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今江克隆のルアーニュースクラブR「波乱の予感……TOP50最終戦・弥栄湖〜出るか?弥栄マグナム〜公式練習レポート〜」の巻 第1073回

連載:今江克隆のルアーニュースクラブR
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弥栄(ヤサカ)マグナム

それは、小瀬川最上流近辺を中心とするバックウォーター(BW)付近に、数こそ極めて少ないがまだサイトで確認できる弥栄マグナムが見えていることだ。

この弥栄マグナムは、フロリダ系なのか七色ダムにも負けないほどのゴージャスな個体で、1本仕留めれば最低でも1,800g、大きいヤツは余裕で3kg前後も見かける。

これが弥栄マグナムだ!

もし仮に1本でも2kgオーバーを仕留めれば、ヘタをすれば1匹で予選通過もあるのではないか……とウワサされるほどの存在である。

だが、この見えている弥栄マグナムの手強さは並大抵ではなく、サイトフィッシングに長けたTOP50プロなら確実に見つけているうえに、さらにマグナム達の「家」がほぼ確定できるほどテリトリーがハッキリしているのだ。

ゆえにすでに最長で10日以上、TOP50プロ達に毎日毎日攻め続けられているわけで、その難易度は過去最高難易度に仕上がっていると思われる。

これを一本獲れば初日上位確定、2本釣れば予選トップ通過も十分ありえる弥栄マグナムである。

おそらく今試合、2kg超えの「弥栄マグナム」を一匹でも仕留めれば、その一匹で2日間の予選を通過できる可能性は高い。しかし、コレを狙いにいけば5尾1,300gでのリミットメイクすら限りなく不可能になる。今試合の弥栄マグナムは特別天然記念物級の難しさだ

グッドキーパーがキーになる!?

だが、恐ろしいのは、この弥栄マグナムを狙ってもし獲れなかった場合にはディープで1,300gのリミットメイクすら、まず不可能になって即死と断言できるほど中途半端な覚悟では挑めないこと。

七色ダムでは、リミットメイクは比較的イージーだったが、弥栄湖戦との違いはそのキーパーが異常に深く、異常に小さく、異常に喰いが渋く、全力で1日全時間を掛けても5リミットは至難とすら思われるからだ。

七色ダムのような予想外のビッグウェイト続出は、今回に限ってはまず99%起こらないと今江的には予想する。

問題は、グッドキーパーである700〜1,200gクラスが忽然と消えて全く掴め切れないというのが今の状況である。

今回の試合は、このグッドキーパーを毎日3本釣れるパターンを掴んだ者が勝つと予想する。

現時点での自分の練習での手応えは、5尾1,300gリミットメイクは、全力全時間を使えば達成できる可能性は70%程度。

弥栄マグナムを仕留める方法は2本を掛けて1本取り込めたのですでに決めたが、それが機能するか否かは正直運次第。

全時間を掛けて獲れて3日間で1~2本が限界だろう。

明日からの残された練習日程はキロフィッシュパターン捜査に全力を傾けるつもりだ。

いよいよ2021年最終戦、一片の悔いも残らないよう、全身全霊全力全開で頑張ります

TOP50最強最新鋭エレキ艇発表会

弥栄湖戦といえばTOP50最強最新鋭エレキ艇発表会といった側面もまた楽しみだ。

現時点では大塚茂プロのイープロパルション&シーニンフ12Kの時速18km!が、ブッチギリの最速。

続いて、今江艇のジャビル14F&イープロパルションの時速12Km。

ハイパーエレキ、48ボルトのイープロパルションを搭載したPHOENIX号。ジャビル14フィート、フル満載の重装備にもかかわらず時速13kmをマーク

沢村幸弘プロの超軽量艇ブラッシュレーサー2機掛けで脅威の11km後半という驚きの(といっても子供が走るより遅いが……)も見ものだ。

エレキ戦といえばこの人。今試合はエレキのみでも船舶検査取得がルール化されたためSDGの秘密兵器「ブラッシュレーサ」をリアに搭載。二機掛けにもかかわらず、なんと時速11km後半をだすスピードには脱帽

ブラシレスチューンされたSDGブラッシュレーサモーターガイドは驚きのスピードを実現していた

だが、今回は初夏のスポーン絡みの試合ではないため、スピードを犠牲にしてでもディープでの戦闘能力を高めるデジタル装備を徹底充実させたエレキ艇が目立つのも特徴である。

最高スピードも重要だが、今試合はスピード以上に超ディープでの展開を想定し、ダブルGARMIN、ハミン360、ローランスのデジタル重装備を優先したセッティングだ。が、目が疲れて仕方がない……

果たしてシャローの超難易度・弥栄マグナムを仕留めたシャローマンが一発の威力で勝つのか、入れ替えを繰り返し確実にリミットウェイトを上げていくデジタルマンが勝つのか。

そしてまだ見えないグッドフィッシュ3本パターンを見つけだすプロがいるのか、晩秋のクリアリザーバー攻略の「正解の釣り方」が明確に分かる最終戦になりそうである。

ただ一つだけいえることは、今回の弥栄湖戦は「大波乱の最終戦」になるのは間違いないということだろう。

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