写真上が、月下美人シラスビーム2.0inで下が月下美人シラスビーム2.8in。
この2.8インチが2021年デビューほやほやの新作ワーム。
パッと見は、たかが0.8インチの差とは思えないほど「結構長くない!?」と感じさせました。アジの口に入りにくいんじゃないか…なんてことも思ったのですが、圧倒的な食わせ力を持っていて驚かされたワームでした。
前回の月下美人アジングビームFATに引き続き、渡邉長士さんに解説していただきましたのでご紹介!
月下美人史上「最軟」のシラスビームに2.8インチが
シラスビームがデビューしたのは2020年。この時は2.0inとして登場。
上の写真は昨年の実釣でのもの。シラスビーム2.0が火をふくシーンも多数で、その実釣性能を見せつけられたのですが…。
こちらが月下美人シラスビーム2.8in。
基本的な特徴としては2インチと変わりはありません。
その特徴をおさらいすると…
①月下美人史上最も軟らかい素材
②リブなど装飾がなくナチュラル微波動
③集魚コアの内蔵
ということで2サイズ展開となったシラスビーム。
サイズ(inch) | 色数 | 素材 | 入数(本) | メーカー希望本体価格(税別) |
2.0 | 11 | エラストマー | 10 | 450円 |
2.8 | 11 | エラストマー | 10 | 450円 |
2.8インチは生き物だ
ホント軟らかい素材で、ちょっとつまんで持ち上げようものなら折れ曲がる。
2インチも同様に生命感のあるアクションが特徴なのですが、それでも2.8インチと比較すればキビキビとしています。
月下美人史上No.1の軟らかさはそのままに、長さが増したことで、よりウネウネのクネクネでその水中アクションはホントに生き物みたい。
この投稿をInstagramで見る
長さはアップ!スリムさはキープ
長さがアップしているのですが、実は太さはそのまま(というか、見た感じわずかながら2.8インチの方が細い!?)。
長さはあるものの、ボリューム感としては大幅増というわけではありません。
リブのないツルッとした表面と「最軟」マテリアルが生むのは、わずかな潮流にも反応するオートマチックなアクション。2.8インチとなったことで可動域がさらに大きくなり、なまめかしさは激増。
もちろん長さが増したということで、その分浮きやすくなるわけで、漂わせ系アプローチにもメチャクチャ合います。浮遊感がありながら、潮に乗って自動的に誘ってくれちゃうデキるワーム。
実はサイズを選ばず掛けられる!?
気になる長さ。長いと小型が掛かりにくい…と思いきや、この軟らかさがフッキング時に折れ曲がって邪魔をしません。
上の写真で分かるように、スポッと吸い込んで奥深くで掛かっているのにワームが折れ曲がってフッキングします。小型アジであっても問題なく掛けられるのは驚きでした。
長めで存在感が適度にありつつスリムボディなので、アジにとって見つけやすく、「ツルッ」と麺をすするかのようにアジにとっても吸い込みやすいのでは?と渡邉さん。
最後に口を使わせるか否か?という部分では、集魚コアの配合も見逃せません。
イワシ油配合コアをボディ内部に有し、集魚性能が持続します。
可動域の広いテールがもたらすメリット
ストレートリトリーブでも、可動域の広い長めのテールでナチュラルに誘うばかりか、例えば2g以上といった重めのジグヘッドではダートさせることも可能。
また、軽いジグヘッドを使った時に抵抗感を得られるのが魅力だと渡邉さん。
一見するとツルツルボディゆえに軽いジグヘッドではノー感じになりそうなものですが、そうではないと。
「実は軽いジグヘッドを使った際に、可動域の広いテールが緩い潮流などでもレスポンスよく動いてくれるんですよ。ということは、そのテールが抵抗感、ブレーキを生んで、軽いジグヘッドでもスゴくリグの存在を感じやすい。それはつまり浮遊感を演出することにもつながります。リブのないワームですがリグの存在を把握でき、浮遊感も演出できる。重めのジグヘッドと組み合わせればキレのあるダート系アクションも可能なんです」
渡邉さんは、シラスビーム2.8インチはシラスビーム2.8インチにしかできない仕事をしてくれるという。
ほかのワームは近い役割を果たすワームがあるものだが、シラスビーム2.8インチは「それにしか出せないアクションと食わせ力を持っている」のだ。
月下美人史上最も軟らかいシラスビームの2.8インチは、月下美人史上最も使い勝手がよく、個性際立つワームといえるかもしれません!