日夜、様々な釣りの記事を書き、また様々なプロアングラーを取材したりロケしたり。
仕事柄、イロイロな釣りの愉しみを知ってしまう。結果、釣り好きというのもあって、イロイロな釣りにハマる。
だからという訳でもないんですが、バスを始め、ライギョ、渓流、エギング、アジメバ、ロックショア。オフショアではジギング、タイラバ、イカメタル、ティップラン…など、いろんな釣りを通ってきました。
で、数ある釣りモノの中で、今ハマっているというか、他の釣りにハマってもこれだけは欠かさないというか、そんな釣りがあるのもまた事実。
そこで、今回の編集部の小咄は「個人的にイマ熱い釣り」のご紹介です。
緊張と緩和、波間に漂う灯火を眺めるヒーリング系の釣り
やったことありますか? この時期の風物詩、堤防からの「タチウオのウキ釣り」。
関西在住の記者は、寒くなってきてタチウオが回ってくるこの時期は毎年ホント欠かさず出向きます。
何に惹かれて飽きもせず毎年行くのか。他の釣りも愉しいじゃないか…と。記者を掴んで離さないタチウオ釣りの魅力とその理由を少し考えてみました。
基本的には、キビナゴやサンマの切り身などの餌を針に付け、投げて待つ。
ランガンしたり、毎投ごとにレンジを変えたり、忙しくないんですね。ただ投げて待つ。それがルアー釣りが身についてしまっているので新鮮というか、癒やされるというか。
待ってる間はストーブに当たってコーヒーを淹れてほっこり、ゆるーく愉しむ。 時合で投げるたびにウキが沈んだりすると「忙しー」なんてワーキャー言うのもまた一興。
そうそう、なんかキャンプっぽい要素がある気もしていて。家族とか恋人と行くなら、キャンプで使うランタンとかイスとか小さいテーブルとか持っていくと、それなりに雰囲気出ます。
難しい動作が必要ないので、釣り歴の浅い仲間とも愉しめる。「仕事どうなの?」「そろそろ年末で忙しいんじゃないの?」とか。
ウキを見ながら、あーだこーだといろんな話ができるのもポイント。
家族がいて時間ができなかったり、仕事が忙しかったり。ゆーっくり話をするにはもってこい。
手軽さも重要なポイント。
ウキと仕掛けと餌さえあれば、シーバスロッドやライトショアジギロッドで代用が効くし、都市近郊の釣り場がメインなのでとにかく手軽。ウキや仕掛けが一式セットになっているのもあるので、まずはそれを用意すれば間違いないかと。
ちなみに記者が使用しているのは、食い込みの良さを考慮して磯のフカセ釣りで使用していた磯竿。掛かった瞬間のロッドが曲がりがクセになります。
そして、適度なゲーム性。
実際釣りをしてみると、これがタナが違うと食わなかったり、餌によって食いが変わったり、仕掛けもまた然りで。
それぞれがお気に入りの仕掛けや餌を持ち寄って、これがいい、いやいやこっちのほうが良いなんて、グダグダするのも愉しみのひとつ。
仕掛けや餌を自作するのもおもしろかったりするのです。
これはもういわずもがな…でしょうか。
タチウオといえばその淡白な食味が絶品。塩焼きや煮付け、少し炙ってお刺し身なんかもグイッとお酒が進みます。
もの足りない方はルアーもお忘れなきよう
ちなみにルアーも持っていくのも◎。
夕マヅメ、朝マヅメの食いが立つタイミングでは、ルアーで手返し良く数を稼ぐというのも手だし、不意に青物が回遊したりなんてこともありますので。
またタチウオといえば、テンヤの引き釣りなんかもありますし、各メーカーから専用アイテムが出ていたりするので、ウキ釣りだけじゃ間が持たない!そんな生粋のルアーマンはあれこれ試してみるのも面白いかと。
まぁ、釣りの愉しみ方なんて、釣り人の数だけある訳で。
釣りの疲れは釣りで癒やす。
繊細な釣りや過酷な釣りに明け暮れるのも、それはそれで釣りの醍醐味。たまにはゆったり、ほっこり、まったりした釣りで癒やされるのもおもしろいという小咄でした。