今江克隆のルアーニュースクラブR「まさかの展開!TOP50七色ダム戦をレポート〜ビッグウェイト続出の秘密〜」の巻 第1072回
TOP50第4ラウンド七色ダム戦が閉幕した。
結果は、勝ち筋を完全に読み違えた完敗の23位で終わった……。
いや、結果は完敗だったが、自分が戦前に過去の情報と練習から予測していたスコアでは決して完敗ではなく、むしろ予選2日目のミスを除けばほぼ練習どおり、むしろ高確率で入賞圏内に入れる結果だった。
問題は自分が「上位入賞スコアの読み」を完全に間違えていたことだった。
激シブ七色のはずが……
戦前、「釣れない秋の激シブ七色」とウワサされた今回の試合は、結果的に例年初夏開催のTOP50戦以上のハイスコア続出となり、底知れぬ七色ダム、そしてフロリダ系バスのポテンシャルの凄さを心底痛感する衝撃的な試合となった。
今回、多くのTOP50ベテランプロや、関西圏のサイトフィッシング強豪プロがことごとく予想外の下位~予選落ちに終わったことからも、恐らく七色ダムをよく知っているほど、その「釣れない」先入観が今試合の大きな誤算になったように思う。
ロースコア戦を予想したパターン
今回、自分が予測したパターンは、「秋の激シブ七色」、「10mディープのライトリグ戦」、そしてコロナ禍特別ルール「2週間連続プラによるMAXプレッシャー」から、確実にロースコア戦、リミットメイク最優先の試合になると予想していた。
通常ならばメインのバックウォーター(以下:BW)から近い最初の「大曲周辺カバーかディープ」が、秋のリザーバーの基本だが、目に見えるカバーは2週間連続プレッシャーで壊滅し、目立つディープフラットはライブスコープ戦隊に釣り尽くされることは容易に想定された。
ゆえに自分の練習でメインにした戦略は、500g前後のキーパー5匹2,500gでのリミットメイクを確実に最短時間で達成する方法、場所を探すことと、誰もが絶対に狙うBW付近に絡むカバーの中の「提灯(チョウチン)」や「サイト」ではなく、最大遠距離から狙うカバー表層リアクションでキッカーを1〜3本混ぜ、予選2日間は3,500g以上、決勝はリミット優先で2,500g以上で、悪くともシングル入賞は可能と読んでいた。
シャローとディープの2パターンを見つけていたが……
リミットメイクに関しては、BW下がりの大曲フラットの地味な場所で400g前後のイージーキーパー、流域のよい地形に生えた「見えない立木」に絡むサスペンドバスなら平均700g以上の釣り方を練習で見つけだしていた。
この2パターンを、七色ダムの強豪ローカルアングラーが絶大な信頼を置いている「アルシアデザイン」の「2.9インチリーチ(シルキーフライ2.9インチ)」のDSで確実に釣っていく方法と、シャローカーバーの勝負は通常の間合いとはかなり違う遠距離からカバー最奥の壁に当ててからスタートでき、さらにボイルと見紛うスプラッシュによるリアクションバイトをとれる「エラストマウス」でよい手応えを得ることができていた。
何が違ったのか? 試合でのパターンは?