状態で必要十分な距離をキャスト可能です。そしてそんなタックルバランスでもコイケフルキャストは浮きます。これによるアドバンテージはとてつもなく大きいのです。
デカい見えバス、それもカバー際を泳ぐバスにライトタックルで挑むのはリスキーでした。
そんな魚を釣るためにパワーフィネスやベイトフィネスが用いられてきたのですが、コイケフルキャストはそんな繊細なセッティングをする必要がありません。
ベイトタックルと太フロロ。いわゆるパワータックルで勝負できるのですから、掛けたあとのアドバンテージは計り知れないものがあります。
サイトフィッシングで20lbライン…というのは今までの常識から外れているかもしれませんが、コイケフルキャストはそんな常識を超えてくるようなパワーを持っています。
バスがバイトすればフルフッキングを叩き込めるのですから、今までのサイトフィッシングの常識を覆してしまうのではないでしょうか。
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ちなみに筆者のタックルはプルクラ62B。ティップがしっかり入りながらもベリーで掛ける事のできるロッドを選んでいます。これは抵抗のあるコイケフルキャストのキャストの精度を上げるためと、コイケフルキャストの良さである移動距離を抑えるためです。
ラインは16〜20lbを推薦します。やたら飲まれるくらい本気でコイケフルキャストは襲われるので、細糸は全くおすすめできません。
フックはマス針の4/0がおすすめです。ノーシンカーの場合はフックだけでよいですが沈める場合はヘビーダウンショットリグを推薦します。
筆者の場合はChillタングステンシンカーのW183 フリーリグシンカーの10gを使用しております。