東京湾サワラキャスティング最新情報 ~釣行前に絶対得する情報教えます~
連載「トモ清水のガッ釣りソルト」第150回
釣行前に絶対得する情報教えます!
東京湾サワラキャスティング最新情報
こんにちは、トモ清水です。
今回も、連載・前々回の『間違いだらけのサワラキャスティング』に続き、人気沸騰のサワラキャスティングの最新情報、特に東京湾の釣れっぷりなどを踏まえた情報をお届けしたいと思います!
さて、10月頭に千葉の南を通り過ぎていった台風16号。幸い上陸は免れましたが、それでも東京湾は台風前と後ではガラリと状況が変化していました。まずはその台風前後でどう状況が変わったのか? お伝えします。
まず台風前なんですが、ピュアフィッシングスタッフが釣行! 嵐の前の荒食いも味わえたようで、なんとサワラ船中19本と爆釣!V
そして、台風後の3日(日曜日)には、私の友人やピュアフィッシング立原さんが、台風後のサワラの荒食いを期待し釣行したのですが、結果は友達、そして立原さんもサワラはゼロ!
ただ立原さんは、サワラのヒットはなかったものの、ショアスキッドジグのブレードチューンでイナダの数釣り、そしてワラサなどの釣果には恵まれたとのこと。
サワラが不調だった原因は船団によるプレッシャーと台風後の水質変化が原因かどうかは不明ですが、タフな状況に一変していたようです。また船長達の情報によると、基本的に、台風後の荒食い狙いはかなりギャンブル性が高いらしいです!
さて、台風直後は、本命のサワラは、かなりタフだったようですが、その後の状況はというと…
台風後の東京湾
台風も過ぎて落ち着きが戻った10月5日の火曜日、私は木皿津から出船しているチャーターボートBASEに予約。
このシーズンは例年ほぼ予約でいっぱいになるので、直前に予約したわりに空いていたのでラッキーでした。
台風直後の日曜日は厳しい状況だったので、今回は少しは状況が良くなることを期待していました!
今回の釣行はフィールドテストを行うことが主目的だったのですが、さらに今回BASEに予約したのは、ピュアフィッシングのフィールドテスターでもある若手の甲斐くんが、同じくピュアテスターの三道さんの元で修業し、新しくキャプテンに就任したとのことでしたのでそのお祝いと、今後の商品開発における打合せも釣行の目的となっていました。
迎えた当日は朝5時に集合。今もっとも熱い東京湾へ、いざ出船!
アクアラインを超え北上。南風が前日から吹いていたので、キャプテンはベイトと共にややサワラが北上したのでは? という読み。
朝イチ、サワラの跳ねは見当たらなかったのですが、ひとまず甲斐キャプテンと私はショアスキッドジグのブレードチューンでリサーチ開始。私は40g、キャプテンは30gからスタート。
サワラの「跳ね」は見当たらないので、水深約12mのボトム付近までジグを沈めてから高速タダ巻きで探っていきます。
水質はやや濁り。台風後の影響で、かなりジグがゴミを拾ってくる状況。
とはいえ、やはり朝イチはチャンスなので、キャストする手にも自ずと力が入ります。
キャプテンが操船し、少しずつポイントを変えていきます。
まだ薄暗さが残る静寂の中、その静寂を破るように最初にドラグ音を鳴らしたのはキャプテン!
アブのスピニングリール「ZENON」のドラグ音を鳴らし高速でラインを引きずり出していくその引きはまさにサワラ。
しかもサイズが良さそう。
慣れたファイトで上がってきたのは、BASEでの今季最大サイズというサワラでサイズは94cm!
メーターオーバーがなかなか超えられない東京湾ではMAX、ほぼMAXサイズに近いビッグワンが朝イチから飛び出しました。
ちなみにキャプテンの使用ロッドは、先月9月に発売されたばかりの、オーシャンフィールド・サワラキャスティング。
その名の通り、まさにサワラキャスティングのための専用ロッド。キャプテンは702MLの柔らかめのモデルを愛用。
サワラは貴重な高級魚。しかも決してキャッチするのがイージーではない魚。
それだけに確実に獲るための方法をいくつかご紹介していきたいと思います。
サワラを確実に獲る方法
カラーローテーションが必要
サワラを釣るための作戦として有効な方法としてまず挙げたいのがジグカラーのローテーションです!
サワラキャスティングが難しい理由の一つとして、跳ねがあるのに食わない、魚が居ても口を使わない。というシチュエーションがよくあります。またルアーのカラーによってバイト数の違いがハッキリと差が出ることがあります。
そこで有効なのが、何種類からのジグカラーを用意し、ローテーションすること。
私の経験上、有効なカラーセレクトとしては…。
まず朝、夕マズメに強いゴールド系。グリーンゴールドと赤金は必要。
そして日中の明るい時間帯に必要なブルー、シルバー系。
そして濁りに強いのがゼブラ、蓄光カラー、ピンク系といった感じです。
時間帯によってもカラーの差が出るのがサワラキャスティングの面白いところ。
また同じ場所に何回もキャストすれば当然、魚がスレてルアーを見切るので、カラーローテは必須なので、ぜひ実践してみてください。
あとカラーローテに加えてジグも20、30、40gと数種類のウエイトを準備しローテ出来ればベスト。
東京湾も岩国沖も北九州も、共通して言えるのが、サワラが捕食しているメインとなるベイトは、トウゴロウイワシなど、3~4cmとかなり、かなり小さめのサイズ。
そのシルエット、サイズに合わせることが重要で、マッチ・ザ・ベイトが基本となります。
ただコノシロサイズの大きいベイトも胃の中に入っていることもあるので、大きめのサイズのルアーも、もちろん有効なケースも。
また「跳ね」がある場合、ミノーのジャーキング等も非常に有効なので、ブレードチューンされた小型のメタルジグとミノーのローテも有効です。
また超高速巻きでもなく、ジャーキングでもなく、ゆっくりのタダ巻きが良かったりするケースがあるのが面白いところではあります。
サワラを確実に獲る方法
魚の走りに追従するサワラ専用ロッドを使用
無事にサワラに口を使わせヒットさせることが出来たら、やはり確実にネットインさせたいですよね。
以前の連載では、しっかりアワセを行い、針をサワラの口に貫通させるフッキングが必要だという話をしました。
またサワラは高速で走る魚なので、ドラグを緩めに一定のテンションを保ちながら、慌てず魚を走らせればよい話もしました。
要するにサワラはバレやすい魚ということで、そのことについては、みなさん聞いたことがあると思います。
そんな、バレが多発するタイミングは、船にサワラが近づいた最後の詰めのところ!
なぜ、そうなるのか? というと、船に近づいてきたサワラが、その船の存在に気付き、なんとか必至で最後の力を出し切り、もう一度走り出すからなんです。サイズが大きければ大きいほど、凄い勢いでドラグ音を鳴らしてラインを引きずり出していきます。
この時、急に船底にめがけて走ったりもするので、ロッドが硬かったり、ドラグをキツく締めていると、口切れ、フックアウトが、割と簡単に発生します。また船底やエンジンのプロペラに擦ったり巻いたりで、ラインブレイクも発生します。
では、どうずればイイのか? というと…。ズバリ・サワラ専用ロッドを使うのが有効です!
下写真はサワラ専用ロッド「オーシャンフィールド・サワラキャスティング」が、しなっているところなんですが、実際に最後に船底に向かって90cmオーバーのサワラが走る瞬間のシーンです。
このようにしっかり胴まで入って、魚の走りを追従する専用のロッドでないと、魚がバレてしまいやすいことが容易に想像出来るでしょう。
ただしロッドが柔らか過ぎても、魚に走られ過ぎてラインが船底やペラに擦ってしまいます。ボートシーバスロッド以上、オフショアキャスティング以下のちょうど中間のバランスの取れた専用ロッドが、確実にサワラを獲る上で重要になってきます。
ここでもう一つ釣るためのワンポイント。
ロッドのしなりは、キャスティングでは重要で、軽いミノー、軽めのジグも胴にルアーのウエイトをしっかり乗せて、カーボンの反発力を十分、活かして遠投することが容易になります。
やはりキャスティングは飛距離を出すことが基本で、釣果にも直結するので、ここも専用ロッドを使うことで、よりサワラのキャッチ率がグッと高まります。
さて、そんなサワラ専用ロッドとしてオススメなのが、甲斐キャプテンが愛用しているオーシャンフィールド・サワラキャスティング!
このロッドは、私もガッツリと開発に携わったロッドですが、先月9月に発売されたばかりなのですが、御陰様で即完売しました。サワラキャスティングの人気を受けて、実際かなりの本数を生産したのですが…予想以上に好評で、全てのご注文にご対応出来ずに、大変申し訳ございませんでした。
正直なところ、メーカー在庫ゼロですので、店頭のみの在庫になります。もし店頭で発見したらぜひ手に取ってみてください!
このオーシャンフィールド・サワラキャスティングですが、トップガイド、ティップガイドのサイズは#6と大きめのセッティング。
ガイド径が大きいので、リーダーが太くても安心の設定にしてあります。
元ガイドはシングルフット。これがキモで、バレやすいサワラの突っ込みもしっかりと竿が全体的にしなってくれ、そのしなりを、アシストをするのがシングルフット。
オフショアキャスティング専用に多いダブルフットは、かえって、そのしなりを妨げてしまうのでNGだったりします。
またセンターカットの2ピース仕様で、持ち運びも楽なので、これから始めてみたいいう方にピッタリ。
非常にコスパの高いロッドとなっております。
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/cm) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm) | ルアー(g) | PEライン(号) | 使用材料 | パワー | テーパー/アクション | 本体価格 |
OFWS-702ML | SP | 2 | 7’0″/213.5 | 110.5 | 176 | 1.6 | 0 7~40 | 0.8~1.5 | カーボン98%,グラス2% | ミディアムライト | ファースト | ¥14,000 |
OFWS-732MH | SP | 2 | 7’3″/221 | 114.5 | 199 | 1.9 | 12~60 | 1~2.5 | カーボン98%,グラス2% | ミディアムヘビー | レギュラーファースト | ¥14,500 |
なお、サワラキャスティング専用ロッドは、アブガルシアから数多くのモデルを発売しています!
しかも、ここまで流行る前の5年前にサワラキャスティング専用ロッドとなるオーシャンフィールド・オフショアキャスティング76MLというモデルを発売。
製品名 | タイプ | 継数 | 全長(ft/m) | 仕舞(cm) | 標準自重(g) | 先径(mm)/元径(mm) | ルアー(g) | PEライン(号) | パワー | テーパー/アクション | 使用材料 | 本体価格(税抜) |
OFOS-76ML | SP | 2 | 7’6″/2.29 | 118 | 188 | 1.6/9.5 | 7-35 | 0.8-1.5 | ミディアムライト | ファースト | カーボン98%,グラス2% | ¥14,000 |
このロッドは、2年かけて、広島の遊漁船「魚魚(トト)」の南波船長に監修していただきながら、お客様から「この値段で本当にいいの!?」と頻繁に言われるくらいの破格のプライスで発売し、今に至るまでロングセラーとなっています。
当時はサワラキャスティングの面白さ、ゲーム性の深さを多くの方に知ってもらいたい、広めたいという一心、その理由で、南ちゃんとロープライスを決めたのが懐かしいですね~。
その後、その上位機種、ソルティーステージKR-XモバイルⅢでのライトオフショアキャスティングとして、サワラキャスティング専用のロッドも去年2020年に発売しました。
さて、ロッドの話はこれくらいにしてリールについても触れておきます!
どんなリールがオススメなのか? というと、ハイギアの3000番か4000番あたりが◎。そしてひと巻き1メートル近く巻けるハイギアがサワラキャスティングでは有利。
超高速巻きで学習していくサワラに対して、見切られないように攻略していきましょう。
ロッド:
Abu Garcia オーシャンフィールド・オフショアキャスティング OFOS-76ML
Abu Garcia オーシャンフィールド・サワラキャスティング OFWS-702ML,732MH
リール:Abu Garcia Revo ALXΘ3000SH、ZENON4000SH
ライン:Berkley スーパーファイヤーライン・カラード1.2号
リーダー:バニッシュレボリューション20lb
ルアー:Abu Garcia ショアスキッドジグ 20g,30g,40gのブレードチューン(ブルーピンク、ゼブラ、グリーンゴールド他)
ラインはヤバいくらいの飛距離の出るスーパーファイヤーラインのウルトラ8がおすすめ! 圧倒的な飛距離です! サワラキャスティングの釣果UPは飛距離UPに比例します。
太さは1.2~1・5号が標準でオススメです。