今江克隆のルアーニュースクラブR「まさかの展開!TOP50七色ダム戦をレポート〜ビッグウェイト続出の秘密〜」の巻 第1072回
ビッグウェイト続出の正体
それが何だったかは、表彰台インタビューで判明する。
今試合のビッグウェイト続出の正体は、なんと7インチ前後の「細ロングワーム」だった。
「ボウワーム」や「イールクローラー(ウナジュウ)」を縦裂きにスライスしたモノや、レインの極細ロングワームなどによる、PEパワーフィネスでのカバーフィネスやサイトが、自分の知る限りシングル順位を独占する結果になっていた。
表彰台の5名に関しては、驚くこと使い方に多少の差異はあれど、5名全員が細ロングワームだったという衝撃である。
準優勝した篠塚プロは、初日47位5点の予選落ち確実の苦境から、2日目5kg、3日目6kgをはるかに超えるウェイトで、過去に例のない超マクリを細ロングワームに気づいたことで達成している。
ちなみに今回年間トップに立った小森プロも2日目ラストに細ロングワームに気が付き、決勝で5kgを超え予選23位からシングル入賞を果たしている。

今試合、9割のバスを釣った「バスプロショップ・ピンスポット」オリジナルカラーの「シルキーフライ」と小森嗣彦プロからまたも強奪したフック、「LOフック(エンジン)」。優勝した山岡プロも触れていたが、小森プロのスモールフック作りのセンスは忖度一切抜きに素晴らしいと思う
細ロングワーム!
細ロングワームとは、「ウナジュウ」などの太くて長いビッグワームとは違い、極めて細くて長いワームである。
これをノーシンカーやライトテキサス、ネコリグなどで中流域の岩盤やBW付近のカバーに絡むサイトで使うことで1,500gクラスの見えバスの反応が違っていたという。
もともと「ウナジュウ」などのビッグロングワームは自分の十八番であり、青野ダム、池原ダムでのロクマル、TOP50弥栄湖戦での弥栄湖レコードのロクマル等、得意中の得意の戦略だった。
もちろん初夏開催の七色ダムでもキッカーを何本も獲っているワームだ。
しかし、そのロングワームがもはや一般的に当たり前になった今、試合での効果は練習中の使用頻度の高さで本番での破壊力をどうしても失いつつある。
自分ももちろん練習では「ウナジュウ」シリーズは試していたが、主力になる可能性は低いと感じていた。
しかし、まるでラーメンの太麺程度の細さしかないロングワームは完全にノーマークだった。
優勝の山岡計文プロは、さしずめ太麺でちぢれ麺でのラーメンサイトである。
ウイニングルアーはOSP MMZ三兄弟 pic.twitter.com/YVih0OtaSl
— JB日本バスプロ協会Official site (@wwwjbnbcjp) October 17, 2021
七色ダムの特異性と魅力
七色ダムのトーナメントは、本当に毎回驚かされる斬新な発見が多い。
ちょっとした違いに異常なほどの反応差を見せる強暴で繊細なフロリダバスの習性は、まだまだ奥深く、七色ダムのクセの強さは間違いなく日本一だと改めて実感したトーナメントだった。
先の桧原湖戦はウィニングパターンが薄々分かっていながらも、手も足も出ず耐えてしのいだ試合だったが、今試合七色ダムは、完全に自分の思い込による読み間違え、事前のローカル情報収集の未熟さによる完敗だった。
幸か不幸か、今回の七色ダム戦ではAOYレース上位陣の多くが大崩れする波乱もあり、自分は3位から4位へと一つ順位を落としただけで1位とのポイント差もあまり変わらず最終戦への望みを繋ぐことはできた。
毎試合優勝狙いでノーフィッシュ覚悟の勝負をすることも大事だが、今年は確実に予選を突破し、決勝でのリミットメイクに重点を置いた地味な練習が、ここにきて地味に活きている気がする。
いよいよ最終戦!
次は、息つく暇もなく2週間後にAOYを賭けた最終決戦、TOP50弥栄湖戦が始まる。
最終戦だけはもう後ろを気にすることなく、ノーフィッシュを恐れず前だけを見据えた自分らしくアツい闘いをみせたいと思っている。